インターネットでの企業情報の偏りについて思う。後編
- 2014年02月27日
- ホームページ有効活用
■”検索エンジン最適化”よりももっと企業貢献するための自社サイト”発信情報の最適化”を優先して行うべきでは?
さて、前回からの続きで早速、自社サイトを通して企業様が発信している情報の偏りを考えていくコトにしましょう。
幾つかのビジネスWEBサイトを拝見したところ、“専門的”な情報の発信を優先しがちな傾向が見られ、正直な感想を言うならば“関係者じゃないと分からない”内容ばかりが目立つ企業ホームページは少なくないようです。
その証拠に上記のポイントを意識してWEBサイトを見てまわると同業他社ばかりを見据えていて、お客様を見ていないのではと感じられるサイトが多いコトに気付かれると思います。
もっと基本的な情報の発信があってこそ、独自性や強みをアピールできるはずなのですが…。
“いまさら聞けない”なんてキャッチフレーズをよく目にしますが、趣味趣向の細分化のせいか入口や敷居が高くなったものがどんどん増えてきている今、しっかりとした“順序立てた情報”を提供するのも上質な企業側の気遣いであり、あるべきサービスなのではないでしょうか。
例えば僕はゲームをあまりしないので、アクションゲームのクリアなんてとてもとても…という状況なのですが、最近ではどんなジャンルもオンラインゲームや課金が当たり前だとか。
なんだか初心者では参加しづらいですし、個人情報に対する心配もあるので、新規でゲームを始めるという人口は減少を続け、スマホゲームの様に短時間で楽しめるものや操作の単純なものが新規ゲーム人口の窓口として絞られてきているみたいです。
話は戻りますが、情報を勿体付け過ぎるのも僕はどうかと思います。
もちろん、全ての情報を発信すると競争原理において不利になる点があるコトは十分に理解しているつもりです。
ですが、“真似できない(もしくは簡単には真似をし難い)”ものが本来あるべき独自性であり、その部分を出しても戦えるというのが企業様の強みなのですから、どこまでの情報を出せば“選んでもらえる”のか戦略としての判断は重要ではないでしょうか。
例えば商品そのもの、例えば体験できるサービスやスタッフの人柄と言った雰囲気、企業様によってアピールをすべきポイントを間違ってしまうと個性のない、印象に残らないWEBサイトとなってしまう事でしょう。
“好き”でなければ“嫌い”の方が良い。
人付き合いも同じでしょうが、全体的なイメージが“普通”というものが一番選ばれないWEBサイトだと言えそうです。
更に上質のサービスがあるのにその点だけで対抗するのではなく、アフターケアや利用されている方々の雰囲気、自社ならではのサービスを知らせる。
大切なのは取り扱っている機械の仕組みや仕様、サービスの概要では無く、とんな体験や気持ちが味わえるかであって、エンドユーザーはそんなにまで理屈を求めていない場合が多いと聞きます。
場合によっては、抽象的な情報の方が“人の興味関心”を惹きつけるコトだってあるはずです。
偶に、あの競合のホームページは“当たり前の事”しか書いていないと同業である企業関係者の方から批判されているサイトを目にしますが“お客様の目線で伝える努力”は見習うべきかも知れません。
だからと言って専門的な情報を排除しましょうという話ではないので誤解の無いようにお願いします。
最近、ホームページの構成を考えていて、いろんな利用者層の設定と求められている情報発信の推測をすると50~100ページのWEBサイトになるケースも珍しくありません。
もし御社の企業ホームページが、全ての情報をカバーできない状況であれば、企業ホームページの利用者層を設定し、その目線に立った上で企業貢献するために発信すべき情報の優先順位を決めて行いましょうといった話です。
WEB運営サポートの仕事をしていて新規のご相談の際に、自社サイトの現在の状況を説明していて“強み”や“弱点”を述べた上で今後考えられる手立てを提案していても、“だから具体的にどうしたら良いか”という話になる場合があります。
別にお客様がせっかちだとかそういった類の話では無く、状況を知らなければ自社ホームページを有効活用するために何か“やってみよう”という気にすらならなかったでしょう…という“提案のジレンマ”なのです。
しかし、実のところ、これは各企業様とエンドユーザーのお客様との間にも置き換えられるよくある話で、今まさに興味関心がくすぐられている合図だとも考えられるでしょう。
まぁ、何にしても、また、良くも悪くも人の心に波風を立てない様では、結果を出せるホームページにはまだ遠いと言わざるを得ないですね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。