アクセス数とホームページにかける時間の関係に思う。後編



サイト更新の手立てを運営方法のメインとした企業サイトを比較してみた2。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■何も手立てを打たず、手間を掛けずにWEBに過度な期待をしても結果を出すのは難しい…方法が無くはないですが。

 前編では比較的更新頻度によるホームページのアクセス数の差について考えていくコトにしました。

 もちろん、自社の独自性やアイデア、SNS等のツールを効果的に使うコトにより別の条件でアクセス数に差がつく場合も考えられますが、そこはそれ“ふわっと”話を進めていくコトにしましょう。

 ちなみに、こちらが前編へのリンク(別画面で開きます)です。

 以前にも、下記と同様に運営予算が十分に取れない初期段階の企業ホームページをアクセス数別に3つのグループに分けました。もちろん、必ずしもこうだという前提では無く、こんな傾向があるという程度の話でしたので時代により分類するアクセス数の数値は若干異なってきます。

 現在では、次のような数値での分類となるでしょうか?

・月間300~500アクセスのグループ (最初にデータ検証するためにも目指す数値)

・月間1,000~1,500アクセスのグループ (問い合わせが来るようになり手応えを感じ始められる数値)

・月間3,000以上のアクセスがあるグループ (ブログやSNS等も導入されているはずで、ここまでサイトが成長すると運営予算の確保もできるはずです。)

 確実な話ではないですが、それぞれに考えられる特徴は見受けられます。

 やはり、最初に言えるコトは社内の取り組みの度合いにホームページのアクセス数の伸びは比例しているというコトです。実際には、企業ホームページを制作したら後はほっといても勝手に収益を生んでくれるなんて事実は皆無に等しいものでしょう。

 ちなみに、(1)のグループには月間アクセス数が1桁というデータもありました…ただ、そのWEBサイトは2年近く更新されていませんので極端な例だと考えて良さそうです。

 また、月間アクセス数が100以下のサイトも4つあり、逆にこのグループの中に月間アクセス数が300を超えているものは1サイトしかありませんでした。

 次に(2)のグループですが、ここに属する企業様が一番多かったです。

 自社サイトの運営予算は広告宣伝費よりも維持費が大半を占め、時間がある時やイベントなどの告知しやすい発信情報がある時に適度な更新を行うというスタイルは、ここに無いWEBサイトを運営する企業様全体でも平均的な数値なのかも知れません。

 ただ、月間1,000アクセスを超えた辺りからビジネスに繋がる問い合わせも出始めて手応えを感じられるため、このグループ入りを機会に本腰を入れる企業様が多いのも事実です。

 実際には、企業ホームページは広告宣伝のための媒体であり先行投資するものなのですが、日々の更新の延長だけで結果的に“企業貢献できるサイトに育つきっかけが整った”という運の良いサイトも数多く含まれると聞きます。

 最後の(3)のグループですが、数字的には(1)のグループよりも若干少ない程度でしょうか。

 思うに(2)のグループから(3)のグループにステップアップする際には、人的負荷だけでなく、数あるWEBサービスやネット広告を活用する企業様の方が多いのでしょう。

 むしろ、(3)のグループまで地道に育ててきた企業様の方が少ないという訳です。

 まれにWEB以外の営業活動で既に地域密着しており、自社ホームページを有効活用できていなかっただけの企業ホームページがあり、少しの手直しで1ヶ月300アクセス程度から一気に3,000アクセス以上にまで伸びるケースも在ります。

 ちょっと興味が惹かれて時間がある時に詳しく調べてみたいと思ったものに、同じ時期にホームページを公開したけれど公開後に設置したブログを書いていた場合と書かなかった場合の比較ができるデータが2組ありました。

 これらの1年後のアクセス数にははっきりと差が出ていて、定期的にブログを書いているサイトは月間アクセス数が500前後、書いていないサイトは150前後となってます。

 最後になりますが、WEBサイトをビジネスに活用していけるように社内体制を作られている企業様は、パソコンが得意でWEBに長けている担当様が一人で頑張っておられるよりも、社長様自身が企業サイトの活用に興味を持っている点が共通していると言えそうです。

 どちらにしても“副業”や“片手間”での小遣い稼ぎの収益であれば別ですが、企業の一部門として収益を出したいのであれば計画的に運営費用と人員を持って取り組んだ方が近道だと思います。

 上記のグループの条件で言い忘れていましたが、企業ホームページの運営期間は2年以上のものばかりです。

 やはり、企業様でWEBサイトを運営するのであれば月毎に予定通りの成果が出てきているか、手立ての導入による費用対効果や次の目標のための取り組み等、結果的にここまでこれたではなく計画的に見込みを知りたいはずですから・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。