インターネットでの企業情報の偏りについて思う。前編



自社サイトから発信されている情報は精査されているか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■テンプレートなサイト構成では無く、自社がお客様にうったえ掛けられる情報と表現から企業ホームページは育てていくべき。

 WEBサイトを運営している企業様の中で“更新できない”とはよく耳にする悩みの一つなのですが、その原因が“内容”が無いと“”が無いとでは全然意味合いが違ってきます。

 そもそも内容と言っても商品やサービスの利用を促すための情報だったり、企業イメージを高めて商品の購入やサービスの利用を安心してもらうための情報だったり、リピートして貰うためのアフターケアの情報、他社と比較して選んでもらうための情報等、ポイントは様々です。

 おそらくコンセプトやターゲット層、切り口を変えればいくらでも発信する情報を見つけるコトは可能でしょう。

 また、更新や資料を準備する暇が無いとご相談を受けて、ホントに全く時間が取れないなんてコトも皆無です。

 もちろん優先させるべき業務はあるでしょうし、それを押してまで自社サイトの更新資料を準備しなければならないなんて思ってはいません…確かに全く時間が取れない日々が続くなんてコトも十分に考えられますが。

 ただ、年間を通して少しの時間も取れないと言われるのであれば話は別です。

 こういった場合、あまり自社サイトの運営に手間をかけられない分、運営費用を捻出してネット広告の活用などの手立てを講じなければ、企業様の望むアクセス数やお問い合わせの期待数に到達するコトは難しく、自社サイトを所有しているメリットはあまり感じられないかも知れません。

 そして、メリットの感じられない手立てに先行投資で本腰を入れるというのはとても難しいコトです。

 別に経営判断は各企業様にゆだねられていますから、絶対に更新や多くの情報発信をしなければならないという決まりはないです。

 ただ、自社のみでのサイト運営なのか、弊社の様なWEBサイト運営サポートを行う企業との契約、更新サポートを行うWEB企業との契約をしているかといった環境によっても“企業負担”は大きく変わってきます。

 例え、上記のいずれかの契約をしていたとしてもサポートを行うWEB企業の経験やノウハウの蓄積した量により、軽減できる負担や投資すべき費用は異なるため、自社も本気で取り組むというので無ければサポート契約はもちろん、WEBを介した収益に大きな期待をすべきではありません。

 少なくとも運営サポート企業によるサービスにおいては、クライアント企業様先へ毎月お伺いして“やらなきゃ”と御尻を叩くのもその一つだったりしますが(笑)。

 他にも更新すべきポイントの提案や資料をまとめたり、文章校正までしますので企業様の負担は軽減できるはずです。

 これに対し、更新サポートのサービスはランディング費用が安価な分、資料と更新の指示書を自社で作らないといけない場合も多く、毎月お金を払っているのに何もしてもらっていないという印象を持たれる方も少なくないと言います。

 実際には、月に何度でも更新しますというサポート契約もあり、理不尽な不満の場合も少なくありません。

 更に、こまめに更新は無いかという電話までされる様なサービスの行き届いたWEB制作企業様も多いので、やはりサービスを受ける側である企業様のWEB活用に関する意識の問題は大きく左右するのでしょう。

場面転換や話の転換用のイラスト(笑)。

 考えるに、企業ホームページにおいて発信する情報と言えば“強み”や“独自性”といったところでしょうか。

 しかし、この情報を準備するコトが結構難しいというのが現状です。

 例えば、映画や小説の感想サイトですら“あらすじを書いているだけで、目的はアフィリエイト”だったり、考察や評価はされているものの世間一般のそれと同じで、独自の切り口や違う目線からの考察を書かれているような個性あるサイトを探すのは難しいものです。

 こう考えると“ありきたりな情報”と“専門情報”でWEBは溢れかえっています。

 ここでなきゃ駄目なんですよ…と言った自己主張できている情報が大切で、代わりの利く遠慮がちな…もしくは個性の無い情報は企業サイトからの発信には向きません。

 別にプライベートなブログであれば個人様の楽しみですから間違っているとも思いませんし、その偏りそのものが“マーケティング”には大切な資料となったりするので大歓迎なのですが、ここでは“目立たない”というポイントが重要になってきます。

 アーティストだって、“ミスチル”や“B’z”、”コブクロ”等、曲を聴いただけで誰のものか分かる方が優れていると聞きます。

 そもそも企業ホームページの役割は、サービスであれ商品であれ“選んでもらう”コトを前提に運営している部分も大きな割合を占めているはずです。

 などと余談を含めて書き進めていくうちに長くなってしまいましたので、この先はカットして後編に続けるコトにします。

 最近は記事を短くまとめるコトはあきらめて、書き終えて長かったら半分に分ける傾向がある気もしますが、明日からは遠方での打ち合わせが続くためストックを作っておきたいのでこ了承ください・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

 公開しました後編はこちらから。