Googleアナリティクスでの滞在時間0秒について考えてみる。
- 2012年10月13日
- ホームページ有効活用
■アクセスログを解析するためにはプログラムの習性を理解しておかなければならないのです
運営サポートのサービスの中で、月のアクセス状況を集計するというものがあります。
これらをレポートにまとめ、クライアント企業様へお伺いした際にご説明をさせていただくのですが、アクセスログを集計するプログラムにもそれぞれ特徴があり、それらを理解しておかなければ正しい読み取りをするコトは出来ません。
最近は、ホームページ制作時において“Googleアナリティクス”を設置している企業様も多いように感じます。
その中には、アクセスログを見れるように設置していても企業の担当様だけでは十分な読み取りが出来ず、運営サポートの必要性を感じて弊社にご相談いただくコトもあり、まだまだデータを有効活用するには知識と経験が必要なようです。
また、この“Googleアナリティクス”・・・意外に頻繁なアップデート(リニューアル)を行うため、使いこなしは大変です。
僕自身、慣れてきたらまた仕様が変更ですね・・・という経験も何度かしています。そこで今回は、“Googleアナリティクス”の集計の特徴のひとつを取り上げて記事にしてみようと思います。
まず、以前の関連記事で代表的なものは、次のものがあります。
・検索サマリの(not provided)の割合。※参考記事:月末近いので少しだけ当サイトの検索サマリーを検証してみる。
・アクセスログ解析からリニューアルをすべきか考える。※参考記事:アクセスログを分析せずに、ただ見てみる。
そこで次のテーマを何にするか考えたのですが、アクセス数やページビュー総数の次に気になる数値といえば“滞在時間”ではないでしょうか?
以前の記事に、サイトの中にA4サイズと設定したコンテンツページがあったとして訪問者が潜在顧客となりうる有効な滞在時間のカウントが“40秒”と書いたコトがあります。
当然、画像中心のページや動画がある場合もありますが、平均的なデザインのコンテンツページにおいて文章を読んだり、グラフや表を見たり、画像を拡大したりするものとして、これらは少し余裕を持って設定した数値です。
しかし、単純に平均ページビューと平均滞在時間(閲覧時間)を比較したデータと各ページの閲覧時間を数字だけで見れば良い訳ではありません。
それには、次の様な特徴が“Googleアナリティクス”にあるからです。
・同じサイト(アドレス)内において、1ページしか読まず直帰したケース
・同じサイト(アドレス)内において、数ページを見てまわり、最後の出口となったページ
上記の2つは、Googleアナリティクスの集計を見た際は、滞在時間(閲覧時間)が“0秒”になっているはずです。
もしかして企業でのホームページ担当様であれば“なんで0秒なんだろう?”と疑問に思われていた程度かも知れませんが、確か数年前(2009年のアップデート)までは平均閲覧時間の算出においても外されていたはずで、そのデータの読み取りには推測が必要となり苦労したものです。
現在では、平均閲覧時間においては1ページ直帰の滞在時間も最後の出口ページの滞在時間も含んで平均時間を出していていますが、各サマリーの集計においては直帰と最後のページの滞在時間は0秒となっています。
これが“訪問別ページビュー:1.00”において“訪問時の平均滞在時間:0.00”となっている原因です。
ただ、1ページの閲覧なのに滞在時間7分とか、2ページ閲覧なのに滞在時間0秒といったデータも見るコトがあると思います。
しかし、そういった場合は、直帰率が100%では無い筈です。あまり一度に書くとごちゃごちゃするので、こういった場合のアクセスログのデータの見方はまた別の機会にご紹介できればと思います。
まぁ、これらの情報は定期的にGoogleのアナウンスを見ていれば分かるコトなのですが、1つ言えるコトがあります。
それは、Googleアナリティクスを利用していてホームページが見られていないなぁと思っている企業ホームページの担当の方へ“ホントはもっとホームページを見てもらえてますよ”というコトです。
やはり、アクセス数や滞在時間(閲覧時間)の伸びはホームページ運営の励みになると思います。がんばってください。
そうそう、ホームページの運営サポートを行っている企業として、この仕様は伝えておかなければ、効果がないと誤解される場合があります。
やはり、サービスを提供する側と受ける企業様との間においての共通認識は大切だというコトなのでしょうね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。