(連載03)集客のイメージについては、収益モデルも考えて・・・



猿じゃダメらしい。ホームページを作ろうシリーズ03

■最初の価格設定が今後の売上と収益を決定するという話はホント?

 ポータルサイトを企画された際に“広告掲載を受ける場合の価格は幾らくらいが良いでしょうか?”という相談を受けるコトがあります。

 広告を出すのであれば逆なのでしょうが、受ける側だとついつい“少しでも高く受注したい”という思いが横切っても仕方が無いというものです

 それだけならばまだ良いのですが、すでに金額設定を決めていて制作が進んでいる状況で、これは適正だったかと聞かれる場合もあります・・・変更できない状況で相談されても答えようがありません。

 むしろ、適正価格だと思ってもらえるよう“付加価値”をつける方が良い対策かも知れません。

 まぁ、確かにポータルサイトを新規に立ち上げられる企業様にとって、収益モデルと受注価格の設定は重要な問題だと思います。

 まずは、次の3点を抑えておくと良いのではないでしょうか。

・サービスの細分化と価格設定

・収益モデル(ビジネスモデル)

・公開後の告知と契約の流れ

 他にもポイントと言えるものはたくさんあるのですが“制作する際”に限定して、今回は大きなポイントだけを考えてみるコトにしましょう。

 基本的に上記の3つは最低限考えておかなければ、まず成功はしないと思います。

 兎角、ホームページを制作する際においては“どれだけ良いホームページを作るか”というロジックにばかり陥りがちになる・・・そして、それこそが失敗に向かってしまう原因になりかねないというコトなのです。

 ただ、ここで全てを語ると話が脱線してしまうので、別の機会に記事にします。とはいえ時代という追い風が吹けば成功するコトもあるので、本当にビジネスは面白いものです。

 しかし、ビジネスを行う上で最初の“価格設定”がその後の収益を左右すると言われているのも事実。

 無理に安く設定しても利益幅が少なくビジネスは続かないし、逆に利益を欲張って価格を高く設定するとサービスの利用者が広がっていかない。

 つまり、利用者が“適正”だと思え、企業としても収益が見込める(正確には・・・より少しだけ上の)“価格設定”をしなければ成功はしないという訳だ。

 ホームページ公開記念と銘打って、一時的に価格を下げるコトも手立ての一つではあるが、最初の予定価格であろうとも価格が上がるコトを人々は良しとしません。

 どちらかと言えば、一般的な機能の利用を無料開放して、上位機能を利用したい場合に有料のプランを促すといった手法を取った方がサイト運営が継続できているケースが多いように思います。

 中には、サイトの利用者と企業の両方から収益を出そうとするポータルサイトもありますが、よほどサイト運営を行っている企業の体力があるか、他には無くて真似ができない程の独自性がなければ成功は難しいんじゃないでしょうか。

 そこで今回は、3つのうちの“価格設定”と“収益モデル”について考えてみようしたのだけれど・・・。

 まず、ポータルサイトの多くは登録型で“個人情報”の収集を目的とした利用者の登録を促している。しかし、ここで2つの大きな壁があるコトをあまり考えず公開する企業が多いようです。

 運営サポートの専門家が付いていればおそらく気づく点なのですが、単純であるが故に怠ると失敗が直ぐに歩み寄るように思います。

・とりあえず登録をしても良いという壁

・サイトを続けて利用しようという壁

 多くのポータルサイトの場合は、利用者(アクセス数)が多いというメリットを謳って、企業の参加や広告出資を促します。

 しかしながら、サイトの継続を考えるのであれば、新規利用者を集め続けるよりもリピーターという固定客を確保するコトが大切なのです。

 そういった意味では、サイト利用者にとってこのポータルサイトに魅力を感じているかどうか判断する点は上記の2点に絞れるのではないかと言えます。

 収益の対象を企業とした場合、上記の2点で利用者を確保した上で“価格設定”と“収益モデル”がポイントとなるのだけれど・・・また、この適正価格に収益を見込んだ“価格”の設定が難しいわけで。

 実際に“商品”がある場合、(例として述べるならば)オークション等での競合商品の落札が平均いくらで行われているかをマーケティングし、自社商品の独自性からプラスマイナスαで販売価格を設定するという方法もあるのだけれど、“情報”と“サービス”の適正価格を設定するための指標は無いに等しく、簡単には見つからない。

 さて、ここまで考えをを書いてきたところで、仮想のサイト制作をするならばと本題に入りたいのだが、ここまでで今回は区切り、残りは後編として次回に続けるコトにしますね。

 いやはや。。