youtubeのアルゴリズムが視聴時間優先させた件について思う。



利用者にとってはメリットがある改善なのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページの閲覧についても同じコトが言えるのだけれど・・・

 多くの日本人は前評判を気にするので“良いイメージの先入観”を持たせるコトがビジネスを成功させるポイントだ・・・という話を聞くコトがあります。実際に、“○○ 感想”や“○○ 評判”といったワードでの検索は多いようです。

 ちょっと話は反れるかもしれませんが、地道に活動を続けてこられた音楽家や画家といったアーティストの方が“全米進出”をきっかけに注目されるといった感じでしょうか。

 実際に海外の大きなコンクールで受賞されてニュースになり、一躍脚光を浴びるといった場面もよく目にします。※ジャンルによってはもっと分かりやすい例もあると思います。

 これらの効果はインターネットにおける動画サイトでも同じらしく、“再生回数○○○万回”などと売りにしている手法が、国内外において増えてきていたようです。まぁ、僕のまわりではこういったキャッチはあまり見かけたコトが無いのですが・・・。

 そういった行為への対策なのか、先日“Youtube”のアルゴリズム改善により、再生回数よりも視聴時間を優先させるようになったようです。

 念のため動画配信をされている企業様の表示状況を調べてみましたが、弊社とのご契約企業様は“ストリーミングサーバー”を利用して動画配信しているケースがほとんどですし、Youtubeにて動画を配信している企業様にも影響は出ていませんでした。

 ただ、一部のアーティストPVが急に順位を落としているとかまた順位を戻したとかいうニュースを目にはしましたから、Youtubeのアルゴリズム改善は確かに行われているようです。

 まぁ、この話題になった順位の変動が意図的にリロード再生していたのがホントであれば、懲りずに視聴再生をハードに繰り返す仕組みを構築する(またはし続ける)でしょうから、いずれルール違反者であれば露見してくるコトでしょう。

 このブログにおいての記事は、どうしたら良いか考えたり、どうなるかと予測したりするもので、いつものように良し悪しにスポットをあてるコトはしませんが、今回は困った末のアルゴリズムの改善だったと思います。※正しくは良くしていくための“改善”ではなく対策としての“改変”なのでしょう。

 そもそも検索エンジンサイトと違って、“Youtube”がそう頻繁に改善を余儀なくされるといった場面は想像し難く、あまりにも目に余る行為があったのではないかと思います。その証拠に、同時期の改善において利用者のIPアドレスも何らかのチェックを行うようです。

 更に、僕がすごいなと思うのは“改善した”というコトを公表したという点です。

 基本的に、Googleなどアナウンスはしますが改善点を明確にはしていないはずです。

 おそらくこの点から想像できるコトは、“暗に誰かに向けた警告”か“行為の改善が見込まれない場合の対策を準備しているという忠告”を目的に兼ねているのではないかと思います。※IP経由して偽装で再生回数を増やすコトは出来ますから、対象となる動画への対処じゃないでしょうか?

 そういった意味では、最近検索ワードが急増している“遠隔操作(なりすまし)”がやはり重要な問題となります。極端な話をすれば、他人のパソコンを遠隔操作して再生どころかダウンロードだってさせるコトが出来るでしょうから・・・そう考えると、違法ダウンロード禁止法についても難しい局面に立たされる事件だったと言えるのかも知れません。

 まぁ、どのような影響が起こるか今後を見守り、半年か1年後にでも検証して記事にしようかと思います。

 しかし、システムがあればそれを逆手に取る仕組みを考える人は必ずいて、過去にも大小様々な例があります。ただ、これらが全て違法なのかと言えばそうでもないのです・・・けれど、ミスリードステマと背中合わせの面は強かったと言わざるを得ません。

 今でこそ“アクセスログ”はホームページ運営に役立てる仕組みとして浸透しましたが、10年ほど前は“アクセスカウンター”なるものが流行していました。今でも好んで使う方もお見かけしますが、個人サイトとは違い“企業ホームページ”には不釣合いなようです。

 また、この“アクセスカウンター”には活気あるホームページに見せかけるため、初期設定数字を数千や数万からスタートさせる行為やリロードするだけでカウンター数値が増えるものを使用して数値の回転率を高める行為がありました。

 ホームページ公開時のちょっとしたスタートダッシュのための演出という枠では微笑ましい行為だと思いますが・・・日常になってしまうと駄目です。やはり実力が伴わずに小手先だけの技術に頼ってもホームページの有効活用は出来ません。直ぐに閉鎖なんてコトもあったようです。

 ただ、10年前の“ホームページがあった方が良いという時代”と“ホームページをビジネスの売上に活用する”今では、SEOだけでなく正攻法でのシステムを利用した手立てやサイトを考える方も大変なんだと思います。

 別の機会に記事にしたいと思いますが、レビューサイトランキングサイトなんかもそれに近いものを感じますが、ネットにおける“自作自演”と効果的な“演出”との違いなんて調べてみたらいろいろと事例が見つかりそうですね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。