パソコンなりすまし遠隔操作事件のその後にもう少し考えてみる。



パソコンの遠隔操作って、早い話がウイルス感染だよね。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■この“パソコンIPアドレスのなりすまし(遠隔操作)”についてどんな情報を発信すれば良いのか?

 当サイトへの今月分における検索ワードを集計した記事を書いている中で、実にこの“なりすまし(遠隔操作)”という、またその関連のキーワードで訪問された方が約13%もいらっしゃいます。

 これは、この事件に関する関心の高さを示した数値であると言えるのでしょうが、数多く事件考察サイトがある中で、なぜ当サイトへいらしたのか、僕が言うのも何ですが不思議でなりません。たいしたコトを書いてないですし(笑)。

 ちなみに、検索の多い次点が“朝晩の冷え込み”関連のキーワードによる4コマのページへの導線(全体のキーワードの約10%)で、記事への直接訪問では2番目に多く、こちらの方がもっと不思議と言えるのですが・・・。

 まぁ、僕自身もニュースサイトを見ており、未だ関連記事を見ない日はありません。けれど、その内容の多くは問題点や注意点ではなく“冤罪問題”にすり替わっているようです。

 確かに、冤罪への恐怖は“インターネット”を普段あまり利用されない方にとっても人事ではなく、身近な問題と捉えるのに十分で、興味関心の点からも報道しやすいといえるでしょう。

 しかし、“パソコンIPアドレスのなりすまし”と“取り締まる側の不備”、“冤罪問題”は別々の問題です。リスクマネージメントを行うのであれば、“なりすまし”はなりすましとして、問題点と対策の情報発信を行うべきだと思います。

 そもそも“冤罪”は起こそうと思ってやっている訳ではないのでしょうから、起こった事柄から分かるコトに対して論点をずらし、何処を責めるといった報道より、“冤罪が起こらない仕組みの情報”や“起こった場合の保証体制の情報”の方が大切なのでしょう。

 ・・・といったところで、話はネットの方へ戻すコトにします。

 まず、ウイルスについてですが、一般的にはインターネットの迷惑メールの添付ファイルを不用意に開けると感染する。後は、インターネットの中でいつの間にか感染している、特にアダルトサイトからの添付やリンク先サイトが危ないらしい・・・というものが一般的な認識のようです。

 けれども実際には、USBなどのメディアや一見からには判断つかない普通のサイトから、もしくは知人のメールからも感染する可能性はあります。

 こういった点からも“価格が高い”からといってウイルス対策ソフトを入れられない方もいらっしゃいますが、自動車保険や生命保険と同じように考えてインストールしておくべきです。

 以前、書いた記事の中でウイルスの対応した状況(参考記事:大抵のコトは、調べればなんとかなります。)がありましたが、これはウイルス感染させるためのサイトを訪問したために感染したものでした。

 メールのリンクから感染してしまった場合の流れというと次のような感じです。

1)情報メールにリンクがあったサイトを開く。 ※最近は、ホームページ有効活用メールを装う場合もあるようです。

2)ウイルス感染(「S.M.A.R.T repair」等のウイルス名の検索で駆除サイトが見つかります。) ※画面が数多く開いてパソコンが使えなくなる。

3)擬似ウイルスソフトのメッセージでウイルス駆除するために有償版の購入を促し。

 まぁ、これは一つの例ですが、ウイルスに感染する機会はそこら中にあると言えます。遠隔操作のウイルスといっても、そのものずばり遠隔で操作するものから、前もって設定された動作を期日や暗号の送信をきっかけに発動するもの、ID・PASSの情報を収集するもの・・・冷静に考えれば、世の中のウイルス全てが“遠隔操作”と言えなくもなさそうです(汗)。

 こう考えると事件の誤認逮捕された方のパソコンに“ウイルス対策ソフト”を使用していたのかの方が重要になります。

 ・・・というのも“ウイルス”は“ウイルス対策ソフト”に追いつかれ対応されないように日々進化を続けています。2012年の被害額が幾らになるかは不明ですが、2011年のウイルスの一部による振込額が日本だけで3億円に上るとも言われているくらいです。

 ウイルス対策ソフトをインストールしているパソコンが感染していたのであれば、パソコンを所有している全員が遠隔操作される対象となります。また、同時にパソコンなのか他のデバイス(スマホやタブレット)なのかも知りたいところです。

 こう考えていくと何だかもうパソコンを利用されている全ての方へ細かな情報発信をしていかなければならない時代だと言えそうですね。更に、公開されている事例を幾つかイメージで言えば次のような感じです。

・書き込みを行ったIPアドレスの件

 これは、嫌がらせの手紙が届いて封筒の裏をみたら住所が書いてあったので、こいつが送ってきたんだろう・・・って感じです。こう書くと不自然極まりないですが、パソコンとなるとまだまだ一般的に認識が低いのが実情です。

 SEOの手立ても同じで“IPアドレス”が役に立つ場合も多いのでしょうが、この点を仕方ないでは済ませるコトができません。

・2秒で250文字の書き込みの件

 今回の事件においては、書き込みが行われた時間が2秒とありました。掲示板やブログへの書き込みですが、僕のような手打ちの方コピー&ペーストの方に分かれると思います。実際の書き込みを想像するに、例え、慣れた方のコピー&ペーストであっても2秒で公開は難しいですね。

 まぁ、他にもいろいろとあるでしょうが、今はまだ道筋を作っていく時代なのですから、不自然だと思う点からスタンダードを作っていくしかないのでしょう。

 どちらにしても皆が安心してインターネットを利用できるようがんばって欲しいものです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。