ホームページを公開した事実を告知する大切さを認識してもらう。



読者登録数を増やすコトは手段であり、目的ではないのだが・・・。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページを“制作するコト”と“知らせるコト”が違う手立てだと伝える努力をするのです。

 ホームページにストーリー性を持たせるとか、特別扱いの雰囲気を出すとか、商品やサービスの関心を高めるポイントがいろいろとあって、今回はそれをテーマに記事を書こうと思っていたのですが・・・。

 それ以上に気になる出来事があったので、今回は“ホームページは作れば良いというモノではない”というテーマに変更して記事を書くコトにしました(笑)。

 ・・・と言っても、一言で表現するのは難しいテーマです。今回はいつも以上に抽象的な表現になるかもしれませんが、お付き合いお願いします。

 よく人のロジックは“宝くじに当たったら何を買おう”と思いを巡らせるのに“自分が交通事故に遭うなんて思っても見なかった”という風に表現をされるコトがあります。

 同様に考えるとビジネスにおいては、宝くじの例と同じようにプラス思考で“自分が(自分だけが)思いついた”、“自分は成功する”という前提で考える傾向があり、僕も相談を受けるコトがあります。

 実際には、ビジネスは“先行投資”と“賭け”のような面も持っており、資金力(企業体力)が無くともマーケティングやメディアや広告の利用、過去のデータ検証が“成功する確率を高める”ための行為だと言えます。

 また、“経費を抑える”と、“経費をケチる”では大きく結果が異なると思います。経費をケチっていては、1~2年後に回りにいる協力者の数は大きく違ってきているコトでしょう。

 起業を考える上で、“自己資金”や“予算”がどのくらいあるかは当然重要なのですが、その基盤となる考え方や理念の方が、僕の経験からそれ以上に大切だったように感じます。

 思いつきの副業だったためか周りを振り回しておいて1年も経たずに閉鎖なんて状況も幾つか見てきました。

 当サイトの検索ワードでもご紹介しましたが、ホームページ制作会社様において、値切るだけ値切る交渉をされた上に支払いが無いなんて場合もこんな状況下に多いようです。勘違いされがちですが、ホームページ制作の会社は“制作したいという依頼”を何でも受けるという訳ではありません。

 少なくとも僕が知っている企業様はそうです。

 実際、売上は喉から手がでるほど欲しくとも“お客様のコトを考えて”お断りしたり、逆提案するコトもあるのです。

 まぁ、この辺は別の機会に記事にするとして、それぞれの企業には理念となる根幹があって“ビジネスは選び選らばれ”でなければならないと言うコトです。某テレビ局の一件でネット書き込みの例に出される“嫌なら見なければ良い”という文句にも通じるところがあるのではないでしょうか?※本音は分かりませんが・・・。

 さて、ホームページに話を戻します。

 僕が打ち合わせにおいて述べる例として、山奥に豪邸を建てても知らせなければ誰も尋ねて来ない・・・というものがあります。これは、ホームページを制作してもホームページへの導線を作らなければ訪問者がアクセスして来れない例としてご説明するのですが、実はこの話には先があります。

 遠くから見通せるような豪邸であれば知らせなくとも人は惹きつけられる

 ・・・というものです。

 “ホームページを公開して企業のブランディングしていくコト”と“ブランディングできている企業がホームページを作るコト”は全く別の事柄で、これは紛れも無い事実です。

 仕事柄、ホームページ制作の契約でなく、大手ホームページの企画段階からディレクションに携わる機会がありますが、間違いなく“ブランド力”は“アイデア”を上回ります。誤解を恐れずに述べれば、アイデアだけで成功したという事例に僕は出会っていません

 ビジネスにおいては、まず知られたもの(サービス)が売れて、本物が長く続いていくのが基本なのです。

 極端な話、ブランディングできている企業が思いつきで出した商品であっても告知をすれば“売れるチャンス”はあると思います。ただ、本物(望まれる商品やサービス)でなければ一過性のブームで終わります。

 そして、このブランドの差を補うのが“顧客の囲い込み(ファンの獲得)”、“運営の積み重ね”や“広告”なのでしょう。

 同様に、大手企業や著名な方と長い期間一緒に仕事をしているとホームページを制作すれば、アクセス数を集めるコトなんて簡単だと思えるような錯覚におちいるコトがあるようです。これもプラス思考の原理でしょうか?

 しかし、その方(企業)の月間の検索回数やエイジングフィルタ等を代表とする検索結果の押さえ込みのシステムを見るとホームページを作れば自然に人が集まるというところまで到達されている方はほんの一握りです。

 逆に言えば、ほとんどの場合、ホームページ告知のための運営費用やネット広告及びカテゴリ登録の費用は必須なのです。しっかりと計画を立てて独立する場合は別ですが、中には起死回生で独立してホームページで食べていくという相談を受けるコトがありますが、まず成功しないのが現実だと思います。

 ホームページ制作のための予算はもちろんですが、成功する確率を高めるために“運営費用”や“広告費用”は必要な時代になっているというコトをお客様にいかに伝えていくか・・・これってサービスを提供する側にとっての大きな課題なのです。

 まぁ、たまには抽象的な記事もあり・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。