ポータルサイトを一つのビジネスモデルとして考えてみる。
- 2013年12月03日
- ホームページ有効活用
■ポータルサイトのビジネスモデルもWEBの発展と共にアイデアが加えられて多様化してきた様なのです。
ホームページのシステムや仕様というものは応用が利くもので、以前はそれをクライアント企業様へ提供し、テンプレートというデザインや構成のホームページを大量生産するというビジネスモデルのWEB企業が多かったものです。
しかし、ブログやSEOの普及によりオーダーメイドの“オリジナル仕様”で提供を行うWEB企業ばかりになり、利益が薄く旨味が少ないと考えたWEB企業の中には、近年ビジネスモデルの柱をホームページ制作からゲームやポータルサイト等のシステムやサービスにスライドするところが増えてきました。
もちろん先見の目にて各サービスの提供に専念していたWEB企業もありますから、どうあっても競争はある訳ですが・・・。
そんなビジネスモデルの中において気になる点は、やはり“ポータルサイト”の運営についてでしょう。
弊社のブログ記事においても“ポータルサイト”について書いたページの閲覧回数は多いようですし、サイトテーマやWEBの環境の進化によって成功させるためのポイントも変化してくため、このテーマについては僕自身も興味が尽きる個とがありません。
まぁ、今回も内容が過去の記事と被らないように気を付けながら書き進めていくつもりです・・・そこで、今回はポータルサイトを運営する上で立場による“利益”の違いについて少し考えてみましょう。
ここで、あえて“収益について”ではなく“利益について”と書いたのは、サービスを提供する側と受ける側での違いがはっきりするかもと思ったからなのですが、実のところ問題が文章がまとまるかどうかは心配です。
さて、上記の話に戻りますが、ホームページのシステムやプログラムの仕様は汎用性が大きく、デザインのそれと比較しても少しのカスタマイズで違うものを作り出せ、簡単に流用するコトが可能だと言います。
ただ、流用するにしても肝心のシステムやプログラムを提供するWEB企業側が安定した顧客の獲得や受注を続けられるかと言えば、それもまた別の問題の悩みで、折角プログラムの制作をしても“宝の持ち腐れ”にしてしまい十分な収益を回収するまで活用のできていないWEB企業様も数多くあるコトでしょう。
そこで、最近考えられている手立ては、システムやプログラムそのものをサービスとして提供するのではなく、自社でポータルサイト等に応用して制作を行い活用していく方法です。
アクセス数の多いポータルサイトを制作して、参加掲載費用や広告費用で回収していく。
確かにそれは“人件費を掛けずに収益を得る”という点からも理想であり、どのWEB企業においても多かれ少なかれ夢見ているビジネスモデルなのかも知れません。
しかし、ここで問題なのは全てのWEB企業が十分なサイト運営のための予算を持ち合わせている訳ではないという点です。
例えば、テレビ等のネット以外の媒体で広告を出しているポータルサイトの数とネット上で検索可能なポータルサイトの数がイコールではないどころか、その数に大きな差があるコトを考えれば簡単に想像できるというと思います。
今の状況では、ポータルサイト運営についての力の入れ具合はWEB企業によってまちまちという状況なのです。
この原因として考えられる点の一つに、WEB企業として利益を出さないといけないものの、お金や人的負荷をかければ必ずしも儲かるポータルサイトを作れるという訳ではないという点が上げられるでしょう。
しかし、それよりもサービスを提供するWEB企業側において一部が気付いたと思われる要素なのですが“赤字にならないのなら運営費の掛からない薄利のポータルサイトを複数運営したら良いんじゃない?”という逆転の発想によるビジネスモデルの広がりの方が大きかったと思います。
ビジネスは“選び選ばれ”です。
ですから、力の抜けたポータルサイトの運営が間違っていると一概に決め付けるコトは出来ず、提供するサービスが安価で“こんなものか”とお客様からもある意味“納得”してもらえるのなら、それはビジネスとして“成り立っている”とも言えるのでしょう。
ただ、失敗したと思ったら利用者の迷惑を考えずに、出来たばかりの実績の無いサイトの過度な営業など、全く問題が無い訳でもなく、まだまだ課題は多いとも考えられています。
また、これらのサービスを利用される企業様側の問題ですが、まずクライアント企業様の取り扱っている商材によってポータルサイトを利用するための価格を商品やサービスのそれに上乗せ出来ず、利益が下がってしまうという点が一番に上げられます。
更に、消費税のアップが控えていて、何度も値上げが可能なのかも不安材料であり、WEB活用のための投資は今後少しずつ減少していくのではないかとも言われているのが現状なのです。
テレビなんかで消費税を受け入れて理解しているインタビューを多く見かけますが、少ない場面ながら現場で話を聞く限りでは不安な声が日々大きくなっている場面もあります。
これからの日本が不況になるのか、景気が好転するのか今はまだ僕には想像の域を越えませんが、ポータルサイトのビジネスモデルはネット広告の発展と共に若干ですがWEB企業に都合の良い形に変化しているようにも思えるというのが正直な感想です。
しかし、景気によってはWEB業界も大手企業のみが生き残り、ポータルサイトのビジネスモデルが成り立たなくなるかも知れないと考えると良くも悪くも一つのビジネスモデルに執着するのだけはいけないと言えるのではないでしょうか・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。