保守契約しているWEB会社が倒産した場合について考えてみる。



有無は別として始まりと終わりを予測しておくのは企業様の努めです。Web-STYLE()ウェブスタイル 

■ちょっと打ち合わせで戻りが遅くなって時間が無くなったので、今日はさらっと簡単な記事を書いてみます。

 企業様が自社ホームページを制作する際に、WEB企業と保守契約を行うかどうかはちょっとした問題です。

 それは、WEB運営のほとんどの手立てが“投資”である場合が多く、WEBを介するサービスの多くは結果に対する保証がされていない上に、企業様本位での明確な効果予測や収益予測が難しいからに外成りません。

 しかし、ホームページが“ただあれば良い”いう時代は終わったとも言われていますし、保守契約を全く考えないという企業様は随分と減少してきたようです。

 基本的に弊社のような“運営サポート”を行っているWEB企業の場合には、クライアント企業様とは保守契約がありますので、ご紹介された企業様もそのサポートの必要性を感じられているコトが多く、ランディング契約が前提でのホームページの改善や運営、企画提案の依頼となります。

 また、ホームページの制作をビジネスの柱にしている場合でも、最近では安定した収益を得るために“更新保守”のランディング契約を行うWEB企業も多くなってきたようです。

 もちろん、更新サポートの保守契約をせずに必要によってスポットでの対応をうりにしているWEB企業もありますが、企業様がホームページ運営を行う上で、何らかのWEB企業との繋がりが発生するコトからは決して逃れられそうにありません。

 別に、WEBを取り巻くビジネスが多様化しているため、今後の景気如何によっては“ホームページ”の制作や運営をビジネスの柱としたWEB企業の経営が厳しくなって倒産するところが増加するだろう・・・という話ではありません。

 「不景気倒産」という訳でもないですし・・・単純に“もし保守契約をしているWEB企業が倒産したら”というテーマを考えてみようと思っただけで、今回はそんなに踏み込んだ内容にもならないでしょう。

 ただ、以前に“ホームページを閉鎖”する場合については考えたのですが、逆に企業ホームページは継続するものの更新や運営の契約をしていたWEB企業の方が倒産した場合は何をしたら良いのか、こちらも考えておこうかと思った訳です。

 ちなみに、参考記事はこちらですね。

 企業ホームページの閉鎖についても少し考えてみる。(2013年4月15日記事)

 今回は逆の立場でWEB企業のサービス終了として考えますが、契約の内容が“運営サポート”か“更新サポート”かという点でも対応にかかる時間は異なってきます。

 当然ながら、どちらの契約内容の場合においても取引を行う企業間で信頼関係を築くためには時間がかかるものですが、その点は考えないものとしてそれぞれの代行企業を探すところを焦点にまずは考えますが、それでも様々な問題が発生するコトでしょう。

 例えば、ホームページを有効活用し企業貢献させるために契約をしていた運営サポートのWEB企業の代わりを新しく見つけるのには、企業様の収益モデルやビジネスの柱、商品やサービスの長所短所など理解してもらわなければならず、簡単には見つからなかったり、本格始動するまで時間がかかったり、保守契約を始めてみたもののやはり合わないというコトも少なくないようです。

 もちろん、この場合は大きなプロジェクトによる期間限定でのスポットで契約するようなケースではなく、企業ホームページを運営していく上でのサポート契約についてに限っての話なのですが、WEB企業の急な倒産の場合など“引継ぎ”も出来ていないケースもあり、スムーズにサービス移行の出来る方が珍しいかも知れません。

 逆に“更新サポート”であればシステムやプログラムを導入していない限りは、保守契約の可能なWEB企業が比較的早く見つかると思いますが、更新が迫っている中でも保守費用と作業内容の折り合いは互いの企業間で納得していなければ先々でトラブルになりますので、これは忘れてはならないポイントと言えるでしょう。

 まぁ、これを機会にランディング契約を見直す企業様もあるかと思います。

 ただ、今までランディング契約をしていたWEB企業の行うサービスに満足していたり、社内体制が整わず企業内でのサイト運営が難しければ、続けて保守契約先を探される傾向が多いようです。

 閉鎖するWEB企業様の中には、ポータルサイトの買取先やクライアント企業の引取先のご案内までサポートされる企業様もあるようですが、ポータルサイトの経営企業の変更手度であればともかく、保守企業の変更となると社内で継続するか検討される傾向が強いと言います。

 それより、サポート内容と閉鎖後にどの様な問題が起こりえるかを明確に伝えた方がありがたいようです。

 一つの例を上げるならば、ドメインやサーバーの更新代行までサポートしてもらっていたのを知らずに、サービスの終了後にドメインを失うコトになった企業様のケースがそうで、契約終了後に遡ってトラブルとなった事例もあります。

 そもそもWEBの保守サービスを受けている企業様の中には、ドメインやサーバーの更新が必要な方も知らない場合もありますし、サブドメイン仕様でサイトそのものを失ったり、仲介されていてインターネットが出来なくなったりという事例もあるくらいです。

 万が一、倒産となった場合にはWEB企業側も大変なのは理解できますが、危機回避のための情報提供はすべきでしょう。

 確かにWEBのホスティングというサービスは、提供するWEB企業によって内容が微妙に違っているコトもありますし、個人様や誰かを仲介している場合等もあるので把握は難しいですが、保守契約をしているWEB企業のサービスが終了となった際には、今後考えられる障害対策についてのアドバイスぐらいは自身から確認しておきたいものです。

 信頼できるパートナー企業を持つコトは、企業の発展について大いに役立つのでしょうが、曖昧な部分を持たずにそれぞれを失った際にも対処できるように考えておくコトもまた“リスクヘッジ”の一つなのでしょう・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。