何もしてもらってない保守の印象について考えてみる。
- 2013年07月17日
- ホームページ有効活用
■WEB企業がクライアント様のパートナー企業となるには“説明責任”と“結果”が大切なのです。
さて、今回はランディング契約について少しぶっちゃけた話・・・というかWEB企業が誤解を受けているであろう点について考えてみたいと思います。それは・・・
毎月、高いお金を払っているのに何もしてもらっていない。
・・・という点です。
まず、月額の保守についてのランディング契約を嫌がられる企業様は多いと聞きますが、実際にはどうなのでしょうか。もちろん、保守費用はサービスへの対価なのですから適正でないと思えば“解約”をするコトも権利としてある訳ですが・・・。
WEB企業側からすれば保守が必要が判断をする材料を伝えているかが大切だと言えそうです。
保守費用についての適正かどうかの判断は、社内で行った場合との比較とサービスを提供する保守企業の業務内容による影響が大きいと言えます。
その証拠に“必要ない”という意見の多くは“根拠の無い自己判断”によるものです。
WEBに詳しい、ホームページに詳しい・・・今の時代はそういった人材が規模にもよるでしょうが、どの会社にお一人はいらっしゃいます。
しかし、それでも保守を行う企業が行っている全てを理解するコトは難しく、見積もりや保守雇用が適正かどうかは“持ちうる判断材料の中”でしか出来ないのは当然なのではないでしょうか?
WEB企業側からの意見とすれば、蓄積したノウハウや技術レベルは個人のそれとは違うと言われるでしょうが、それはまた別の機会にして話を先に進めさせていただきます。
自社にも出来る者はいるが“更新する時間が無い”、“スピードが遅い”・・・別の業務と兼任しているだとかその理由はいろいろと考えられます。
ここで“自社でも出来る”というコトに視点が行けば“お金を支払うのがもったいない”となり、公開までの“時間”を早めたいという点に思いが向けば“このサービスに適正な対価は幾らだろう”という判断となります。
そもそも保守費用は人件費と比較すれば安価で、専門性は高いサポートのはずです・・・。
しかし、前もって提供されたサービスの対価が適正かどうか判断するにしてもWEBやインターネットというものは一般的に“分からない世界”だと言われても仕方ないのかも知れません。
安さだけを追求して業者選びをしていけば“御社にとって価値あるサービスを提供している”と自負しているWEB企業から逆にそっぽ向かれるコトにもなり兼ねないのが現状です。別に驕り高ぶりという訳ではなく、これはサービスを提供しているWEB企業側にも“選ぷ権利”はあるという話です。
よほど売上や営業ノルマが厳しいというコトでもない限り、WEB企業側も無理に受注をしません。
企業様の求められているサービスが自社のものと違うと判断すればお断りする場合だってあり、そういった意味ではWEB企業も一般企業と変わりのないビジネスだと思ってよいでしょう。
次の点ですが、ホームページの“制作会社”と“運営会社”によっても保守イメージは異なります。
圧倒的に目に見えないのは“運営会社”のサポートで、何をしているか理解されていない場合も多いようです。弊社の場合では、運営保守の無い制作はしないため保守については十分な説明を行っています。
例えば頭に過ぎる運営サポートの内容一部には次のようなものがあります。
・訪問打ち合わせ
・アクセスログ、サーバー、ドメインの維持管理
・提案、企画相談
・簡易更新
・SEO、SNS、Blog等のサポート
・社内セミナーやイントラネット等のサポート
・ネット広告や他のメディアとの連携 他
家電メーカーのサービスだとパソコンやメールの設定にも出張費用がかかるはずですが、運営サポートの中で別途費用を請求するコトはまずありません。
そう考えると上記の中で見て分かると判断できそうなサービスは“簡易更新”だけです。
そして制作会社で行っている“更新保守”のサービスと比較すれば見える作業は同じでも運営会社の月額費用は高額となります。
弊社の場合、新規企業様との最初の繋がりは“ご紹介”や“業務提携の企業様と連携”であるためそう言った点では助けられています。また、毎月お伺いしてアクセス状況の報告等を行っている点から“何もしてもらっていない”という印象は薄いようです。
・・・が、“サービス内容の理解”となると話は別なのです。
実のところ、運営保守のサービスを開始して数ヶ月後に初めて“サポート内容”の違いが分かってきたとお聞きするコトもなくはないです。
WEB企業にとって保守契約は会社の存続と繁栄という意味合いからも大切です。
“売上が伸びたらもっと支払う”と企業様と約束しているというケースも耳にしますが、サポートするサイト数が増える等の作業内容の増加でもない限り、月額の保守費用を下げるコトがあっても、単純に“売上が伸びているので保守を上げてください”とは言えないものです。
もし、保守費用を上げて頂けたとして今までと同じサポートという訳にはいかないのが現実です。
明確な伸びに対する対価のアップについての契約書でもあれば別ですが、作業負荷を増やすなど“納得”して頂くためのサービスの向上は必須なはずです。
とにかくネットに関するビジネスも一般的になったとは言え最初から“十分な理解”を得るのは難しいものなのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。