口コミサイトとエンドユーザーのネタ探しについて思う。



個人での情報発信は、その責任も踏まえて行うべきなのです。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■少し長くなりましたが前後編に分けるには短い・・・記事を書いていてこういうのが一番困る(笑)。

 人類滅亡の判断をするために先に地球に来た宇宙人と知り合った女性が“確かに悪い人はいるが良い人間もいっぱいいる”と語ったり、子どもたちとの交流の中で“地球の将来の可能性を見出して”今回の危機を乗り越えるというストーリーはよく目にします。

 確かにどんな場面においても“良い人”、“悪い人”が居るとは言えそうです。

 しかし、立場が替われば印象も異なる訳で、身内の押しの強い頼もしい人も交渉相手にとっては“迷惑な存在”だったとしても不思議ではありません。

 そう考えると良い人も誰かにとって悪い人かも知れないですね。

 そんな訳で今回は上記を踏まえて“口コミサイト”や“ブロガー”、それに類する情報発信を行っているエンドユーザーについて少し考えてみようと思います。

 不本意ですが、ネットで定期的に“やらせ”等による情報操作がニュースになります。

 事実、大小全てを含めばイメージ操作とも思える言い回し等の操作はあるでしょうし、企業の都合による先入観を与えかねないグラフや参考資料を用いた情報操作も否定できなでしょう。

 しかし、これらは個人で行う情報発信においても同じだと言えます。

 例えば、日付や見ている人が楽しめるように話を盛るコトだってあるはずです。そこには、記事の対象となる企業に迷惑がかかるかどうかなんて考えない場合がほとんどでしょうし、意図的に誇張するケースもあるでしょう。

 とにかくネットに限った場合だけでも自身の思惑を何も入れずに“事実”だけを述べている“情報”を見つけるコトは難しいと言えるのではと思います。

 まぁ、新聞やテレビ、雑誌等のメディアを含め“情報発信”について考えれば“思想”を入れる方が当然だとも思えますが、そこには共通認識とルールが存在し必要です。

 これらの仕様に慣れていれば別ですが“何でもあり”と思いがちな危機感に欠けた方と意図的に行っている方の場合は、情報もとになる個人や企業様に迷惑をかけてしまっているコトもあるコトでしょう。

 ・・・と思えば、ネットによる情報発信も普段の人間関係での会話と同じかも知りません。

 さて、ここで知人から聞いた話ですが、ブログやFacebook、Twitterをされている方は、コース料理で一品毎に写真を撮る方が少なくないそうです。

 つまり、更新のネタ探しですね。

 あるお店では雰囲気を大切にしたいため店内での撮影を禁止されていて、それとなく撮影を注意したところ“俺(わたし)のブログでこの店をつぶすぞ”と言われたとか・・・。

 これが実話なのか作り話なのかは分かりませんが、確かに起こりそうな話ではあります。

 空間を楽しみながら食事をするお店において雰囲気を損なうコトは利用者が減るという実害が出るコトは容易に想像できます。そこで、テレビや雑誌等の取材お断りと同様にブログの記事を禁止するお店も増えてきていると聞きます。

 注意されていなければ“美味しいお店でした”と書いていたかも知れないブログやFacebookの記事が感情的になって“スタッフの対応が最悪な店”となっても今は“個人の感想”である以上、規制しようはありません。

 別にお金をもらって書いているのではないのですから“気分によって内容が変わる”コトは仕方ないと言えるのでしょう、お店側にとって納得いこうといくまいとです。

 しかし、同時に口コミサイトの運営を行っている企業が利益を伸ばすために過剰な競争と生き残りのための付加価値を付けて改善を行っているのも事実であり、それに伴いトラブルも増加していると言います。

 僕自身はこういった口コミサイトにプライベートで書き込みをするという方を知りません。

 そういった方はご自身のブログやFacebook、メルマガ等を使って情報発信を行っており、経験上だと確かに次のような構図は成り立ちそうです。

情報発信しない > 情報発信を行う “個人サイト(SNS)での更新 > 口コミサイト書き込み”

 極端な話をすれば、お店の誰も詳細が理解できないままに口コミサイトへお金を払って掲載したにも関わらず、悪口を書かれて逆に売上が落ちた・・・なんてケースもニュースにて見かけるようになっています。

 これでは書き込みを行う側へのルール作りもサービスを提供する企業側の責任において行わなければ信頼性が問われ、いずれは先細りしていくコトも否めません。

 同業の成りすましによる“事実ではない悪い噂”も簡単に書き込みできる口コミサイトも無くはないようですので、今後は実名での書き込みにするかお金を払って掲載の審査を行う等の何らかの対応が求めらてくるはずです。

 もちろんブログ等の情報発信している側へのルール作りも大切です。

 例えば、映画感想ブログで考えた場合、“作品を観たいと思わせるもの”、“あらすじを書いただけのもの”、“広告などの別目的があり、リンクで別サイトへ誘導しているもの”が見受けられます。

 作品に貢献できるものとそうでないもの、関連企業にとって良いサイトと悪いサイトがあるというのは、このように有益なまた不利益な情報発信があるからです。

 そして、どのような業種においても同様な傾向は見られます。

 個人で情報発信を行っている方の中には、日記を見る方に楽しんでもらうためにネタ探しや粗探しが優先になり、その場で言えばお店にとっても良い意見もネットから配信してしまう傾向があると言います。

 なかなか全て人に心地よくネットを活用して頂くというコトは難しいかも知れません。

 しかし、顔が見えないとはいえ日常の生活と同じようにモラルを持ってガイドラインを広く整えていってはという意見は“いまさら”という考えなのでしょうか?

 そうそう、もしもルールを作るのであれば誰かの都合には関係なく、ネットの仕組みを分かっている方に最低限のガイドラインで作って欲しいというのは“注文の多い”ですかね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。