ホームページへのリピーターについて少し考えてみる。
- 2013年01月28日
- ホームページ有効活用
■ホームページへの訪問者をリピートさせるコトは全ての企業にとって有効な手立てだと言えるのか?
多くの方はホームページへのリピートは多ければ多いほど良いと答えられるかも知れないですね。まぁ、リピートに限らずに全体のアクセス数が多いに越したコトは無いという意味合いも強いのでしょうが・・・。
ただ、一言にリピートとは言っても“人数は少ないが回数が多い場合”や逆に“人数は多いが月に2~3回程度の場合”等、いろいろな状況が想定できるものです。
また、情報発信している場合、来店(来院)誘導を行っている場合、BtoBやBtoCとターゲットが異なる場合、通信販売を行っている場合・・・ちょっと考えてもホームページを運営する目的は様々で、どんな方がリピートしているのか異なっていると考えられます。
簡単に「リピートが多い=ビジネスの成功」が必ずしも成り立つと僕は思えないのですが、どうでしょう?
更に、リピーターと思われる方々についても“ビジネスに繋がらない層”、“新規顧客・潜在顧客の層”、“既存顧客の層”が考えられ、その対応やサービスについては個別のケースで検討しなければなりません。
そもそも、皆様のビジネスでは“リピーターの方”をメインターゲット層に設定して、対策を重要視されていますでしょうか。
通信販売目的であるホームページであれば、リピーターを獲得するためにポイントや会員登録、初回限定や上得意様価格など試行錯誤されている企業様も多いはずです。
しかし、商品によって年間の回転率は異なりますし、どんなに良い商品であっても客離れは起こります。
リピーターを確保するというコトは、メイン商品の移り変わりと共に新しい商品を手にとって下さる方や企業ブランドのファンとなって下さる方を育客していくコトなのだと僕は思います。
あくまでも“ポイント還元”等は、サービスとしての付加価値で企業イメージを高めるための手立てであり、需要と供給のバランスや適正価格だと納得して頂ける広く好まれる商品がなければ、ネット通販サイトというビジネスモデルが成功するコトはありません。
ショッピングモールは利益を出しているように思えますが、メインとなる商品は時代によって異なります。出店されている全てが成功している訳ではないのです。
ただ、モール側としてはシステムを提供している訳で商品を管理していない分、利用者を増やすためのサービス面の向上を考えれば良い立場にあると言えます。この役割分担もビジネスモデルの1つです。
リピーターというお客様が多いネット上のデパートだからこそ、出店したら成功しそうだという魅力を感じるのでしょう。
つまり、気持ちのどこかに「モールの利用者=自社のリピーター」となるかもという思いがあると言えそうです。長くなりそうなので、モール出店と個別サイトのメリット、デメリットについては別の機会に記事にしますが、これは実に興味深い心理です。
ちょっとした参考までの傾向ですが、アクセスログデータからは次のような共通点が見られます。
抽出したデータの条件としましては、アクセス数が多いところでは企業毎の癖が出てしまうため、月に2,000セッション前後までのデータであるというコトをご理解の上、一例としてご覧ください。
また、サイトのページ数についてはhtmlだけで50~100ページ、もしくは内部ブログを設置して記事数100以上のデータなので、案外と役立つ傾向が見れるのではないでしょうか?
・ビジネスに繋げる目的ではない一方的な情報発信 ⇒ 平均リピート率:15~20%
・来店及び来院目的のBtoCサイト(病院・建設会社等)⇒ 平均リピート率:35~45%
・来店及び来院目的のBtoCサイト(サロン・エステ等) ⇒ 平均リピート率:45~55%
・通販目的りサイト ⇒ 平均リピート率:40~60%
・イベント関連の告知サイト ⇒ 平均リピート率:55~65%
あくまでも傾向であり、当然ながら大きく外れているデータもあります。また、学校(園や専門学校を含む)の場合は、そもそも関係者がターゲット層である場合が多く、ネット広告活用の時期以外はリピート率が60%前後で安定しているようです。
しかし、ここまで書いていながらPCサイトメインかスマホサイトメインかで割合は違ってきますし、直帰率との関係も重要だったりするのですが、今回は問題定義だけで止めておいて、いずれまた記事にまとめたいと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。