自社サイトを2つ以上所有するコトについて考えてみる。再び
- 2013年11月06日
- ホームページ有効活用
■良し悪しではなく、企業目的を達成する一つの手立てとして、複数のサイトを企業様かを判断しなければならないのです。
SEOの点から“企業においてWEBサイトをブログやSNSも含め、10サイト程所有しておいた方が良い”という考えがあるようですが、実のところはどうなのでしょう。
正直なところ、ホームページは“サイト”という塊で考えがちですが、Googleをはじめとする検索エンジンは利用者の目的にもっとも適した情報を持つ“ページ”を提供するというサービスを行っているシステムです。
導線を多く持つという意味合いからは、“衛星サイト(サテライトサイト)”を所有するコトはもちろん無駄ではないでしょうが、サイトからサイトへリンクを通してネットサーフィンを続けてくというWEBの利用者はほぼ皆無だと考えられており、複数のホームページを制作し所有する労力に見合う“利益”という見返りがあるかどうかの判断は各ケースに委ねられます。
まぁ、ホームページの制作により利益を上げているWEB企業であれば、SEOの手立ての一つとして提案をされるでしょうが、企業利益という点から考えれば、必ずしも“最優先にする程に効果がある手立て”だとは思えないのです。
そもそも“衛星サイト(サテライトサイト)”というものは、目的となる企業サイトへ誘導する“一つ手前のサイト”でしかなく、自社にとっては必要もないのに意図的に幾つも作るというのはどうも意に介せず・・・というか、過剰に制作するのはどうかと思っています。
正直に言えば、ホームページを運営していく上でサイトを複数所有するコトが“無し”の手立てではないのですが、一時期の“SEO全盛期”に何を検索しても通販サイトばかりが検索結果に反映されていた時代を考えると多少なり疑問を感じずにはいられません。
過度なSEOは利用者の“欲求”を満たすコトが無いばかりか、企業の一方的な都合を押し付けかねない訳です。
目的が達成できない“不満”が続けば、利用者は減少し業界そのものが廃れていってしまいます。
だいたい幾つもリンクを通してサイトを移動し続けていくという経験が僕にはほとんどありませんし、皆さんも恐らくそうではないかと思うのですが、本当に2つも3つも企業のホームページを持つ必要があるのでしょうか。
今一度、考えてみましょう。
当然、WEBを有効活用して企業利益を出したいのであれば別の手立てだってあるはずです。
例えば、今やネット広告の活用は一般的なもので、ホームページを有効に運営するためには維持管理費としてWEBへの広告費も捻出しなければなりません・・・最近では“ランディングページ”と併用した提案を行うWEB企業も多く今後も増加傾向にあります。
もちろん、ホームページを有効活用するための手立ては幾つも組み合わせて行うコトが大切なのでしょう。
そもそもホームページの維持管理には手間と費用がかかるもので無理に所有しても手に余してしまいます。
フランチャイズを行っている企業では各支店の情報を1つのサイトにまとめたり、入口だけを複数サイト制作して公式サイトに誘導するなど統一傾向にあるくらいで、リスクヘッジという点から考えれば所有は把握できる数に抑えておきたいというのが企業様の本音のはずです。
ただ、間違って欲しくないのは企業様において“ホームページを1つか持たない方が良い”という話ではありません。
むしろ、弊社でもWEB運営サポートをさせて頂いてる企業様において、複数のWEBサイトを所有されている企業様の割合の方が多くなっており、“明確な目的を持って”サイトは分割していくように考えければならないという話なのです。
企業公式サイトと別に“商品サイト”を制作する、求人サイトとは別に店舗サイトを制作する等のケースがこれに当たります。
求人情報や企業IR、商品紹介に問い合わせ受付・・・何もかもを詰め込んで1つのWEBサイトを制作するというのは品質や構成という点からや企業利益を追求するという点からは見直した方が良い場合もあるのではないでしょうか。
つまり、SEOではなく“利用者の印象”や“効果”で判断するという訳です。
いつもブログの記事を通して述べていますが、あくまでも“目的”と“手立て”は別のものとして考えなければならず、ホームページを企業様で複数所有するというのも一つの手立てとして“有効”かどうかを十分に踏まえて企業判断しなければならない僕は思うのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。