誤表示や偽装というニュースに対するWEBの反応について思う。



偽装問題について書いてますが、もう直ぐ朝日が昇ります(笑)。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■経費削減のために行った行為でも正しく情報を発信して、エンドユーザーに利用するかを判断してもらう。

 連日続く“誤表記(誤表示)”問題・・・こういった言葉は存在しないとまで言われていますが、この数日間で“誤表記”や“誤表示”をキーワードに個人の意見を発信しているSNSやブログが簡単に幾つも見つかるようになりました。

 試しにGoogleを使って“誤表記”や“誤表示”と検索をしてみると、既に結果に反映されるページ数がどちらも100万ページを軽く超えてしまっています。

 企業様や個人様、また立場によって書かれている意見は“擁護”だったり“問題指摘”だったりと異なるっているようですが、どちらにしても誰もが手軽に情報発信が出来る時代を象徴しているかのような出来事であるコトに間違いありません。

 犯罪に触れる行為は駄目ですが、確かに企業様によるイメージ操作の手立ては昔から存在しています。

 今回の事件による“商品の表記違い”に対して企業側に意図的な意志があったかどうかは不明で、情報発信されている多くの方は調べる手立てを持ち合わせていなくとも、発信された意見を見る限りは“偽装”と判断される方が多かったようです。

 まぁ、当サイトで同じように良し悪しを自論で述べても意味が無いので、ここからは視点を変えて考えてみましょう。

 今日もまた新たな企業による偽装問題が発見されているようですが、そんなに急にアチコチで発生するはずもなく“分からなければ良い”、“本当に誤記してしまった”それぞれケースはあるでしょうが、確かに“古き悪しき習わし”は存在するのかも知れません。

 ただ、それとは別に忘れてはいけない点もあるのです。

 ホームページの有効活用のポイントでも述べたコトがありますが、WEBを通して企業利益を得るためには情報の“発信”と“拡散”の両方を思い通りに操作できれば良いのですが、リスクヘッジもまた然りなのです。

 インターネットの普及は個人による情報発信を可能にしました。

 一時は“カリスマブロガー”なる言葉も生まれ、ジャンルも旅行や飲食、ホビー関連等々と多岐に渡り広がり、今ではアマチュア評論家からプロフェッショナルの方まで数多くの人々が日々の中で情報発信を行っています。

 では、これらの情報が正しいか正しくないかではなく、単に発信されているという点のみを考えて話を進めましょう。

 最近では一部企業にだけ都合の良い情報の操作や誘導が難しくなったと言われていたりもするようですが、別にこれは企業様が望む情報だけを発信したいのにホームページやブログの数が飽和し埋もれてしまってると一言で片づけられる話ではありません。

 むしろ、SNSを企業の利益に結び付けるため急速かつ過度に普及させてしまった方が原因として大きいようです。

 確かに“ターゲット層”を広く巻き込み、企業サイトへ誘導させるための情報だけを拡散させる手立てを牛耳るコトができれば理想的なビジネスモデルが作れます。

 しかし、情報の拡散という“手立てを得た方”が、企業の都合だけで拡散して欲しいと考えている情報だけを配信するはずはありません。

 情報を拡散し、それが世の中を動かしているという“楽しさ”覚えた方の中には、その情報が本当であろうと嘘であろうと“話題性のありそうな情報”を自ら探して回り、次々と配信される方が出てくるものです。

 また、企業側が襟元を正さなければならない理由もこの点にあります。

 これだけインターネットが普及し、正誤様々な情報を簡単に得られる今、“受け取り手を軽く見てはいけない”という点がそうで、一人の意見が大企業を倒産に導くなんてニュースは近いうちに珍しいものではなくなるかも知れません。

 テレビで流れる情報は全て正しい、大手企業が間違いを冒すはずはない・・・そんな多くの方から企業様が好意的に見てもらえる時代も確かにありましたが、国際的な競争力を養う中で個々が自分なりの結論を出してから判断するという方が増え続けています。

 “WEB”は企業にとって都合の良い情報発信の場であると同時に、企業の直ぐ側まで個人が近寄り監視できるシステムでもあるため、嘘や偽りの多くは誰かが見つけ、その情報に興味を持った誰かがその拡散できるという環境が整っているのだと考えなければいけないようです。

 たまたま拡散しないものも当然あるでしょうが、昔のままに嘘やごまかしを“上手く隠せている”と思っている企業様があるのであれば直ぐに改める必要があるでしょう。

 企業様の不正が社員のリークで発覚するなんてコトはこれから増加していくはずです。逆に、愉快犯が清廉潔白な大企業様を貶めるためにネットを活用するコトだって考えられます。

 それだけ法規制も十分でない発展途上であるインターネットは、利用する個人のモラルにゆだねられていると言えるのかも知りません。まぁ、だからと言って、法律によるWEBの締め付けが加速していっても仕方が無いという話でもないのですが・・。

 人は考える葦です。

 ロジックがしっかりしていようと感覚で感じ取ろうと“おかしなものはおかしい”と感じるものなのです。

 たまに、“隠れた良いものがネットを通して話題に”なんてコトもあるのですから、自社の商品やサービスを信じてWEBを含めた日々のビジネスをがんばっていきたいものだと僕は思っているのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。