ホームページが古くなったという判断について考えてみる。
- 2013年10月18日
- ホームページ有効活用
■抽象的な質問や検索ワードを見かけると何だか“もやもや”して考えをまとめて見たくなる僕なのでした(笑)。
ホームページが古くなったかどうかの判断について教えて欲しい。
当サイトの検索サマリにおいてこんな内容の“キーワード”を見かけ、初めはホームページをリニューアルするタイミングについて聞かれているのかとま思ったのですが、どうやらそうでは無いようでした。
僕の性格なのか、何となくこんな検索ワードは気になって仕方ありません。
確かに、デザイン的なものや仕様の流行、パソコンやサーバーの動作環境の変化に応じて、利用しているプログラムやホームページを変更しなければならない場面はあるものです。
しかし、ホームページの横幅が広がったり、情報を2ラインや3ラインにデザインを変更をするかどうかというものと買い物カゴが新しいパソコンやブラウザで動作していないというのは意味合いが全く違っており、対応するかどうかを検討する余地が残されているという点で大きく異なります。
それでは、試しに“ホームページが古くなったという判断”と検索してみましょう。
・・・あぁ。確かに弊社のブログ記事が検索結果に出てきますが提供している情報が求めているものに適しているとは感じられず、また、この問いに答えている各企業様の情報ページも見当たらないみたいです。
そこで、今日はこのコトをテーマに取り上げて少し考えてみるコトにします。
まず、別の商品で考えてみた場合、納品をした時点でその商品は“中古”となります。つまり、購入前が“新品”という状態であり、それをピークに購入後はどんどん古くなってくるという訳です。
車や住宅、服などがイメージしやすいですが、商品のポジショニングシートを使うまでも無く、取り扱っている商品が高額かどうかで数年も主流となり流行するものと1シーズンだけの一時的な流行のものとに分けられると思われます。
しかし、ホームページをこれらと比較して良いのかというと甚だ疑問です。
そもそも、ホームページのリニューアルのタイミングは、新しい古いではなく、企業が求める効果が出ているかどうかが大切であり、“効果の出ていない”場合や“効果が低迷している(もしくは、横ばいの安定期にはいっている)”という場合に行うものです。
要は、より効果を出すためのWEBサイトの“ステップアップ”ですね。
また、企業に資本力のある大手企業様の場合には、企業イメージの向上のためにリニューアルをするというケースも多々あるのですが、中には企業サイトの運営をしてみて業者の言いなりではなく自社で取り組んでいくための社内体制に合わせたリニューアルや利用ターゲット層の行動フローに即して急成長を要するリニューアルまで。
使い易さの向上に特化させ、導線はそのままにデザインだけシンプルにしたい・・・と言ったご要望もあります。
案外、目的と改善の要望が明確であれば、難しそうに思えるリニューアルも可能だったりするのですが、これはWEB企業のビジネスモデルや蓄積したノウハウによって答えが違ってくるかも知れません。
こういった点をアプローチに考えてみるとチラシや雑誌の“新しい”や“古い”と比較するのも違うようです。
これらは次のチラシや雑誌が出た時点で“バックナンバー”となります。
ホームページは、チラシや雑誌のような情報の配信ツールと例えられるケースも多いのですが、クライアントの皆さんが共通してこんな言葉を口にされるコトがあるので一緒とは言い切れない訳です。
取りあえず、ここまで一旦ホームページページを公開して、資料の間に合わなかったものは後から追加しよう。
現物のある商品と違い、ホームページはインターネット上で公開する形の無い“情報態”です。動画を埋め込んだり、プログラムを使用したり、音を出したり・・・アクションを起こさせる手立ては様々ですが、そのビジネスや趣味などWEBを活用して目的を達成させようとする中心には必ず“情報”があります。
デザインの流行、広告を使った導線やSNSによる話題の拡散・・・。
リニューアルや未だ所有していない企業様がホームページを制作するきっかけと聞かれれば別ですが、単に“ホームページが古くなったか判断”したいと云うのであれば“情報が古くなった”、“情報がビジネスにそぐわなくなった”時なのでしょう。
いくら費用をかけて維持していても企業の利益に何も反映されない、そんなホームページを必ずしも“古い”の一言で片付けて良い訳ではありませんが、新しくしなければならないボーダーラインもまたここに違いないみたいですので・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。