(連載31)検索順位が急に圏外になったという話題を読んでの補足



猿じゃダメらしい。まだ、僕の周りでは検索順位が急激に下がった事例は無いなぁ・・・。

■そもそも求めている情報が、なかなか見つからない状況の検索エンジンに未来は無いし・・・。

 やり過ぎなSEOを行っていたと思われる企業ホームページが、検索上位から突然に圏外となる事例が続出しているという記事をチラホラ見かけるようになってきました。

 若干、今頃になって話題になるのかと思わなくも無いですが・・・。

 やはりWEB関係者の間で情報が出回ってから、遅れてネット上のニュースで話題となり、出版物関係で話題になるのは、更に遅れてだいたい3ヶ月後といったところでしょうか。

 このタイムラグには、詳細の情報集め、検証や事例の確認、ITコンサルティング関連の方であれば対策案を考える時間だったりと必要な時間で、知り得た情報をそのまま発信するケースの方が稀なんだと思います。

 僕か見たニュースによると“主要キーワードでの検索順位が今まで1ページ目だったのに、いきなり圏外となって慌ててITコンサルティングへ駆け込むケースが激増”らしいのですが・・・、う~ん、弊社ではクライアント企業様からそういう内容のご相談をお受けするコトはなく、それこそ新規のご相談の場合くらいです。

 通常の運営サポートを行っている中で、SEOだけで企業ホームページを有効活用するなんて弊社では考えてはいませんから、データを見る限り2013年8月以降も検索順位は上昇こそすれ、下がったケースはまだ見受けられません。

 そういった理由から、まだ検証するための十分なデータが集まっていない状況とも言えます。

 つまり、企画的なコンテンツや適正な情報発信をしている場合、影響はほぼ出ていないと言えそうです。

 とは言え、WEBサイト全体の9割が対象となる仕様の変化らしいですし、まだ、WEB全体に対して反映されていないのかも知れないです。僕が知る限りハミングバードの導入後にも、検索順位が急に下がって困ったという事例は業務提携を行っている企業のクライアント様においても、まだ1件も無いですし・・・。

 まぁ、どういった内容のサービスを提供しているWEB企業をパートナーにしているかで、影響が出ている割合は違ってくるでしょうし、単に弊社の周りの企業様にまだ現れていないだけで、話題に上るくらいですから、何かしらの検索順位の変動が既に起こっているのかも知れません。

 ただ、一部の記事で書かれている様に今回のケースに“被害”という言葉は使えないと思います。

 ウイルスやアドソフトを利用したマルウェアではないのですから、自己責任で選んだ行動や固執した手段に対する時代の変化と新たなルールへの情報収集や対応の不足なのですから。

 そもそもWEBを活用したビジネスですので、単に検索順位が上がれば売り上げが伸びるだろうと思われている企業様へ“検索順位を上げるサービス”を提供するのも“検索順位を上げる以外の手立てを知らせ提案するサービス”も営業のアプローチやコンセプトは自由です。

 WEB企業は沢山あるのですから、どのサービスの会社を選ぶのか選択も企業様にとって自由なはずだと言えます。

 まぁ、ホームページに関するWEBのサービスに“制作”や“運営サポート”があるコトがやっと知れ渡ってきているくらいですし、“運営サポート企業=SEO業者”と思われている経営者様も少なくないというのも仕方ありません。

 やはり、何かしらの問題が起こらなければ、専門的に踏み込んだ見解は広まっていかないものなのでしょう。

 本来であれば、そろそろWEBに対しても景気を良くするためにもリスクヘッジの文化が根付いていかなければならないのでしょうが、どうしても企業の蓄えや投資の方ばかりに目が向いてしまう辺り、企業様にリスクが起こった際にかかる費用が抑えられるようになるのはまだ先になりそうです。

  ちなみに、今回の件において別にGoogleのアルゴリズムや検索エンジンを恐れる必要はありません。

 元々、検索のキーワードとはページの文面にある情報が何について書かれているものかを理解して、検索している方に相応しい情報を提供するか判断するシステムですから、ビジネスに対する強さや魅力を“効果的”に表現すれば良いだけです。

 ・・・と、ここまで書いていて何ですが、ホントに困る企業様の割合はそんなに多くは無いと思います。

 それは、基本的にSEOに予算を掛けられる企業様はネット広告の活用やサイトから発信する情報量も多く、WEBの有効活用に対する意識も担当様に対する協力体制も出来ているからです。

 むしろ、ホームページ制作にも予算を抑え、SEOによる効果だけでWEBビジネスを考えていた企業様の方が、今後、困るコトになりそうです・・・というか、ならないと駄目だと思います。

 WEB企業の提供するサービスもビジネスなのですから、対価を支払わずに旨味を味わうコトは許されません。

 これを機会に、WEB業界に根付く“無理、無茶、無駄”を少しでも失くし、制作や運営サポートに関わらず、“適正な価格”というものを業界とそのサービスを欲している企業様全体で考えていきたいものです。

 さて、ここで少し“ホームページの作りの良し悪し”について述べてみようと思ったのですが、文章が長くなってきましたし、内容が自社サイトへの作業でもサービスや取り組みでもないため、別のカテゴリにて改めてテーマに取り上げて記事にしてみようと思います。

 いやはや。。