(連載29)最近気になるGoogle関連の情報をアレコレ憂える。1



猿じゃダメらしい。Googleアナリティクスにおいて検索サマリは情報の一部でしかないのです。 

■結果的に過剰なサービス依存は、提供側の思惑で“なるようになって”から“対策”するしかないのです。

 さて、今日から10月です。昨日の記事にも書きましたとおり弊社も創業8年となります。

 まぁ、いろいろと述べたいコトも無くはないですが、とりあえずいつもの通りテーマを進めて行きましょう、もちろん少ないストックは残しておいて今日テーマを決めて書いている状況です(笑)。

 そこで、今回はWEB業界に流れているGoogleに関連するニュースで気になっているもの、記事にしようか迷っていたものをピックアップしてみようと思っています。

 いつかはテーマに取り上げて、もっと深く考えないといけないかも知れないのですが、現状では情報不足だったり、自社での検証が出来ていなかったりしてますので、いつも以上に“考えたコト”だけを述べていきます。

 その辺をご了承の上で、以下の記事をご覧下さい。

▼SSL検索のデフォルト化による検索サマリ内の“not provided”増加

 大手の情報サイトのアナウンス以来、同様の記事が拡散してきているので既にご存知の方も多いと思います・・・って、どうかな、確かにYahooやGoogleでの検索補助において“not provided”の後にスペースを入れると“意味”や“対策”の他に“増加”というワードが出てくるようになっています。

 日本でもGoogleオーガニック検索にSSL検索が導入され、Googleアナリティクスでは検索サマリ一覧に“not provided”と表示されるようになり、“一部の検索されたキーワードが分からなくなる”と騒がれたのが、昨年(2012年)の3月頃だと考えると・・・あれから結構、時間が過ぎている様でまだ最近なんですね。

 いやぁ、“慣れ”って恐ろしいと言うべきか、一時的な話題にしかならなかったところを考えるとそんなに日常的に検索サマリをビジネスに活用できている企業が多くなかったと見るべきか、その他の検索ワードの割合で検証していたと見るべきか・・・いったいどちらなのでしょうか?

 そもそも、このSSL検索という仕様は米国ではデフォルトらしく仕様が変わったというよりも、むしろ、日本での導入が今まで遅れていたと見るべきなのでしょう。

 う~ん、実のところどうなのでしょうか。

SSL検索デフォルト仕様による影響1

 

SSL検索デフォルト仕様による影響2

 

SSL検索デフォルト仕様による影響3

  ホントでした(笑)。

 8月辺りから検索されているキーワードの中に表示される“not provided”の割合が増加しています。

 ちなみに、あまりアクセス数が少なかったり、多かったりしても短期間では検証しにくいので、弊社を除き(笑)、アクセス数が月に3,500~5,000件程度のサイトにおけるログを幾つか検証しています。

 現在、“not provided”の占める割合はどのサイトも4割近くというところでしょうか。

 単純に1ヶ月の検索サマリにおいて、“not provided”が1,500件前後という数値になります。

 また、弊社の様なWEB企業は元からGoogleアカウントにログインした状況で検索される方が多いため、そんなに多くはまだ増加していませんが、上記の他に“建設関係”、“通販関係”全てにおいてもある程度急激な増加は見られました。

 この数値を多いと見るか少ないと見るかは、アクセスログの一部であるキーワード情報にどれだけ企業様が依存しているかによると思います。

 もちろんビジネスモデルや企業の強みは様々ですので一概に困るようになったとまでは言えませんが、やはり“大変だ”と言った意見の方がネットでは目立って見られるようです。

 まぁ、実のところ正直に言えば、Googleの検索の仕様がどんな風に改善されていこうとも、困らないWEB企業も同等数あると考えられるのですが、それはまた別のお話にて・・・。

 そもそも個人や企業の情報と引き換えに、Googleが無料でサービスの提供をしているのですから、アナウンスの有無に関わらず提供側の都合でカスタマイズされていっても何ら不思議ではありません。

 これはもちろん“Googleアナリティクス”に限った話でもないです。

 Googleマップの利用を控えるよう一部へ通達等というニュースも流れている様ですが、今や国家プロジェクトレベルでGoogleに取って代わるサービスを作らない限り、言われるままに別のサービスに乗り換えるコトは難しく、事が起こり受身での対策と検討を行うという企業の姿勢は変えられないでしょう。

 WEB業界に限らず、ビジネスは競争です。

 そのために、企業はノウハウを蓄積して成長を続けている訳で、どんな状況にも“有り”だなと前向きに受け入れたいものだと思っています。

 正直に本音を述べれば、WEB運営サポート企業という立場ではあるものの、企業様のキーワードへの過度なこだわりが減少するコトは、結果的に企業様にとってもメリットとなるはずです。

 案外とこの件は、ホームページ所有する意味合いを見直す良い機会であり、ホームページ制作会社においては、企業毎に提案やデザインの独自性を実績やノウハウで発揮できるという点を考えれば、僕的には“有り”という訳です。

 ただ、ホームページを持ちたい、良くしたいという企業様にとって、ますます業者選びが難しくなっていくかも知れないという問題点も残っています。

 検索キーワードが分からなくなった場合、WEB企業の間で競争が激化し業界は発展すると言われる反面、ITセミナー形式のWEB営業の方が強くなるかも知れないという指摘がそうです。

 もしかしたら、口コミによる新規契約が多い企業様以外は新規契約がいっそう難しくなり、今までのように新規起業による参入は慎重にならざるを得ないかも知れません。

 要するに“気軽に起業しても今以上に続けて行けない”状況になるというコトでしょう。

 さて、単なる憶測なのでこうなるとは限りませんが、今回のGoogle検索の改善に皆さんはどの様な感想を持たれましたでしょうか?

 しかし、“アレコレ”と謳いつつ、終始この話題のまま文章が長くなってしまった・・・というコトで“猿じゃダメらしい”初の後編へ続くのです。

 ちなみに、明日公開の記事が後編かどうかはまだ分かりませんのであしからず(笑)。

 いやはや。。