お使いのPCがクラッシュ寸前?・・・アドウェアを考えてみる。



次々に、インターネットを悪用するものがいる訳で・・・。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■まぁ、考えたからと言ってWEB業界のモラルハザードを無くせる訳ではないのですが・・・。

 ミスリードといえば対象者を自分の目的とするところへ巧妙に思い込ませ誘導するというイメージがあるが、実はそんなに巧妙でないシンプルな手口も多いと言います。

 よく見かける事例では、行動のするしないを判断させるのではなく、どちらが良いですかと選ばせるもの等がそうです。

 また、ステマ(ステルスマーケット)も言葉の上では悪い印象が先行していますが、ネットの環境の整っていない頃から既にビジネスにおいては取り入れられており、巧みに“広告だったのか”と思わせるものからパフォーマンだったり、アーティスティックだったり、馬鹿に出来ないものは多く存在します。

 もちろん、迷惑メールのようにこれらの手法を悪用するものもいますが、ネットにより情報の伝達が早くなった現在では対策も早く出回るので詐欺まがいの行為ですら次々に新しく変化しているようで、この手の情報を耳にすると利用主側の意識改革でしか被害を減少させていくコトは難しいのではないかと思わずに入られません。

 しかし、自分で調べる習慣を身につけたり、幾つもの情報の中から正しいものを選び出す目を養うというのは、とても難しいものです。

 詐欺まがいの手立てによっては、数千、数万件に1件の方がクリックすれば良いというものも有りますし、利用されている本人すら気付いていないものも有りますので、真面目に働いた方が良いのにと思う方がどんなにいても無くなるコトはないのでしょう。

 そんなコトを考えながら、弊社のアクセスログの中の検索キーワードを見ていると、妙なバナー広告をクリックしてからパソコンの調子がおかしくなった・・・いわゆる“アドウェア”についての対策情報を探している方が増えているコトに気が付きます。

 一般的な“ウイルス”とは、違うため急増するこれらの手口に戸惑っている方が多くいらっしゃるようです。

・お使いのPCはクラッシュ寸前です。

・お使いのパソコンの性能が低下しています。

・お使いのPCのパフォーマンスが低下しています。

 こんなバナー広告をご覧になった方も多いのでは?

 しかも、“無料で修理”とか書いてあってはクリックする方が多いのも仕方が無いものです・・・と言うか、パソコンはよく分からない状況だけど“親切なサービスだなぁ”とクリックされる正直で信じやすい方が多いようです。

 まぁ、具体的な対策や削除の情報は、ネット上で簡単に見つかりますからここでは割愛しますが、これらアドウェア自体は“ウイルス”とは違います・・・いや、むしろウイルスよりこういったインターネットの仕組みの穴を利用しているだけ性質が悪いと言えます。

 そもそもインターネットは、ホームページのボタンを押したりというアクションを起こして、ページが移動する等のフィードバックを受け取るという行為の繰り返しなのですから、詐欺まがいの広告ボタンを押して、ソフトをインストールされてもウイルス対策(駆除)ソフトには検出されません。

 その分、ワンクリックウエアの専用駆除ソフトも存在しますし、コントロールパネルから名指しで簡単に削除できるものが多く、仕掛ける側も数多くセッションを持つコトに力を注いでいても、一人に執着しこだわっている訳ではなさそうです。

 形式的には、自己責任で行った行動の結果・・・というコトになります。

 自作自演のウイルス感染(パソコンのクラッシュ、パフォーマンスの低下という場合も同じです)と対策の手立て(ソフト)の提供による収益モデルを確立していると考えられるのですが、全てのアドウェアが悪いという訳ではありません。

 アドウェアとは、広告を目的とした無料ソフト(広告表示されるソフトも中にはあり、指定された金額を支払うコトでソフト内のバナー広告を消せるものもあります。)なのですが、中にはインストールした利用者に告知しないまま何らかの情報を収集するマルウェアがあり、この様なソフトが“悪意のあるアドウェア”と分類されています。

 しかし、中にはソフトも使わず、作為的だとは気づかれず、対策情報も出回り難いという手口もあるようです。

 例えば、Youtubeの動画で広告が出ている状況をご覧になっている方は多いコトでしょう。

 その中で、再生回数がそんなに多い訳でもないのに、中には限定公開だったり、アップしたばっかりだったりするのに、なぜか広告が出ているものがあります。

 まだ具体的には不明な点もあるのですが、実はこれらの中に“著作権侵害の訴えがある動画は自動的に広告が表示される”という仕様を悪用した広告が混じっているようなのです。

 実際、僕の周りでも著作権の破棄されたクラシック曲に著作権侵害の訴えがされ広告が出たという事例がありました。

 もちろん、オリジナル曲や著作権の無くなった曲は侵害には当たるはずもなく、Youtubeへその旨の異議申し立てをすれば広告は直ぐに消せます。

 ただ、著作権侵害の訴えに自身に問題が無いか悩んだり、どうして良いか分からなかったり、広告が出ているコトすら気づいてなかったりと理由は様々ですが放置している場合も多く、この仕組を意図的に悪用したのであれば、目の付け所だけは驚かされます。

 ホント、人のクリックを促すよりよっぽと効率が良さそうです。

 ちなみに、Googleでは少しずつ対策を進めているようなのでこういったコトは減少していくはずです、他にもこんな事例はありますが、この記事の中だけで一つ一つ紹介していたら限がありません。

 まぁ、何かあればお互い情報発信をして、少しでも皆さんの周りからでも、良い環境でインターネットを楽しめるようにしたいものです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。