WEBでのミスリードの仕組と印象操作について考えてみる。



先入観で”良さ”をアピールするのと”誤解”させるでは全く違う。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■”情報操作”は勧められませんが、”印象操作”は使用しないまでも理解はしておきたいテクニックの一つなのです。

 WEBビジネスについてのご相談や当サイトの検索ワードを見てみると”ミスリード“や”先入観“に関する事例を探されているんだろうなと思われるキーワードが一定数あるコトに気がつきます。

 まぁ、これらの情報を調べている方がWEBサイトにて商品やサービスを提供している側の方なのか、それともそれを利用する側の方なのか、立ち位置によって”知りたい情報”は全然違ったものだと言えるでしょう。

 そこで今回は情報発信している側に焦点を当てながら、WEBの中の”ミスリード”について考えてみたいと思います。

 ここには”意図的“にミスリードを誘発しているのか、それとも”誤解“を生じやすい表現なのかという問題が第一にありますが、それ以上に”悪意“をもって行っているかどうかも無視できない問題の一つです。

 しかし、今回の記事でその辺の真偽についてまで語っていると話がなかなか進みませんので、”悪意“をもってなのかどうかは別の機会にというコトして、先入観を与えてしまう仕組みについてのみ考えていくコトにしましょう。

 そもそも、どんなに丁寧に商品やサービスの説明をしても”思い込み”や”誤解”というものは生じるものなのです。

見る人に誤解を与える表現は、”言葉”が足りない場合が多い?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 上記の場合、どちらが企業様の真意となる正しい情報なのかで”狙い”や”印象”は大きく異なります。

 例えば、(1)が正しい情報である場合では(2)という印象を持たれた方とのビジネスの機会を逃すコトになり兼ねません。

 逆に、(2)が正しい情報である場合には(1)という印象で契約された方(または企業様)へちゃんと説明責任を果たしておかなければ後々にトラブルとなる可能性だって十分にあります。

 どんなにリスクヘッジを意識して十分な説明をしているつもりでも、読んだ感想が100%どちらかに偏るコトは難しく、ほとんどの場合においてリスクの回避を考えるならば、あらかじめ(1)と(2)のどちらの印象をもたれる方の”割合“が多いのだろうかという点くらいは企業様として予測し把握しておきたい点なのです。

適切な印象操作は、企業として身に着けたい手立てなのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ただ、WEBにおけるPPC広告等での文字制限であったり、キャッチコピーへのこだわりであったりと、あらゆる場面において第一印象を与える文言を”簡潔“且つ”強烈“に印象付ける試みがアチコチでされており、簡単に”誤解が生じやすい表現意図的“だと決めつけるコトは出来ません。

 更に、良くも悪くも”偶然”の産物としてミスリードが発生しているケースも多く見受けられます。

 また、必ずしも”先入観を与える表現=悪”とも言えないのが難しい点だと言えるでしょう。

 企業様の経営判断によってもメリットを前面に押し出すか、メリットとデメリットを正しく表記するのかと選ばれた表現方法は別として、商品やサービスに良い印象を持って利用して頂きたいというのは企業様にとって共通した願いだと思います。

 自社の商品やサービスに”良い印象“を持ってもらってからWEBサイトの情報を見て頂けるというのと、”悪い印象“を持たれてから発信している文章を読んで頂くのでは、企業収益へ繋がる結果は全然異なってくるでしょうから…。

・残りわずか次回入荷未定!

・WEBで投票、あなたはどっちの商品?

・当社のサービスが選ばれる5つの理由

 上記のキャッチコピーは”先入観“についての話をする際によく挙げられる例なので、ご覧になったコトがある方も多いのではないでしょうか?

 売れ残った商品か人気商品なのか、購入を前提とされた選択肢の提供、良いという印象で記事を読んでもらう…それぞれ真偽は分かりませんが、ビジネスチャンスを拡大するためのテクニックの一つであるコトに間違いはありません。

 拡大解釈をしてみれば、企業様における商品名やサービス名の決定にも取り入れられる手法なはずです。

 例えば、文章にして表現されなくとも印象操作には”画像”や”営業トーク”と広く使われています。

 暑い太陽の日差しが降り注ぐ海辺においてある冷えたビールのポスターとコンビニ等の陳列ケースいっぱいに並んでいる缶ビールのポスターではそれぞれ与える印象は違ってくるコトでしょう。

 また、教育現場においても小さな子ども達に”何して遊ぶ”と聞くと騒いで収拾がつかなくなる割合が高くなり、”どっちで遊ぶ”と聞くとスムーズにコトが進む割合が高くなると言います。

 これら”印象操作“については、他にも具体的な事例は沢山ありますが、これ以上は話が長くなってきますのでまた別の機会にでも記事のテーマに取り上げたいと思います。

 どちらにしても経営や企業成長を行っていく中で、意図的による”刷り込み“や”先入観“といった印象操作に関する手法を全く行っていないという企業様は皆無なのではないかと思う僕なのでした・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。