真似をされないホームページのポイントについて考えてみる。


競合ホームページで真似た真似られたとは関係ない情報もある。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 そもそも成功者を模倣する行為はビジネスにおいて当然ながら成功への近道だと言って良いでしょう。

 ただ、これがホームページにて発信する情報においては、多くの企業がこぞって真似れば真似るほど消費者が分散するコトへと繋がり、結局は気が付けば大手企業の一人勝ちなんて状況になったりするものなのです。

 この現象は”うちの商品は良い”、”解約率が低い(リピート率が高い)”、”多くの人に選ばれている”といった抽象的な表現をしているWEBサイトが多いというコトも原因の一つなんだろうと考えずにはいられません。

 だいたい差別化できておらず特徴の無い情報発信だけで弊社を選んでくれなんて無茶な話です。

 ましてや、季節イベントやスタンプクーポン、初回割引などと云った企画モノでのアピールなら確かに先駆者の結果を踏まえて容易に真似ができますが競合企業との”差別化”は難しく、これが業界の過度なサービス競争(価格競争)へと繋がっている訳です。

 逆に、新規開店や創業〇年、駅前や駐車場の完備、女性スタッフが対応といった条件が揃わないと簡単には真似のできない”環境“という強みはビジネスにおいて有効だと言われています。

 また、情報を発信する企業側とその商品やサービスを選ぶ消費者側との”ズレ”も問題でしょう。

 新規に導入した機材やスタッフの良さアピールをアピールしている企業も多いですが、ホームページの閲覧者が興味ある情報だけを拾い読みしているように、企業商品やサービスにおいても興味が無ければ”強み“の情報までを見てはもらえません。

 例えば、新しい医療機器を導入した病院があったとして、もちろん専門用語を用いて詳細を解説するコトは大切なのですが、その情報を見てもらう入り口として消費者が興味をもってくれるであろう”関係のない情報“もまた重要なポイントだったりする訳なのです。

 要は、安いや痛くない(怖くない)、夜間や日曜祝日の受付、これらに自宅や職場から近いという条件が加われば、それだけで詳しい情報を閲覧してもらえる可能性は上がり企業として選んでもらえるアドバンテージがあると言えるのでしょう。

 更に、消費者はサービスの質とは関係なく新規開業の同業他社へ浮気するというデータもあります。

 そう考えると、余程の企業規模であるか強みが無ければ囲い込みは難しいと言えるのかも知れません。

 ただ、その後に浮気した中の一定数が自社サービスへ戻ってくるというデータも同じくありますので、選ばれた後には本当に”サービスの質“を問われてくるというのは仕方のないものなのでしょう・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

▼過去のよりぬき関連記事

消費者がホームページに求める心地よさについて考えてみる。

消費者が浮気をしやすいネットでの課題について考えてみる。