ホームページからの問い合わせの目標設定について考えてみる。



ホームページからの“問い合わせ件数”の設定に悩む企業は多い。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ホームページからの問い合わせ件数を“毎月100件”にしたい…例えば、経営者の方からこんな指令がWEB担当者の方にあった場合、この数値はホントに現実的な目標数値だと言えるでしょうか?

 まず、自社サイトの運営環境やアクセス状況といった土台によっても大きく異なってくるはずです。

 もし、月間のアクセス数が50件程しかなかった場合、問い合わせ数を100件以上にするにはアクセス数を伸ばすところから始めなければ成らず、この目標を達成するための精神的な負担は如何程のものになるやら。

 逆に、月間のアクセス数が既に10万件あるWEBサイトを運営しているのなら、問い合わせに繋がる手立てから考えれば良い訳で、むしろ問い合わせを受注に繋げる割合、営業単価や損益分岐をどれだけ効率の良いものにしていく方が課題となるでしょう。

 そもそも一般的な企業ホームページ訪問者のどのくらいの割合が問い合わせをしてくるかご存知ですか?

 上記の図にも書いていますが、どれだけブランディングされていて有利な立場にいるのか、オリジナル商品で消費者の独占が可能か、エンドユーザーとなる対象者数が多いのか、宣伝広告や営業経費に恵まれているのか…こういった条件でも、増やすコトが可能な問い合わせ数の上限は違ってきます。

 また、企業様にはそれぞれ受注に繋がるまでにお客様と関わる“接触率”というものがあり、この割合は例えば取り扱っている商品が“住宅”か“服”か、または“アクセサリー”かでも大きく異なってくるものです。

 住宅と流行の服、一目惚れで買いそうな人が“多い”商品はどちらかなんて一目瞭然でしょう。

 つまり、事業内容が似ていれば自社サイトの訪問者数に対して問い合わせをする割合にも似た傾向が見られ、即決で買おう、二度目で買おう、三回以上の説明を聞いて買おう、極端な話、数ヶ月かけて商談して決めようというそれぞれのビジネスモデルでホームページから問い合わせしてくる割合も違ってくるという訳です。

 ただ、最初の目標数値の決定と同様に“達成率”に合わせた目標数値の変更の方が、企業利益に繋がっていく大切なポイントですから、やはり今の企業サイトを有効活用していくには比較データ専門知識が重要だというのも納得な話なのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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