怪しいと感じるWEBバナー広告の対応について考えてみる。



WEBビジネスだからこそアクション誘導には納得が必要!Web-STYLE(ウェブスタイル)

■必要のないバナー広告でも間違ってクリックしそうなもの、広告と思えない演出されたもの、いろいろな広告があるものです。

 ホームページ閲覧者の方と情報発信をしている企業様との間でちょっとしたトラブルが発生する事例が増えていると聞きます。

 そう言えば最近でも“Googleストリートビュー”に映り込んだ女性がGoogle側をカナダの裁判所へ訴えて約20万円の罰金の支払いを命じられたというITニュースがあったばかりです。

 まぁ、あくまでもこれは大手企業様から提供されるサービスが改善されていく過程で起こった話であり、どちら側にも主張したい言い分はあるコトでしょう。

 テーマから話が外れるためこの裁判の話については割愛させて頂きますが、今やWEBサービスを利用していてトラブルに発展したというケースは珍しいものではありません。

 エンドユーザーと企業様との間で起こるトラブルには、提供されるサービスや発生する費用、無償で受けられるサポート等について利用者側が“知らなかった”、“騙された”といった企業様への不信がきっかけになるコトも多いようです。

 そして、これらのケースではバナー広告をクリックした際に、誘導されたサイトで提供されるサービスやダウンロードされたソフト(アプリ)に不信を感じたという割合も大きいと言われています。

 そこで、今回はこういったリスクを回避するために“怪しい”と感じるバナー広告への対応について少しだけ考えてみるコトにしましょう…って、もちろん必要のないとクリックしないコトが一番なんですけど。

納得の無いままに損したと感じた時、人は騙されたと思う?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 さて、ではいったいなぜ“騙された”という印象を持たれる方がいらっしゃるのでしょうか。

 その多くは、メリットやデメリットについて“知らなかった騙された”が成り立つからのようです。

 また、これらの問題については“知らされていなかった”も“そんな風には思わなかった(分からなかった)”の場合にも企業様に感じる不信感は同じだと言います。

 受けられる正当な補償が分かり(伝わり)難くなっている、そもそも問題点として感じられない表現になっている…どちらも公になった時には“○○会社の不正がバレた”といった表現で個人のSNS等により情報が伝聞されて拡散していくコトでしょう。

 ここには、多くの企業様においてリスク回避の選択として“出来れば公にしたくない”もしくは“正直に公表するリスクよりバレた時のダメージの方が軽視されている”という傾向があるからだと考えられています。

 実際にはそんなコトは無いのですが…。

 ただ、迷惑メールやマルウエア、違法ではないにしろ先入観を利用者に与えて“目先の利益”ばかりを考えたWEBビジネスが横行しているというイメージは少なからず持たれている方が多いと聞いています…が、実のところそうでもありません。

 中にはそうした意図的なものもあるでしょうが、限られたスペースや文字数にて効果的な広告を表現するコトから起こる説明不足や日本国内の企業様ではないために勘違いされる文化の違いなども原因の一つとなっているようです。

 そういった意味では、トラブル防止のためにWEBを利用する側にも“考えて利用する”コトが要求される時代なのでしょう。

 では、例を挙げて考えて行く前に次の図をご覧ください。

小手先のテクニックでサイト誘導する一部バナーリンクが問題に?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 例えば、インターネット時に“お使いのパソコンが危険です”というバナー広告が出たという設定でこれを考えてみます。

 おそらく、このバナーをクリックしたら別サイトへ移動するか、何かのソフトがダウンロード(インストール)されるかといった展開が皆様には容易に想像できるのではないでしょうか。

 この際に最初に考えるべき問題点は次の2つです。

・ホントにパソコンが危険なのか

・単にランダムで表示されるバナーなのか

 普段からITニュース等をご覧になられている方であれば“またこれか”といったものも多いと言いますが、知らずにクリックしてしまう人が無くならない限り不正を行う輩もいなくなるコトはありません。

 不審に感じたら被害に遭われた方の事例が無いか調べる癖をつけておくコトも大切です。

 次に、先入観や思い込みを誘発させる意図のある無しに関わらず、書き切れていない広告文面に含まれている言葉(ここでは、“危険”に掛かる言葉)は何なのでしょうか。

・今の時代、どんなにセキュリティーを意識していても危険です

・当ソフトをインストールしていないと危険です

・既にウイルス感染している様です

・多分、危険です など

 こういったアクションを促す広告には多少なり企業責任を伴わない範囲で、言葉足りずな(グレーな)表現、またはその逆で過剰な表現があるのは仕方のないコトなのかも知れません。

 ただ、迷惑ソフトの類というものはウイルスでは無いため、例えバナー広告を(間違えてや誘導されて気が付くとも含めて)クリックしたとしてもお使いのパソコンにインストールされてしまうというのはよくある話です。

 WEBというものは便利だからこそ慎重な姿勢で利用しなければ、自分自身も知らない内に被害者になっている場合もあるというコトなのでしょうが、ホントに怖いのは被害者になっているコトにすら気づけていないケースなんだけどなぁ・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。