企業ホームページ運営で優先するコトについて考えてみる。



時間も人員も予算も抑えたサイト運営で自社が優先すべきコト。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■成功するためのWEBサイト運営は、広告宣伝等の外的要素と企画やコンテンツ品質といった内的要素の充実を図り続けるコト。

 企業ホームページにおけるサイト運営のポイントについては定期的にブログ記事のテーマに取り上げていますが、今回はその中でも優先すべきコトについて考えてみたいと思います。

 ちょっと考えただけでもWEBサイトを運営していく上ですべきコトは色々とありそうです。

・SEO

・有償カテゴリ登録

・被リンク数

・更新作業

・広告宣伝

・ポータブルサイト参入

・公式SNSの採用

 しかし、企業様においてWEBサイトの運営に当てられる予算時間人員は限られているというのが大半でしょう。

 もちろん、一事業部門として十分な収益とノルマ達成が見込めるのであれば別ですが、これだけ企業ホームページの数が飽和してくるとそこへ到達するまでが大変です。

 また、WEBサイトの運営は一度結果を出せればずっと維持できるというものでもなく、今まで“最近、問い合わせが急に減った”というご相談を何度お受けしたコトか分かりません。

 しかも、そうなった原因が内的要因と外的要因のどちらの要素が大きいのかで掛かる費用や対策も異なるため、出来れば企業サイトからの収益の増加に合わせて手立てを追加していくような効率の良いサイト運営をしたいものです。

 カテゴリ登録状況、ネット内外の広告宣伝の有無、SNSの活用、WEBサイトのソースプログラム、自社においてもWEBサイトの現状把握するためのチェック項目は幾らでもあります。

 実のところ、アクセスログによる状況把握や月間のアクセス数の推移も分からない、被リンクも無い、リスティング広告等の利用もしておらず、更新も最小限である状況で“問い合わせが減少した”というご相談は少なくありません。

一度に出来ないサイト運営の手立ての優先順位を考える?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 それでも“SEO”だけは意識してWEBサイトの運営をしているという状況です。

 ただ、それだと自社サイトへの導線のほとんどが“オーガニック検索”によるものとなってしまいます。

 この検索によるサイト訪問者が中心となる企業ホームページにおいては、事業内容によって競合サイトの数が異なるため具体的な数値は出せませんが“アクセス数が多い”と“社名及び商品名(サービス名)による検索ワードの割合が大きい”という二つの条件が揃わなければ、まず成功は有り得ません。

 最近では、別の記事にも書きましたが“炎上商法”や“ステルスマーケティング”というビジネスモデルにもテンプレートでの手立てがあるようで絶対に効果があるというものでもなく、珍しいWEBサイト活用の手立てでもなくなって来ました。

・フォロワーの購入

・被リンクの購入

・ロボット巡回によるアクセス数の水増し

 これらの仕様や有償のWEBサービスは良く知られている所だと思います。

 では、自社サイト運営において成功したいと思ったら、アクセス数を増やすためのサイト誘導と自社を選んでもらうための発信情報の充実のどちらを優先すれば良いのでしょう?

WEBサイトを企業収益へ繋げるためには何をすれば良いのか。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 もちろん、一度にあれもこれもといった手立てを行うだけの費用や人員を当てられないのであれば、広告宣伝の予算を確保して費用対効果を高めて行くコト、サイト訪問者からの受注率を高めていくコトのどちらを優先させるかは経営判断にゆだねられます。

 例え、それが企業様に広く認知されたSEOという手立てであっても提供されるサービス内容によって成果報酬のものや高額なものとがあり、費用対効果を理解しないままお試しでの導入が簡単に出来るなんて企業様の数は限られるはずです。

 仮に、SEOサービスの活用により検索結果で一位(上位)表示が出来るようになったとしても、それは一時的な結果でその状況を維持できるかどうかは“対象ワード検索者の増減”、“競合サイトの数と質の向上”により簡単に左右されてしまい結果に満足される企業様は一部だと聞きます。

 やはり、安定した検索上位の維持というのは難しいコトなのでしょう。

 これは別にSEOのサービスが駄目だとかいう話では無く、現在、企業様がホームページを制作する場合は基本的な最新状況でのSEOを考慮した上での制作が当たり前となっている為、検索結果上位表示の効果を維持したいのであれば、同時に上位表示させたいキーワードに対するサイト評価を高め続ける企業努力を続けなければなりません。

 それだって企業名や商品名(サービス名)による検索での成約率と比較すると企業利益に繋がる割合はかなり低いものです。

 イメージするならば、今のホームページ運営におけるSEOは料理店でいうところの皿の役割と言えるかも知れません。

 自社サイトを所有(制作)する上で、SEOは既にもう無いといけない手立てになっているけれど、そればかりこだわっているとコンテンツ不足で肝心の自社商材の魅力を伝えきれず、WEBサイトの有効活用が根幹から揺らぐコトもあるかも知れないという訳です。

 やはり、WEBサイトからの収益を伸ばしていく段階で予算や人員、社内体制が十分に確保できない状況であるなら、今、自社で可能なサイト運営の方法で更に利益に繋がり易い方法を優先すべきでしょう。

 通販サイトの運営で売り上げが出ている企業様、問い合わせや来店誘導が出来ている企業様は共通して、費用対効果を測定しながら宣伝広告の活用とホームページの更新による情報発信の大切さを述べられます。

 要は、地域密着をどれだけ出来ているかは別として全国における企業認知度が低いうちは、低額でも広告サービスを導入しながら自社サイトへの誘導を行い“自社を選んでもらう”ための“十分な情報発信”を続けるコトが企業利益に一番繋がる可能性が高いというコトでしょう。

 コンテンツの充実、商品(サービス)情報、企画や提案といった更新が、実は成功するためのWEBサイト運営の基本というコトなのですが、こういった売り上げや問い合わせが減少しているサイトの運営に限って、更新が出来ていないか同じ更新の繰り返しだったりするものなのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。