企業と利用者の検索ワードの違いについて考えてみる。



発信側と訪問側が繋がってWEBビジネスは成立する?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■当たり前に使っているその言葉は専門用語じゃ無いのか、こういう考えもWEBサイトの成功には大切なのです。

 検索によるサイト誘導を中心とした企業ホームページの運営において、ターゲット層の検索に使われるキーワードと自社サイトから配信する情報の“マッチング”は重要なポイントとなります。

 特に、“BtoB”が目的でサイト内には多くの専門用語…いわゆる“業界用語”があるのならサイト誘導を行う際に、ビジネスに繋がる層を絞るコトは容易となりますが、これが“BtoC”であるならば検索の対象となるキーワードの選択は、企業利益に直結する大問題だと言えるでしょう。

どんな検索ワードの訪問者がビジネスに繋がっているのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 平仮名での検索、漢字やローマ字、検索エンジンの日本語に対する理解が高まったとはいえ、SEOのコトを意識したであろう露骨なタイトルのWEBサイトは未だにあちらこちらで目にします。

 まぁ、こういった問題はハミングバードアルゴリズムのアップデートによって直ぐに改善されていくのかも知れません。

 ただ、それまで待っていれば良いというものでもなく、WEBサイトの制作側がこういった“専門用語”と“検索”のマッチングを注意しなかったために、サイトの公開後に企業間のトラブルになってしまうケースも多いと聞きます。

 ちょっと話が反れてしまうかも知れませんが、英語や中国語に対応させた専門ページを制作する際に、専門用語を直訳で掲載してしまい意味が通じなくて作り直しになるというケースもこの問題に含まれると言えそうです。

 こういったケースでのリスクヘッジとして、大手企業様では既に英語や中国語に訳した資料を準備されているものなのですが…それだけ専門用語を正しく配信するというコトは企業様にとって収益の幅を左右する重要なポイントなのかも知れません。

 では、ここで検索ワードを分類する前に次の図をご覧ください。

検索によるWEBサイトへの誘導における障害は“キーワード”!Web-STYLE(ウェブスタイル)

 それでは、検索ワードの選択についての例を幾つか考えてみるコトにしましょう。

1)企業間で使用する語句が異なるケース:コンテナ洗浄と番重洗浄

 よくコンビニ等でパンを運び入れる際に使われている薄型のプラスチックコンテナを見かけるコトがあるかと思いますが、これは別名で“番重(ばんじゅう)”とも言います。

 こういったケースでは、まだ両方の単語に対応させておいた方が良いため、検索エンジン最適化を意識するならば、両方を表記する“くどい”ページタイトルにするコトが多いようです。

 もし、多少の救いがあるとすれば“BtoB”目的のWEBサイトではタイトルのスマートさは重要視されないため、企業名と要点のみをタイトルに表記しておけば結果に繋がるという点ではないかと思います。

2)当て字や間違った語句が一般的になったケース:板金と鈑金

 自動車の“鈑金”サービスを行っている企業を探す際に、使い慣れない言葉だからか、単に変換の問題なのか“板金”と検索される割合の方が多いと言います。

 別に、どちらかが間違いでなくとも使われている漢字が一定でないものも多く、まだ“単語による検索”がまだ主流である今、サイト誘導の難しさを実感している企業様も多いのではないでしょうか。

3)漢字と平仮名のどちらも同数程度使われるケース:着物ときもの

 もっとも事例の多いのが、このグループかも知れません。

 ただし、このケースに見られる問題は検索エンジンの仕様の変化によって改善されていきますので、これらの中では一番最初に解決されるのだろうと思います。

4)上記の組み合わせタイプ:むし歯、虫歯、ムシ歯、齲蝕(う蝕)治療

 検索エンジンに強いWEBサイトを作りたいのであれば、ビジネスに繋げるターゲット層の設定によってキーワードを絞り込んでいく必要があるでしょう。

 ちなみに、絞り込みを行う上での簡単なポイントとして次のものが挙げられます。

・ホントに検索されているのか、使用が集中したワードはないか

・専門家側の使っているワードになっていないか

・絞り込まず複数選択で総合的にサイト誘導した方が良くないか

 そもそも検索によるサイト誘導だけで、WEBサイトを通した利益を出し続けるコトは不可能です。

 けれど、意図的に企業ホームページの中で強くしておきたいキーワードがあるのならば、こういったポイントを意識してWEBサイトの見直しをしてみるのもいかがでしょうかという話なのでした・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。