SEOの記事を書く前に必要性がどの程度あるか考えてもらう。



SEOに執着し過ぎて、何に予算を掛けているか分からなく場合もあるとか。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■SEOについての記事を2つ、3つ書いてみようと思ったので、その前に漠然としたSEOの全体像を考えてみる。

 SEOと呼ばれる”検索エンジン最適化“、いわゆるホームページの構成や運営を効果的に行い、希望のキーワードにて自身のWEBサイトを検索エンジンで1番に表示させようという行為や工夫のコトです。

 これをホントに極めようと思えば当然ながら”手間”も”費用”もかかる訳で、更に突き詰めるならばWEBサイトにて発信している情報の量だけでなく”更新回数”や”ソース”、”運営期間”や”広告”を初めとする様々な要素が総合的に関わって検索結果の順位に影響しているというコトを理解しなければなりません。

 もちろん、その時期の”重み”となり検索結果に大きく関与する要素があるだろうとは誰しも理解しているコトでしょう。

 そもそも情報が発信され、それが広がるスピードも速まっているとはいえ、”SEO”の情報が本になるまでのタイムラグ、セミナー等で繰り返し発信されるコトによる知りえた情報の鮮度、広まった手立てが一般常識となり独自性の薄れ…と質の高い最新の情報を得て直ぐに有効活用するというのは難しいものです。

 僕たち現場で検証していて推測される情報がもっとも独自性鮮度の高い情報となるのでしょうが、一般的に考えて一企業様がこれらの情報を知る機会がそんなに多いとは思えません。

 ただ、この”“の表現については今後のWEBサイトにとって大きな課題となるようです。

 1つのキーワードに特化するのではなく、複数のキーワードを強くしてどのワードの検索においても結果が1番に表示されるという状況をWEBの仕組上では矛盾しているように僕には感じられるのですが、皆さんはどう思われるのでしょうか。

 確かにビジネスには競争するという一面がありますから検索結果で一番になるコトに”執着する“のにも良い点は多いでしょう。

 しかし、実現するとなるとこれが実に難しい。

 例えば、2010年より”Yahoo!JAPAN”はGoogleの検索の仕様を採用しましたが、以後も検索結果は異なるコトが多いと言います。

 この現象が起こる一つの理由は、Googleでは検索ワードに最適なWEBサイトが順に表示されるのに対して、Yahooでは自社サービス関連への促しのリンクが検索順位の要所にて差し込まれているからです。

 そう言えば、5年以上前に登録して一度も更新されていないYahoo!ブログが、キーワードによっては未だに検索結果でベスト3に入っているのを目にするのですが、お試しの1記事だけしかないままでも検索順位を維持できているところを考えるとSEOもまた完成に向けて改善を繰り返される仕組なのでしょう。

 これは別の理由となりますが、スマホサイトによる検索とパソコンによる検索の結果にも違いがあり、このことからも検索結果が異なる仕組みが幾つもあるのに”複数のキーワード“でどの検索エンジンにおいても、検索結果で”1番になる“というコトがどんなに難しいのか想像に易いのではないでしょうか。

 試しにここで、日本での検索エンジン使用率のシェアを見てみるコトにします。

 やはり、使用されている検索エンジンは”Yahoo!”と”Google”の2強で、2014年における1ヶ月間のデータを見ると”約95%“(google.comも含む)を占めるのですが、2010年以降もYahoo!はGoogleの2倍ほどの利用が続いているようです。

 その性なのか企業様でホームページを公開された場合、オーガニック検索のデータを比較するとYahoo!japanの検索によるサイト訪問者数が、Googleのそれと比較しても2倍から4倍の数となっていて、事業内容に余程の専門性でも無い限り同じようなアクセスログの傾向を見るコトができます。

 これは月間のWEBサイトへの訪問者数が公開初月から数千件を超えるようなサイトであってもその割合は変わりません。

 しかし、ネット広告を活用したり、クロスメディア等で別の媒体とWEBサイトで連携を持たせたり、ブログやCMSにて有効な情報発信を続けたり…方法は様々ですが、企業貢献ともいえる”結果“を出せている企業ホームページのアクセスログを見るとこの比率が逆転してきます。

 簡単ですが、月間の訪問者数が2,500~5,000程のWEBサイト5つの平均を見てみるとGoogleによる検索でのサイト訪問された数は、Yahoo!による検索で訪問された方の数と比較して”2.7倍“の差が開いていました。

 上記のコトを考えると検索エンジンの仕組はGoogleが回しているのだから、PPC広告をどちらかに選んで出すのなら”Googleが良い“という話も決定打に欠けており、検索結果の仕組とWEBサイト公開からの期間、現状の訪問者数の傾向を検討してケースバイケースで選んだ方が良さそうです。

 よく言われるコトですが、SEO”“考えてWEBビジネスで成功した企業様はあっても、SEO”だけで“成功して企業様は皆無だという話がこれに当たりますね。

 何事も優先すべきは”事業(ビジネス)”で手立ては適度が一番という訳です。

 とは言うものの、最近話題になっている”Author Rank(オーサーランク)”やWEBサイトの”“についても考えてみたいですし、試しに行った無意味な更新では一日平均のアクセス数が減少してくるというのも事実みたいに感じます。

 そんな訳でこういった内容をテーマにこれから記事を幾つか書いてみようと思っている訳ですが、話が上手くまとまるかどうかは別なので少し時間を掛けて考えてみようと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。