思い通りにならないサイト運営を考えてみる。前編
- 2013年07月08日
- ホームページ有効活用
■思い通りにならないと言っても今回は初歩段階でのサイト運営についてのお話です。
同業のデザイナーやプログラマ、コンサルティングの方々と話をしているとWEBの現状における問題や今後の主流になりそうな手立てについて等、いろいろと見えてくるコト、何だかいけそうな新しいアイデアが浮かんできます。
しかし、新規のご契約企業様からのご相談におけるホームページ運営の話は、未だに“検索順位”の話からになるコトが多いです。
その中でも特に多いのが、次の2つに関連するご要望です。
もちろん、ビジネスの戦略上において具体的な相談をお問い合わせされる企業様も沢山いらっしゃいますので、あくまでも一部のご依頼の傾向だと理解の上でご覧下さい。
1)営業エリアのターゲットだけ検索してくれればよい。○日から検索できるようにしたい。
2) 何も更新されていないサイトが上位表示、競合の企業の方が上位表示になっている。
“(1)”の場合、営業エリア内のターゲットになる人にだけ検索してもらえれば良いという企業様の多くに共通するご意見ですが、“・・・だから予算を抑えて欲しい”というものがあります。
どうしても文章では言葉足らずになり誤解される可能性もあるのですが、このニュアンスは同業の方であればお分かりになるのではないでしょうか?
地域を限定して検索させる方がむしろ費用がかかる。
例えば、ドメインも取得したばかりで公開直後のまだ検索できない状況下にありながら“とりあえず対象エリア内だけ検索できるようにしたい、そのために無駄な費用はかけたくない”というご相談も実際に少なくないのです。
しかし、エリア内からの検索も県外からの検索も“出来る出来ない”という状況は同じであり、“無理を言えば通る”という類のものではありません。
その上で“要望”に合わせた手立てを導入するという風に考えれば、運営においてもそれなりに予算が必要だというコトはイメージし易いのではないでしょうか。
また、“(2)”についてですがビジネスである以上、競合を意識している企業様は多いようです。ホームページを比較した感想として大きくは次の2つといったところでしょう。
・何年も更新していない文字ばかりのサイトがうちのサイトより上位表示されている
この問題は、検索順位を決める仕組みと検索エンジンは常に改善されているプログラムだというコト、それから検索の仕方に影響されている場合が考えられ、この内容だけでひとつの記事が書けそうです(笑)。
簡単に述べれば、前者は今のGoogleも完璧ではないため少しずつ古い情報の整理も改善されているようですし理不尽な順位であれば入れ替わっていくはずです。
しかし、そんな見た目が古く文字ばかりで何年も更新されていないホームページであっても一部のキーワード下においては数少ない有益な情報を発信していると判断されているのかも知れません。
後者であれば、他社の動向を見るあまり日々の検索癖が結果に反映されていて、そのパソコンにおいて検索順位が上位表示されているというコトも考えられます。
どちらにしてもいずれ別の機会に記事にまとめてみようと思います。
・あそこはうちよりも規模が、仕事に対する姿勢が・・・云々
まず、こちらはあまりホームページの検索順位とは関係が無いですね。更に言えば、競合の企業様に関するイメージはその立場によりまちまちです。
先入観を無しにして考えれば、同じWEB企業のサービスを受けていれば、ホームページに当てる労力や費用の差がそのままホームページの見栄えや集客力の差となります。
この点は普通に店舗の外観や品揃えにかける場合と同じであり、エンドユーザーにとっては企業間の内情は別の問題なる訳です。
まぁ、ライバル視する心意気も経営者にとって必要なのですが・・・。
お客様は専門知識が無いためにこのような誤解があったり、分からないコトがある訳なのですが、“仕組み上の理由で思い通りにならない”、無理な状況を“無理”だと知ってもらう必要があります。
その中で“無理”を可能にしようというのがカテゴリ登録やSEO等の“手立て”あり、もちろん費用がかかるものなのです・・・が、認識は一般的にまでは広がっていないようです。
ちなみに、上記の場合における各対策についてはケースバイケースなので割愛させて頂きます。しかし、文章は長くなってきましたので久しぶりに次回に続けるコトにしますね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。