イベントに行ってコンテンツの統一感について思う。



よい商品だから売れるかも知れないけど、気持ちよく買ってもらうコトも大切。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■その商品や企画の魅力はビジネスに繋がっていくものなのか、それとも企画のための企画か?

 プライベートで6月23日夜のJOJOraDIO公開録音イベントに参加して思ったコトなのですが、“良いホームページ”はエンターテイメントであるべきなんだと改めて感じました。

 これは一見すると“ストーリー性”を持たせるというポイントと重なるように感じますが違っていて、どちらかというと“品質の高い魅力的な本”を作るといったイメージに近いと思います。

 ただし、高品質だと思われるホームページにも“鮮度”による変化は否めませんので、今回は2つのポイントに絞って記事をまとめていくコトにしましょう。

・商品力

 作品であれ、人であれ、カリスマ性という吸引力は絶大です。

 アーティストの方のオフィシャルサイトや役場、大学や総合病院、大手企業等において“アクセス数”は最初からある程度の数が設定できているものであり、企画やイベントを通してもっと多くの人々を巻き込んでいくものです。

 いわゆる“伝聞”を促す話題性であり、口コミでどこまで広げられるかという手立てですね。

 どうしても贔屓目が出てしまい、自社の商品やサービスが持つ独自性や魅力を客観的に見るコトが出来ていないと感じる場合は、この“伝聞”がどのくらい期待できるか予測して考え、結果の検証すると良いでしょう。

 自社が導入すべきは“伝聞を促す”ための手立てか“伝聞を増殖させる”ための手立てか、そのための費用もさるコトながら、この決定的な段階の違いは、WEBを有効活用するためには無視できません。

・企画力

 これはホームページでいうところの“コンテンツ”に当たります。

 商品やサービスの魅力を高める企画、全体の統一感のある企画です。例えば、時間の帳尻合わせに過ぎない企画に魅力を感じる人が多くいるとは思えません。

 子ども番組の公開録画イベントで親子参加のじゃんけんゲームは盛り上がるかも知れませんが、クラシックコンクールで演奏の合間にじゃんけんゲームを行ったらどうでしょうか?

 張り詰めていた緊張は取れるでしょうが、コンクールの品質を問われるコトになるかも知れません。

 むしろ、間の時間をどうしても埋めないといけなくなったのであれば、各メーカーのピアノの特徴や弾くポイント、ある曲を過去の有名な作曲家がアレンジしたらどんな風になるか等、音楽に添った企画の方が、主催者のアピールが出来るはずです。

 ホームページにおいても価格に納得してもらうためにページ数を増やすのでは駄目です。

 確かに、訪問者の導線を調べると、多くの方はホームページの中の必要な情報だけを拾い読みしていくものですが、全体のバランスは見ている・・・というか感じ取られているようで必要の無いデータが多いサイトは購買率を伸ばせていません。

 1テーマ1記事、1テーマ1ページ、1テーマ1サイトは鉄則です。

 ビジネスの本筋と異なる企画は、イベントであれホームページであれ、一時的な本業の発展はできても継続的な貢献が難しいと言われています。

 ただし、もとからある魅力を知ってもらう“きっかけ”とするのであれば別のようですが・・・。

 例えば、大型スーパーで今流行の“ゆるキャラ”を呼んでパフォーマンスしたり、マグロの解体ショーをしたり、一時的には企画で人が増えたとします。

 しかし、売上が企画にかかる費用以下の伸びしかなければ、伸びを期待して続けるか予算を軽減して別の企画を行うか判断しなければならない場面が訪れるもので、続けたとしても今度は企画の時しかお客様が来ないかも知れないというリスクも存在します。

 逆に、鮮度を追求して入荷する商品の価値を高め、入荷や品揃え(在庫)の情報公開と顧客対応など社員教育の徹底、サービスの向上といったスーパーであるべき姿の“価値”を追求し、一般公開した顧客対応コンテストを実施してカリスマ店員を育て企業アピールするといった考え方もあります。

 同じようにホームページに人を呼ぶ企画を“アクセス数の増加”の企画と考えるか、“潜在顧客の発掘”として一歩踏み込むか、競争が激化していく今後のビジネスにおいて企画力や提案力は重要です。

 皆さんもコンテンツの統一感を見直し、自社貢献できる質の高いサイト作りに頑張って下さい。

 他にもイベントにはいろいろと感じたコトがあり、具体的な話もしたくてうずうずしてもいるのですが、今はちょっと余韻に浸っていたい気分なのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。