複数サイトと一元管理、ホームページを持つ意義に思う。後編
- 2013年01月23日
- ホームページ有効活用
■サイトを一元化するコトは、かける予算を集中できる点と運営の主導権を握る点の2つの利点がある?
フランチャイズによるホームページを一元化するメリットの中に、広告予算を1つのサイトに集中できるためブランディングがしやすいという点が上げられます。
しかし、実際には“加盟店”の囲い込みが出来るというポイントの方が重要だったりします。
フランチャイズ企業とすれば、加盟店に勝手に動かれたり、ノウハウだけ持って独立されては困るといった企業も少なからずあるものです。
では、ここで“ファミレス”を例に考えてみましょう。
一般的にネットを取り巻く環境から考えれば、フランチャイズのファミレスを探す際にブランド名(ファミレス名)で検索した後、サイト内の情報を見て近くの支店を探すはずです。
地域とファミレス名で検索するコトはあっても、直で支店名で検索するなんて機会は“知り合いがバイトしている”等の限られた場合に絞られるのではないでしょうか?
更に今後は、検索エンジンの機能で近くの店舗のマップを表示してくれるようになりますから、ますますホームページを制作しないという選択肢は広がりを見せるはずです。
かつてオートメーション化による人員削減が行われたように、ここ数年で検索エンジンが改善されて快適になり、新規参入する検索エンジンサイトが出てくるコトで、一部の企業ホームページが維持できずに淘汰されていくと思います。
このコトは企業にとって必ずしもマイナスになります・・・という話ではなく、SEOに多額の費用をかけなくとも、極端な話をすればホームページを持っていなくとも、ここに会社があるというコトを検索エンジンが勝手に表示してくれる時代になりそうです・・・という話なのです。
まぁ、あくまでもこれらのコトは、僕の推測で終わる可能性もありますが(笑)。
しかし、これからのWEBは“目的”を持ってホームページの“必要”な企業だけが“役割”を担わせて有効活用していく時代になるコトだけは間違いないでしょう。
企業ブログやネット広告、twitterやFacebook等に代表されるコミュニティーツールやメルマガ、それに取って代わるであろうこれから出てくる新サービス・・・こうなると“ホームページは本当に必要ですか?”と問われたら、返答に悩まれる方も出てくるはずです。
けれど、これらの時代の流れが“イコールWEB企業の危機”に繋がるかどうかは、また別問題になります。
やはり、時代に合った制作や運営サポートは必要だと思いますし、数が減少するコトで1つのサイトにかけられる費用が増え、あらためて導入できる手立ても増えるはずです。
そう考えるとホームページを作ったからチラシ折込を止めた(減らしたはあるかも知れませんね)という企業が少ない事例からも、やはり“ホームページも有った方が良いから制作する”という結論を排除するコトは出来なさそうに感じます。
既にホームページをお持ちの場合は、“先行の利”があるのですから、今のうちに有効活用させるコトを強く意識していきたいものです。
ただ、ショップ(ブティック)、サロン等については、チェーン店毎に“店名が異なる場合”があり、一元化するとホームページの導線がネット広告ばかりに頼る形になってしまう場合もあります。
このような企業様は多くの場合、企業公式サイトから全店舗へリンクし、各店舗毎(同名グループ毎)にホームページを制作するコトが多いようです。
企業公式サイトでは、リクルートやお客様の声を聞くコト、グループ企業・店舗名をブランディングし安心感を与えるコトを目的とし、各店舗のホームページでサービス内容をアピールし、ネット広告を活用して新規顧客の開拓を行います。
以前、複数ホームページを持つのと本社で一元管理するのはどちらが良いのかというご質問をお受けしたのですが、やはりこういった場合もケースバイケースでお答えしなければならないようです。
まぁ、だからこそ僕のような運営サポートビジネスの需要が尽きないのかも知れないのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。