リニューアル後に検索順位が下がる現象について考えてみる。



ホームページリニューアル後、3ヶ月は検証期間なのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■どのクライアント企業様もリニューアル後に検索順位が下がるコトを心配されている

 ホームページの制作に携わる方にとっては当然のコトかも知れませんが、ホームページのリニューアル後に“Google”や“YAHOO!”において検索順位が下がるといったご経験があるのではないでしょうか。

 リニューアルとまでは行かないまでも、DNSサーバーの引越しやオリジナルドメインへの移行の際には、今まで訪問してくださっていた方のホームページ離れがあるのではないかというご心配の相談をお受けします。

 そうそう、本題に入る前に、ここで1点だけ述べさせて頂きます。

 このブログ記事についてなのですが、6年間、弊社なりに“検索エンジン非最適化”を行ってきたノウハウと最新のSEOについて検証を続けてきていたので十分な情報の蓄積があり、今後も情報の出し惜しみをせず書いていくつもりなのですが、たまに表現の仕方で困るコトが出て来ました。

 また、SEOの手立てとして一般的に言われているコトではなく、あくまで蓄積した(もしくは経験した)データと“それから考えた事柄”までの発信に抑え、ご覧になられている方へのヒントになればという点を僕なりのルールとしています。

 そのため、今までは考えられるアルゴリズムの問題点や悪用される可能性のポイント等の記事につきましては、個人の判断で極力避けてきていたのですが、どうしても記事のエントリー数が増えてくると考察の例として出さないといけない場面が必要になってきました。

 そこで、今後はその様なポイントも記事に出てくると思いますが、その都度、誤解が無いようにご説明を入れながら述べさせて頂こうと思っています。

 さて、それでは本題に戻りましょう!

 まず、ドメインの移行についてですが、正しいDNSの切り替えと引越し手順を踏めば、そんなに心配する必要は無いと思います。基本的には、リニューアルはホームページの品質を向上させている訳ですから、以前よりもアルゴリズムのホームページに対する評価は高いはずだからです。

 ただ、新しくドメインを取得した場合には、問題点として、“エイジングフィルター”が考えられます。別の記事にも書きましたが、取得したばかりのドメインは評価が低いといわれる問題です。

 この問題についても僕は経験上、苦労したコトは無いです。(心配で眠れないコトはありますが・笑)

 新規ドメインであってもリフレッシュをかける等、正規の手順で移行すれば問題はないと思われます。特に、カテゴリ登録の変更がアクセス数を維持するために有効だと感じるのですが、カテゴリ登録を何もしてこなかったとなるとちょっと心配ですね。

 ん、ちょっと待って・・・リンクエイジは大丈夫なのか?

 こんな風に心配された方は、流石です。確かなコトはいえませんが、被リンク数が急激に増えるコトによるペナルティーリンク先が一斉に変わるコトは、アルゴリズムにとって評価が違うようです。

 ちなみに、今まで10年以上ホームページの運営サポートにかかわってきていますが、リニューアル後にアクセス数が落ちた経験は一度も無いです。まぁ、それなりに都度の学習はしていますが(笑)

 ただし、この“落ちた”には期間が設定されています。正確には“アクセス数が落ちたまま戻らない”といった表現の方が正しいと言えるでしょう。

 では、なぜホームページをリニューアルした後に検索順位が下がる現象が起こるのでしょうか?これには、大きな理由として次の3点が考えられています。

・内容の大幅な変更(情報及びHTMLソースの両面からチェックされます。)

・ページタイトルの変更(タイトルの頻繁な変更にはペナルティがあります。)

・アドレスの変更による被リンクの減少

 サイト構成が変更になるとページアドレスが無くなったり、SEOの見直しやホームページの活用目的の変更からタイトルがかわったりとクローラーも戸惑うようですね。

 ただし、上記により検索順位が下がる現象は、アルゴリズムの再審査のためで、必ずしもペナルティで下がった訳ではありません。あわてて元に戻したという話を聞くコトもありますが逆効果です。

 一時的な検索順位の下降を経験された方は、皆さんお分かりでしょうが、ほぼ1ヶ月で元の順位に戻り、だいたい3ヶ月かけて伸び代分上昇します。

 ホントの問題は、その後の上昇が無い場合なのです。

 まぁ、コンバージョン(購買率)を高めるためのリニューアルであれば、その効果が見られれば問題なしなのですが、スポットでのリニューアル営業から契約する場合は、SEO(アクセスUP)の点からの改善提案がほとんどですから、伸び次第でどの程度の効果があったか検証しなければなりません。

 逆に言えば、サービスを提供する側とすれば、一時的なアクセス数の減少を伴う場合があるコト、リニューアル後(余裕を持って)半年で、アクセス数がここまで伸びるという予測数値を出さなければ、クレーム・・・というよりも説明不足からの問題が発生する場合があるというコトです。

 実際に、問題になってから間に入って説明してもらえないかという相談も少なくないですから・・・と言いつつ、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。