守るべきルールが納得できないならどうする?


WEB4コマ漫画「僕ならこうするね・・・」5TH

 例えば法定速度で先頭の車が走っていて、後続車にあおられ“スムーズな流れを乱している”と指摘される・・・そこで、今度は少しスピードを上げていると警察にスピード違反で止められたとします。

 こういった場面で、おそらく“他の車も同じ速度で走っています。”、“いや、スムーズな車の流れを考えて”と言ったとしてもおそらく“だからと言ってスピード違反して良いというコトにはならないでしょう。”と一括されるはずです。

 “そうだよね。”、“理不尽じゃない?”、“運が悪かった。”

 どう考えるかは人それぞれですが、これがルールです。

 見つからなければ・・・ではなく、納得できなければ“自動車の流れを考慮して走っている車の数が少ないと判断できる場合に限り法定速度より10kmを超えてスピードを上げるコトができる”等とルールを変えていくための行動を取らなければなりません。

 例えばどの政党へ投票するかの場合も“選んだ後の政治家の行動に対する責任の一旦は自身にあるコト”を理解した上で責任を持って選択すべきで、投票はしたけれど納得できないので従わないという行為では問題になるはずです。

 このセットメニューのソースに使っているミルクにアレルギーがあるから変えて欲しい。

 長く付き合っていくのだから、今回搬入する商品の単価を少し下げてくれ。

 この高額の商品を買うのだから何かおまけのサービスを付けてくれないか?

 ビジネスの場面では、こんな風にケースバイケースでサービスや対応を求められる機会が多いものなのですが、常識の範疇というのは暗黙の了解であり、際限ない要求というものはほとんどありません。

 しかし、今日のニュースにはちょっと違った内容が書かれていました。

 何でも、新幹線のグリーン車輌で空席になっているものをお年寄りや子どもに開放して欲しいというツイートにコメントが炎上しているというのです。

 事故や規制ラッシュが重なり一般車輌が込み合っているのでしょう。

 ただ、別途にグリーン席との差額を支払えば座れますし、緊急時でもないのに“無料開放”まで求めるという行為は過剰要求で理解できないという記事閲覧者の意見が多く、知りえた情報から判断する限りは僕もそう思います。

 そもそも本当にグリーン座席を無料開放したら正規購入者が納得しないと思うのですが・・・。

 ビジネスにおけるルールは一度崩壊したら元には戻せないもので、無茶な要求は通すべきではありません・・・もちろん、利用者の皆様の意見を聞いてサービスを改善するコトは大切で企業努力の点からも行っていくべきでしょう。

 一般的に“無理難題を押し付けてくる客”や“モンスタークレーマー”というものは、こんな企業の良かれと思った“過剰なサービス競争”と社会秩序の低下が生み出したと言われています。

 いわゆる“他人に厳しくて自分に甘い”という判断が許される環境が徐々に広がっていく状況です。

 まぁ、ここで自分の考えを述べるようなコトはしませんが、今後も景気がどうなるのか分かりませんし、“いっせーの!”で過剰サービスを見直して適正な価格に対するサービスというものを考える時期なのかも知れません。

 この問題を棚上げにしたままに取る企業側の対策が“システムの導入”なのですから、あまり無理な要求ばかり皆がするようになると不景気に“雇用”という形で個人に跳ね返ってくる可能性も・・・無くは無いですね。

 いやはや。。