リスティング広告を選択するタイミングについて考えてみる。



WEBサイトへ誘導するネット広告活用は選択と優先順位が大切!Web-STYLE(ウェブスタイル)

 WEBサイトからのアクセス数や売り上げを伸ばすための提案は数多くあるのですが、企業様からネット広告に掛ける予算の目安や受注に繋げる効率化のご相談のほとんどはリスティング広告やアドワーズに代表される“PPC広告”の話だったりします。

 実のところ、メールを利用するものやアフィリエイトの様な販売委託、動画広告やバイラル広告等、ネットに特化した広告だけでも数多くの種類があって、これら全てを一度に説明するコトが困難な程です。

 また、検索エンジンの結果で一番になりたいのであれば制作の際にSEOに特化しておけば良いと思い込まれている方が多いと同様に、“ネット広告リスティング広告”と認識されている方も多いように感じます。

 しかし、利益追求をお考えなら“広告の特徴”を把握して選択をした方が効果は出るものです。

 例えば、ネット広告の代表と思われがちな“PPC広告”は事業内容との相性問題や導入のタイミングが難しく、広告を始める敷居が低い反面、目に見えて効果を感じるケースが少ないというのが注意点だと言えるでしょう。

 これは早々に広告を止めてしまう企業様が多いという点からも分かります。

 経営者様は“結果が出ない”と感じられていたかも知れませんが、別にネット広告の選択や予算が間違っていたのではなく、ある程度の期間の“継続”をしていれば良かったはずと感じる事例も多くある訳です。

 これは広告の宣伝効果が一定の伸びで増加するものでは無い点も一つの原因になっています。

 また、仮にPPC広告を継続していたとしても社内体制やサイト構成やコンテンツの充実をしておかなければ効果が無い…とまでは言えませんが費用対効果が悪く、導入前から結果は出にくいと予測できた事例も少なくありません。

 確かに“新規顧客”の獲得が目的での利用であれば有効ですが、それが“目先の利益”に直結するかと言えば事業内容によって異なり、損益分岐を設定してお客様にリピート購入して貰うコトで長期的な利益へと繋がってくるビジネスモデルの場合は“宣伝(営業)”としての広告予算だと理解して導入する必要があるでしょう。

 ネットに限らず広告の多くは投資であり、掛けた広告予算以上の利益に直結するケースは稀だと思います。

 反響営業でもない限りは広告を活用してどのくらいまでの期間の幅が有効範囲で、リピーターの割合と購入(利用)の回転率を算出した上で損益分岐を考えて初めて広告利用が“成功”だったかが判断できるのではないでしょうか。

 例えば、以前話題になったクーポンサイトのサービスを利用した際に、割引しても利益が出るような価格設定で商品(サービス)を提供して、逆にお店の評判を落としてしまったという逆効果になった事例も多くあります。

 広告はその特質と企業にもたらす利益を理解した上で、“宣伝費”としての導入判断をした方が良いのです。

 企業様によってどのネット広告が適しているのかはそれぞれですが、少なくとも広告を出せば必ず目先の利益が出るという訳ではないというのが選択と導入のタイミングが難しいと言われている所以なのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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