WEBサイトの制作側と依頼側で起こる意識のずれに思う。



互いにモヤモヤを感じたまま納品されるWEBサイトもある?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■いきなり腹を割れない、WEBサイトの制作側も依頼側もモヤモヤや疑問を解消しないまま制作が進む場合もある?

 先日、“WEBサイトの制作時に発生するトラブルについて考えてみる。”というテーマでブログ記事を書きましたが、別に“トラブル”とまではいかないもののホームページ制作の打ち合わせを行っている上で企業間でモヤモヤしたり、疑問に感じたりするコトも少なくないようです。

 WEB制作を行うWEB企業側の感じるケースを先に考えると次の様な話を多く聞きます。

・秘密主義とも感じられるくらい運営目的や企業の特色等、必要な情報を話してもらえない。

・求められたので提案をするが、WEBに詳しいという知人の意見を優先して聞いてもらえない。

 まぁ、これらは全て企画提案の段階での“ヒアリング”で感じるものの様です。

 最初のヒアリングが成り立たないのであれば、企業様の目的に合わせた“適正なサービス”が提供できず、自ずと制作されるWEBサイトの品質も十分なものでは無くなるというのが大きな理由みたいです。

疑問やモヤモヤを残したままで質の高いサイトは出来ない。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ただ、事例の中には“だったら別にうちでなくとも”と言う意見も仕方がないと思えるケースもありました。

 逆に、企業間のトラブルにまで発展した事例だと、やはり“金銭トラブル”が原因となるケースが一番多いようで、その上位を占める意見は次の様なものとなっています。

・制作費を値引した上、制作の段階では契約に無い追加の作業注文が入る。

・納品の段階に入ってから何かしらの理由で支払額の減額を求められる。

 けれど、企業間トラブルの事例を調べると中には意図的で悪質なものがあるもの事実なのです。

 また、そうでなくとも成功するためのWEBサイト制作には、互いに“気持ち良く”ビジネスを行うというのは不可欠なポイントだと言って良いのでしょう。

WEBビジネス成功のポイントは制作側と依頼側の意思疎通!Web-STYLE(ウェブスタイル)

 本来、疑問の多くは“無意識”に感じるものがほとんどだと思います。

 特に、企業ホームページ制作の打ち合わせといった専門用語が飛び交う中、十分な説明がなされずに質問をし難い状況だと依頼主である企業様に不安が過ぎるというのも仕方ない話なのかも知れません。

 運営サポートを受け続けるコトで“パートナー企業”と既に信頼が築き上げられているのであれば別ですが、初めて契約するWEBサイトの制作会社へまとまった金額でのホームページ制作を依頼をするのですから、出来る限り“納得”をしたいというのも当然です。

 では、ここで依頼企業様が感じる“不安”について幾つか例を挙げて考えてみましょう。

・予算を伝えるとギリギかそれを超えたの金額の見積もりが出てくる。

 ホームページの制作費はそのページ構成やプログラム仕様、システムの導入等により、上をみれば限がありません。また、新規でのホームページ制作を希望される企業様は、まだ“制作費”しか念頭に置かれていない場合も多いものです。

 しかし、実際には制作よりもサイト運営や維持管理、広告宣伝の方が多く必要だったりします。

 制作会社様が“予算を聞く理由”にはこれらを踏まえてあるかの確認、または、制作するホームページの目的に合わせて導入するプログラムやサービスといった仕組を優先順位の高いものから選ぶためにお聞きしてるコトがほとんどなのです。

 なお、敢えてお聞きせず“最大限”に品質を考えた高額な見積もりをお持ちして、企業責任を明確にすると共に予算の範囲で依頼主である企業様に選んでいただくというWEBサイト制作企業様も少なくないと言います。

・富裕層向けのサイト、ポータルサイトの制作をしたい。

 富裕層向けのWEBサイトで成功するためには、セキュリティーを初めとしたシステム費用と広告宣伝費用が多く必要となるのはもちろんですが、何よりそれに伴いWEBサイトで発信する商品やサービスにそれだけの価値があるかどうかが重要です。

 特に、ニッチな商材を見つけられているのであれば別ですが、先行投資である金額も高額になりますので絶対に失敗したくないというのが皆様の本音でしょう。

 更に、ネット上のサービスは儲かるのであれば全て真似られるというコトを覚悟しておかなければならず、いかに短期間で掛けた予算を回収して、更に出した収益で顧客の囲い込みをするかが成功を継続していけるかどうかのポイントとなります。

 これはポータルサイトの制作も同様の話であり、運営後のサポートもお考えであればアイデアをそのままに安価で制作してくれるWEB企業様は少ないでしょう。

 また、最近では制作側のリスクも大きいため“成果報酬”にて制作を請け負うWEB企業様も減ってきている様です。

・どんなホームページが出来るか見てもないものに見積もりだけでその価値があるか判断できない。

 確かに分からないくないですが、そうなると“制作するかどうか”を判断するところから検討した方が良さそうです。食べたコトの無い料理や住んだことの無い家を建てたり、サイト制作の決断はこれらに似ている気がします。

 まだ迷いがあれば今はまだホームページ制作を進めるべき時期では無いかも知れません。

・自社サイトで話題になりそうな奇抜なコトがしたい。

 これはずばり“アイデア”と“予算”の問題ですね。

 アイデアはWEBサイトを制作する企業様の蓄積したノウハウから出てくる提案、それに伴う予算は依頼される企業様に寄るところが大きいのですが、大概の場合は制作の打ち合わせの際に“話が盛り上がって”出たアイデアを実現させるかどうかだと思います。

 それをビジネスチャンスだとして投資するか、掛かる予算を聞いてその場限りの与太話とするのか…案外と見送ったそのアイデアは制作側が別の機会で他の企業様に提案しているコトもあるとかないとか。

 …と、まぁ、今回の話はこんなところでしょうか。

 思ったよりも書き進めているうちに文章が長くなって時間もかかったので、他にも企業様が感じそうな疑問については幾つか割愛させて頂きました。

 ちょっと後半は説明不足もあって僕自身も消化不良な感じもするので別の機会にまた記事のテーマに取り上げたいものです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。