アクセスアップの障害となる迷惑ソフトについて考えてみる。
- 2014年10月10日
- ホームページ有効活用
■迷惑ソフトが原因でバナー広告の活用や検索結果の上位表示では“アクセス増加”が難しくなってる現状は地味に問題です。
個人様であれ、企業様であれ、ホームページを所有した限りは出来るだけ“アクセス数”を増やしていきたいものです。
ブログやFacebook等のSNSがまだ無い頃には、試行錯誤しながら“HTML”を勉強して制作した個人ホームページも数多く存在していて、“あなたは10,000人目の訪問者です。”なんてキリ番を踏まれた方へ粗品をプレゼントする等、検索の順序よりも“リピーター(定期訪問者)”を増やす様々な工夫がされていました。
そう言えば、どのホームページにも“sorry,this site is japanese only.”って書いてあるのが定番だったように記憶しています。
世界に発信するのがWEBなのですが、この表記は別に“閉鎖的な活用”という発想では無く、企業様でいう“エンドユーザー”と成り得るサイト訪問者の方を向いたサービスの一つだったのだろうと思います。
もしかしたら、この頃のWEBサイト運営の方が“ビジネス”としては考え方が正しいのかも知れません。
WEBがこんなにも暮らしの中に根付いてからというもの、“目立つ”というコトのために“モラル”を度外視してしまったWEBサイトも偶に目にする様になってきました。
確かに、一時的にアクセス数を急増させる方法は幾つもあるでしょうし、誰もが分かっていてもやらない手立てを今では“やったもの勝ち”と割り切りケースも見られ、経費の削減や販路拡大を狙った効果も出ているようです。
しかし、何でもありと“利用者の利益”を無視して、だまし討ちのような自己都合(自己利益)の追求ばかりを繰り返していけば、結果的に業界の成長を止めるコトにもなり兼ねません。
恐らく推奨されている国際化や自由競争としてのビジネスでの取り組みを“何でもあり”と誤解しているとその先には思いがけない“負の要素”が隠れているというコトなのでしょう。
ただ、こればかりは真面目に取り組んでいる企業様の割合が増えれば解決するというものでもなく、一斉に業界全体にルールの導入でもしない限り改善するコトは難しいというのが現状なのです。
そこで、今回は企業ホームページにおいてアクセス数を伸ばすために“障害”となっている問題の中から“迷惑ソフト”に焦点を当てて、簡単ですが考えてみたいと思います。
最近…と言っても2014年8月末辺りから、クライアント企業様との打ち合わせ訪問において“迷惑ソフト(マルウエア)”がインストールされていないかチェックを依頼されるコトが多くなってきました。
ウイルスプログラムとは違い、バナーをクリックしたり(無意識にくリックさせる悪質なものもありますが)、ソフトをインストールする際に一緒に入ってきたりと“一応”は“自分の意志”でインストールしているコトになっているため、ウイルスバスターやノートンといったウイルスソフトでは十分な対処ができません。
特に、インストールにて一緒に入って来るもタイプのものは、ここ数年におけるソフト販売の仕様が原因となっていて、昔は必要なプログラムを選んでインストールしていたものが、今ではチェックを外すとかインストール完了後に選んでアンインストールするものへと仕様が変化しています。
そんな訳で、削除の仕方が分からないし、必要以上にソフトは入れないという傾向が表れてきました。
また、少し前まではフリーソフトを提供して自社サイトへ誘導するという手立てもありましたが、これも今ではスマホのアプリ購入の促しをする手立ての方にスライドしているようです。
正直、僕が1ヶ月ほど調べただけでもブラウザにツールバーや広告が掲示されている分かり易いものから、レジストリやコントロールパネル等で調べて分かるものまであり、これらを全てを含めれば4社に1社の割合で何らかの迷惑ソフトが入っていました。
ちなみに、記事で述べている“迷惑ソフト”とは“利用者”にとってインストールを意図していないソフトのコトです。
こういったソフトはパソコンに入っているコトさえ“認識されていない”か、少なくとも気づいてから“良い印象”を持たない場合がほとんどであり、今後は“気を付けよう”という意識が行動を制限するコトに繋がります。
そして、これらが繰り返されると業界全体を弱体化させるというリスクをもはらむため問題は深刻だと言えるでしょう。
先にも述べました通り、迷惑ソフトが入っているコトを伝えると“何もしてないのに”いつの間にか入り込んでいるという認識を持たれている方が多いのが特徴的です。
そのため、最近では“むやみにバナー広告はクリックしない”という方の割合が増えてきていると聞きます。
これってビジネスと関係する点では、ディスプレイ広告やサイト内の自社バナー広告等の手立ての効果(クリック率)が落ちてきているというコトに他ならない訳で、真面目に取り組んでいる企業様にとっては迷惑な話に他なりません。
それでもビジネスは“競争”という概念も有りますから、ブランド力や投資による差が出ているのなら良いんです。
サイト誘導の有効な手立てが無くなるというのは一時的でも“業界全体”にとって困りもので、これが利用者の活用方法に対応できずとか、宣伝広告の競争に負けてだとかで“消えて行く”のとは全く別の話。
例えば、通信サイトにおいて某業種の商品を探している方は10ページ近く先まで検索結果を見るとか、1ページ目の下の方より2ページ目や3ページ目のタイトルが目立つWEBサイトの方が閲覧が多いといった活用方法の成熟による偏りが自然発生して、企業で対応していくかどうかの判断がこれに当たります。
しかし、この手の話をしていると限が無いので今回はこの辺までで止めておきますが、時代の変化に対応していく“企業努力”とモラルハザードによる業界の弱体化に対する“収益の主軸変化”に掛かる労力は全然違うものなのです。
そもそも、ドラマなんかで取り上げられる程、WEBビジネスって人手も資本もなく“楽”に“ぼろ儲け”出来るビジネスでは無いのですけど、そういった意識で参入される方が多いと問題の解決は難しいのかも知れませんね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。