IEに脆弱性というニュースをみて情報の受け手について再び惑う。



人も情報も意識しないと入ってこないものなのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■このニュースそのものより、今頃という”時期”と重要性に見合わない”扱い”にネットの特性を感じずにはいられないのです。

 何度か”情報発信”と”受け取る側”の関係性についてブログ記事を書いていますが、どんなに重要な情報でも”自分に関係ない“と思っていては意識に入っていかないものですし、何よりその多くは”わが身に降りかからない“と真剣に対応しようなんて気持ちにもなれないものです。

 そのためWEBに限らず、リスクヘッジは不十分な場合が目立ち、事後対策に関する相談の方が圧倒的に多いと聞きます。

 ただ、もっと情報発信を充実させていけば大事に至る前に対処できる企業様が多くなるかと言えば、必ずしもそうとも言えず、やはり情報を受け取る側の”意識”に依るところが大きいのでしょう。

 今回のIEの脆弱性の問題点についてはもちろん、WindowsXPの延長サポートなど前々から注意を促すといった情報発信も何度かありましたし、抽象的であってもその情報から自分に関わる問題点を推測できる場合も少なくありません。

 しかし、発信された専門的な情報を正しく理解するコトは容易では無いですし、疑問を解決して詳細を把握するために人がとる方法の多くは”調べる“ではなく”知ってそうな人に聞く“らしく、更に”得た情報が正しい“か精査する必要まであります。

 この”自己責任で判断できる状況にする”ため人に聞くという行動は、大人になる程に顕著に表れる傾向だそうです。

 当ブログにおいては、いつもの通りここで良し悪しに述べるコトはしませんし、IEの脆弱性について詳細を述べていくつもりもありませんが、物事というのは全てにおいて”100か0″というコトは考えられません。

 ”100%安心だ”と思いたい気持ちは分からなくもないですが、パソコンやその記録媒体いずれのハードも壊れる可能性は当然あるものですし、未来永劫に安心なセキュリティも無ければ、現時点で完璧なシステムだと思っていても故意かどうかは別として人的ミスによる情報漏えい問題も無くなりはしないようです。

 例えば、顧客や取引先情報をクラウド化するコトによって安心できるのは企業側であって、自社管理していない以上、何らから対策を打っておかなければならないですし、「IEで対策されていない脆弱性が見つかった=”Google Chrome”や”Firefox”に全く不具合が無い」というコトにはならないでしょう。

 また、WEBには大小様々なサービスがありますが、提供している企業側の規約等を見ると情報の取り扱いに関する考え方もいろいろとあります。

 しかしまぁ、単なる情報発信については”発信するコトで義務を果たす“というケースが多いため、ホントに困る点は強く伝えたい情報だと企業側で思っていても”受け手側の意志によるところが大きい”というコトでしょうか。

 極端な話をすると受け手にとって各情報が”ホントか、嘘か”は二の次になってしまうケースも多々存在するというものです。

 むしろ、大切なポイントは発信された情報が”どれだけ大きいか“、そしてそれが自身の”損得に関わるか“という点であり、”有益“かどうかではなく”損失“の有無や”興味“があるかどうかの方が優先されるというのが心情なんだと思います。

 個がどんなに有益な情報を発信しても届かず、メディアや大手企業様が同じ情報を発信するとブームになるなんてコトは今までに皆さんも何度か経験されているでしょう。

 …と同時に、この点が企業ホームページ運営においてネックとなり結果を出せずに苦労されているコトもあるはずです。

 そのため自社のサービスや商品を選んでもらうためには、発信量を大きくしていかなければならず、こう考えると”ただホームページに掲載している”から結果が出て成功するなんて難しいのが当たり前のように感じます。

 ビジネスを行う上では情報の発信側、プライベートでは情報の受け手側

 こうして客観的に考えれば、企業を成長させていくには、企業ホームページを単独に考えるのでは無く、営業や他の媒体とのクロスメディアはもちろん自社サイトへの誘導するための手立てと情報量の充実、複数のサイトやSocial(ブログやSNS)の使いこなしと有効活用するためにすべきコトは山ほどあるとお分かりでしょう。

 WEBサイトを単独ではなく企業を一括りに考えて、情報の発信力を高めていくためには”ブランディング“を進めていくコトが大切なのですが、これはまた別の機会での話となるわけです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。