投資せず成長時期を逃したサイトの行く末について考えてみる。



いずれ導入する手立てなら効果の高いうちの導入が良いのでは?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■一度の手立て導入のタイミング遅れが、ビジネスチャンスを奪ってしまうという話もあながち嘘ではないのです。

 企業様がホームページを有効に活用していくためには、その効果期待値に即してステップアップしていく過程の中で導入しておきたいシステムやサービス、コンテンツなど様々な手立てがあるわけですが、その多くは”先行投資“である場合が殆どです。

 基本的に”このくらいの結果“が見込めるから導入してみましょうという曖昧な状況で判断を迫られるため、よほど積極的にWEBをビジネスに活用していこうと計画されていない限り、二の足を踏んでしまう企業様も多いコトでしょう。

 確かに、新しい手立てを導入するに効果的で一番最適なタイミングが分かると良いのですが…。

 この手立て導入のタイミングについては、WEBサイトの運営に慣れてくるとある程度は見えてくるのですが、それはあくまでも”Better“なタイミングであって、決して”Best“だっかどうかはその後の結果を見たとしても判断は難しいかも知れません。

 弊社の様なWEBサイトの運営サポートを行っている企業においては、このような現在のホームページの状況から導入しておきたい手立てを提案したり、予算や企業体制を整えながらスケジューリングに合わせた導入のタイミングを計るという仕事もしています。

 それだけ今の時代、単独の企業ホームページが外部のサービスやシステムを何も使わずに大成功するのは難しいものです。

 その多くは詳細が分からないままでアドバイスやサポートも無しに導入すべきかどうか難しい判断となりますが、それは競合企業でのWEBサイト運営においても同じで、将来を見据えて可能な限り導入の判断をされています。

 まぁ、全てを導入しないにしても最低限度の手立てはやっておかないと将来的に大変な事態になるかも知れません。

 こう言うのにはちゃんとした理由があります。

 実のところ、手立ての導入時期に最適という判断は難しくとも、タイミングを逃し”遅れた”という事例は幾つもあるからです。

 所有されるホームページをどれ程に重要視しているのか、WEBサイトを育てていくための運営予算や社内体制づくり、最終的に手立ての導入は全て経営判断にゆだねるコトになります。

 せっかく業界の中で早目に企業ホームページの公開に踏み切っていたとしても、何の手立ても導入せずにそのままページの更新をしていただけなので、新規参入してきた後発の競合ホームページに検索順位や売り上げを抜かれてしまった…こんなコトはよくある話です。

 基本的にWEBサイトを活用したビジネスというものは、先の記事でも述べてきた通り、旨味があると思われるところへ多くの企業が”発展“、”模倣“、”応用“といった様々な形で集まり、最終的には一部を除いて潮が引くように撤退していくモデルが常です。

 ですからWEBビジネスの旨味は”先行逃げ切り”といって、誰よりも先に初めて、顧客の囲い込みをして、売り上げのピークを過ぎるまでに次のビジネスモデルを確立して、事業の重きをスライドさせていくのが良いと言われています。

 しかしながらホントに大変なのは、導入のタイミングを逸した場合です。

 今更にその手立てを導入したところで、検索順位や売り上げで抜かれてしまった競合のWEBサイトに追いつけるかどうかでしかなく、アクセス数や売り上げにも飛躍的な伸びは期待できない、先に導入していればあの売り上げはうちのものだったのに…。

 こんなコトはまだ良い方です。

 既にもう導入しなければ企業ホームページを有効活用できない手立てで溢れかえっていて、今更とても予算を組めない…こうなってくると高額な必要が掛かってきますので、もう構成から何から全てを仕切り直した方が良いかも知れません。

 不思議なコトにWEBの手立ての多くは先に導入するよりも、追いつくための予算の方が大きくかかるものなのです。

 企業ホームページ…と言うよりも、WEBを取り巻く環境の進化は思っている以上に早く、それは企業様にとって他人事では済まされないのが現状なんだと覚えていてください。

 ”日進月歩の進化に勉強も大変でしょう”

 これは僕がよく言われる言葉ですが、その進化する中で企業ホームページは日夜休まず競争をしているコトを他人事のように考えていてはWEBサイトを有効活用するなんて夢のまた夢です。

 特にWEBビジネスは一度”負のスパイラル“に陥ると、”企業貢献“するためではなく”遅れを取り戻す“ためだけの予算づくりに追われ、結果的に撤退していく(もしくは、WEBを最大限にビジネスに活用していくコトを諦める)なんて事例は、皆さんが考えている以上に多く、身近によくある話なのです。

  ですので、企業ホームページの運営においては、ギリギリまで予算を掛けないでは無く、掛けた予算以上の企業貢献を生み出す様に努力しWEBサイトを上手に育てていくコトが大切なんだと僕は思っています・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。