企業様が考えるWEBサイト単独での数値目標について思う。



いつまでもWEBサイトを経営と別物として考えるのは止めましょう。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■WEBサイトも事業部としての目標設定があるのであれば良いのですが、当然そこには”予算”もあるべきなのです。

 前後編という訳では無いですが、前回のアクセスログの見方という話の流れから今回は企業様におけるWEBサイトへの期待値の設定について考えてみようと思います。

 …と言うのも前回で取り上げた検索ワードとは別に下記のようなものもあったからです。

・売り上げ目標

・営業単価

・サイト運営にかける時間

 まぁ、これらは全てWEBサイトの運営に対して効果的な目標値を知りたいという思いでの検索なのでしょう。

 ですが、それこそサイト運営サポート企業との契約にかかるランディングコストを”経費”として検討するかWEB専属で社員を雇用する”人件費“と比較して検討するかによって設定する予算が全然違うように、これらを一言でまとめるのは不可能です。

 確かに、ディレクション費用がいくら位が”適正“なのか調べていると思われる検索ワードも毎月見受けられます…が、この問題もまた”こうだからこう”と簡潔にはまとめるコトは出来ません。

 しかし、実際にはそれぞれの企業様に経営に掛けられる予算というものがあります。

 ですので、その多くが”先行投資”となるWEBサイト運営のために必要であれば必要なだけ掛けるという訳にもいかないでしょうし、高い確率で”結果”が見込めるとしても際限なく費用を注ぎ込むという訳にもいかないでしょう。

 ただ、専門的にWEBサイトの有効的な運営に関わっていても、”WEBの環境や仕組みの現状“と”運営するWEBサイトの主軸となる事業内容“の両方を理解していないと難しいものです。

 そのため、僕もお客様の仕事での強みや利益となる部分の勉強をし続けていかなければなりません。

 けれど、そこまでしていても発展し業界スタンダードの交代や企業規模の拡大による事業内容の変化、主軸となる事業の変化等、尽きるコトなく学ぶべき事柄は数限りなくあります。

 この様な理由から、いつまでも企業様を十分に理解できているはずは無いため、弊社の場合では”ビジネスパートナー”として共通認識を高めて行けるよう毎月1回は経営者の方々とのお打ち合わせの日程を設定して頂いております。

 では上記のポイントを企業様側ではどのように設定すれば良いのでしょうか?

  同じ規模で競合となる企業様がWEBサイトを通して、どの程度の売り上げを出しているのか数値データとしてお持ちであり分かるのであれば”よし、うちはこの程度の売り上げ目標としよう“と考えられるコトでしょう。

 しかし、マーケティング会社やWEB専門業者でもない限り、そういったデータを持つコトは困難です。

 さて、だったらどうしたものか?

 自社でWEBサイトを長く運営してきたのであれば、他社と比較せずとも既に昨年度比等、独自の判断基準があるコトでしょう…ただ、WEBサイトを公開したばかりであったり、何となく所有していたWEBサイトをこれから本格的に有効活用させたい場合は、いったいどんな目標にしたら良いか想像もつかないかも知れません。

 ここで考えられる”目標値の設定”を行うための一番単純な方法は、本来の業務と企業ホームページの運営を別物として考えるコトを止めるという方法です。

 これはWEB業界においても、そろそろ終わりにしなければならないと言われている事柄です。

 企業ホームページが有れば良いという時代から”企業に利益をもたらすよう“有効活用させなければならない時代になったと言われて随分の年月が経ちました。

 業務とWEBサイトを別々に考えるから目標数値の設定が難しい訳で、それこそ事業拡大に掛ける目標数値の設定は経営者様の得意分野なはずです。

 まず企業様全体としての売上目標があり、費用対効果を考えた上でWEBサイトにどの程度の予算をかけてWEBを介して、もしくは相乗効果で何割の売上を求めるのか、設定するのは見込みとなる”期待値“だけであり、その手立ては極端な話、WEB業者に任せても何ら問題はありません。

 つまり、企業利益の目標値だけがあれば、WEBサイトはそれを達成するための一手段でしかないという訳です。

 これはもう企業規模とは関係なく、会社経営を営む上で経営者様の姿勢如何の問題ともいえるでしょう。

 もちろん”副業”であったり、店舗を持たず個人で”WEBビジネス”を行っているのであれば別ですが、それだって”このくらい使ったから、このくらいは儲けたいなぁ“から設定し始めれば良いのだと思います。

 案外、この手の問題は企業様においてWEBサイトが単独で自社に収益をもたらす手段だと考えているのに、”人件費”や”営業経費”の投入は考えなていなかったり、手間をかけずに収益を出したいと考えた時に、ぶつかる問題なのかも知れません。

 実のところ、掛ける予算や手間、時間というものも”社内体制“によってある程度までは設定できるのですが、前回同様にこれもまたケースバイケースで簡単にブログ記事には出来ないものなのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。