レスポンシブデザインとスマホサイト別制作の違いに思う。後編
- 2014年03月31日
- ホームページ有効活用
■横一列に並んだ仕様は”テンプレート”であり、自社の独自性を高めたいのであれば”手間・暇”かけるべきなのです。
さて、前回はテーマにそってブログ記事を書き進めながらも危惧していた通り文章が長くなってしまいましたので、早速ですが後半の本題に入っていくコトにしましょう。
ちなみに前編はこちら。※別ページで開きます。
ここからは、スマホサイト制作の一つの手法である”レスポンシブwebデザイン“について考えていきます。
詳しい意味合いはいつもの様に各自で調べて頂くものとして、簡単に述べるとご存知でしょうが”スマートフォンやタブレット、PC等のデバイスに対応する制作手法“で、PCサイトをプログラムに通すコトで簡単にスマホサイトのレイアウトに最適化させるというものです。
まだSEOには不向きな点も多いようですが、この手法はGoogleから推奨されています。
今後、この手の自動生成でPCサイトをスマホサイトのレイアウトに最適化・再構築させるといったWEBサービスを行う企業様はきっと増えてくるコトでしょう。
そして、企業間で競い合うコトでサービスの”品質“は向上していくはずです。
では、レスポンシブwebデザインによるスマホサイト制作をすれば、費用を掛けてまで別に制作するより安価で(ランディングコストを除きます)所有できるから、これで制作すれば良いんだなと結論付けて良いのかというとそれは早合点で、そうではありません。
やはり、公開したスマホサイトが”企業貢献”してくれるかどうかがポイントです
PCサイトとスマホサイトの情報が一緒なら良いのかと言う疑問。
今からスマホサイトを有効に活用したいとお考えの企業様なら、また”経営判断“という視点からも、次の点についてPCサイトの仕様やログデータのチェックしておく必要があります。
・ボタン画像等の見え方はターゲット層に適しているか。
・サイト全体の構成、ページの数と各ボリューム。
・オリジナルプログラムの有無
・その他、サイトの仕様など
WEBを有効活用されている企業様はもうお分かりでしょうが、WEBを通した売上を伸ばしている企業様の共通点は、独自性や強みが上手に表現されているだけでなく、ページ数や情報のボリューム、所有するサイトの数が多いという点が目立ちます。
レスポンシブwebデザインのメリットとしてよく述べられる点に”スマホサイトとPCサイトを一括管理できる“というものがありますが、これは実はメリットでは無く”特徴“です。
カードゲーム等を題材にした映画で”一見、弱いカードも使い方次第で活かせる”といった場面がありますが、それと同じに考えてもらえれば良いでしょう。
その事柄が事実であっても、それが全ての企業様にとって”イコール・メリット”では無いと僕は思っています。
もしそうなら、企業様への提案はテンプレートのチェックシートで作った営業資料だけで良いというコトになってしまいますし、いくら頑張っても企業様の取り組みの行きつく先は一つというコトです。
これでは、同じ業種のサービスは”近く“を基準に選べば十分と言うコトに成ってしまいかねません…まぁ、実際には各企業様独自の視点と取り組みをされている訳で、そうは成りませんが(笑)。
この事例に限って大切な点は次の1点です。
PCサイトとスマホサイトが必ずしも同じである必要はない。
視野を広く考えてみるならば、別にスマホサイトを制作して一元管理をしないというコトは、管理の手間は多少増えますが、PCサイトとスマホサイトをターゲット層や目的別に”差別化して活用できる“というメリットを持っているという考え方も出来ます。
最近のWEBサービスはリース契約がトラブルになっているケースが目立ったために、1年以上の複数年の契約縛りがあるものが多く見受けられますので、サービス利用の決定は慎重にならざるを得ません
WEBを取り巻く環境と企業戦略にWEBが必須となっている今の現状を考えても”レスポンシブwebデザイン“と”別制作“のどちらでスマホサイトを所有するかは企業様にとって重要な判断の一つと言えるでしょう。
具体的なスマホサイトの有効活用の話となると今回のテーマから反れてしまいますので別の機会に記事にまとめたいと思いますが、”スマホによるサイト閲覧の増加”と”スマホサイトの活用の重要性”が増しているという現状に間違いはありません。
ほんの1~2年前のログテータと現在のデータを比較してもスマートフォンによる訪問者のターゲット層に何の対策も打たないままにしておくコトは”ぞっ”とします。
もし、これからスマホサイトを持つ、これから有効活用したいとお考えなら、PCサイトの”おまけで制作した“なんてコトに成らないよう、仕様や目的をWEB制作会社と共通認識の上で取り掛かりたいものです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。