(連載34)ホームページの作るために今のブラウザシェアを知る。



猿じゃダメらしい。ホームページに使うプログラムはブラウザに対応しているのか? 

■最新の仕様でサイト制作をしても、納品先の企業様ですら利用しているブラウザに影響され正しく見れていないかも?

 各業種毎にアクセスログを検証しながら定期的に利用ブラウザのシェアをチェックしているのですが、最近では利用されているブラウザの散らばりはどんどん大きくなってきているようです。

 前回のブラウザのシェアをテーマにした参考記事は“ウェブブラウザの利用シェアのニュースを見て考えてみる。(2013年3月8日)”のものがそうですね。

 ついでなので、2013年2月と10月の弊社のWEBサイトに訪問された方の利用ブラウザがどう変化したか見てみましょう。

■2013年(2月⇒10月)

Internet Explorer(40.32%⇒31.06%)

Chrome(24.01%⇒26.03%)

Safari(14.72%⇒18.60%)

Firefox(12.00%⇒16.88%)

 先日、発表された日本における利用ブラウザのバージョン別シェアが、2013年10月の段階で“1位:IE10(3.78%)、2位:Chrome(17.79%)、3位:IE8(10.78%)”となっていましたが、弊社がWEB企業のためなのか若干平均よりも利用ブラウザの散らばりがあるようです。

 また、当サイトの2013年3月の記事では、他にも医療機関や学校関係、建設業のホームページをご覧になっている方のブラウザシェアも掲載していましたが、それはホームページ有効活用のカテゴリ記事を書くときに比較してみるコトにします・・・が、どちらにしても同じような分散は見られています。

 そうそう、別の記事にする際にはブラウザのシェアだけでなく、PCやスマホ等のデバイスによる閲覧環境の割合にも業種毎に共通点が見られますので、こちらも記事を書く際にはまとめるコトにしましょう。

 さて、話を戻しますが、こうなってくると気になるのはIEのバージョン情報です。

 今回は弊社のアクセスログのデータに絞って見てみます。

■Internet Explorerバージョン(IE中の割合)

IE10.0(48.06%)

IE8.0(27.29%)

IE9.0(14.73%)

IE7.0(7.72%)

IE6.0(2.17%)

 念のために付け加えますが、医療機関や学校関係等の別の業種業態におけるホームページ閲覧者の利用するIEバージョンのシェアもほぼ同じIE10⇒IE8⇒IE9の順序で、その割合にも大差はないようです。

 さて、ここで問題なのは、IE6問題・・・ではなく、IE8問題でしょう。

 皆さんもご存知だと思いますが、最新版でのjQueryではIE8をサポートしていませんし、CSS3やHTML5、Googleの各種サービス等、対応状況をブラウザ毎に調べてみるとIE9以下はサポートされていないどころか、IEそのものが対応できていないものも目立ちます。

 詳しくはまた、ホームページ有効活用のカテゴリ記事においていずれまとめますが、ホームページを制作する上で、下位互換をいつまで、そしてどのバージョンまで行うかは深刻な問題です。

 上記の割合を見る限り、問題はIE8を使ってホームページをご覧になる方をどう対処するかというコトになります。

 これは各ホームページ制作会社の判断となるのですが、スマートフォンを利用したインターネット閲覧が増加する一方、パソコンの買い替え、OSやブラウザのバージョンアップなどをきちんと行う個人様や企業様は二極化の傾向にあるようです。

 今後、クラウド等の安全面が高まり利用される企業様が増えれば、パソコンの環境を最新の状態を保つ企業様の割合が増加していくのでしょうが、自社でのオリジナルシステムの導入率を考えるとそれもまた難しそうなんですよねぇ。

 いやはや。。