ホームページのリピート率や直帰率について考えてみる。



そもそも多い方が良いとか少ない方が良いという先入観をなくす。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■リピートが少なくて訪問者が1ページしか見ずに離脱してしまうサイトでも企業利益に繋がっている場合はある訳で・・・。

 そもそもサイトの目的も仮定しないままに、こういったテーマの話を進めていくコト自体が無茶な話なんですが・・・。

 でもまぁ、僕がそう考えていたとしても“リピート率を増やしたい”、“直帰率を下げたい”という企業様の要望は今も昔も共通して多数あり、この手のご相談は尽きないものです。

 そこで、今回はこの“リピート率”や“直帰率”について考えてみようと思います。

 確かに、企業利益に繋がるかどうは別として単純に“リピート率を高める”。“直帰率を上げる”というのは、検索順位を上げますというビジネス同様にかなりの需要があるのかも知れません。

 ただ、企業利益に繋げるためにホームページ有効活用を提案し、運営サポートをするコトが主な事業内容である弊社としては、手立て導入の優先順位は大事なポイントであり、やはり目先のお金だけを追ったようなビジネスをしていては企業の存続は難しいものです。

 その点を踏まえて“リピート率”や“直帰率”について考えを進めたとき、ここには“人の意思”が大きく関与しているという点を無視していては対策を出来ないというコトが分かります。

 SEOがアルゴリズムというプログラムに対するアプローチだとするとこれらは訪問者という人へのアプローチです。

 例えば、検索順位をいくらあげても最低下記の三段階の手順を踏まないと企業利益には繋がりません。

・検索結果のページで目立つポジションで自社ホームページを表示させる。(SEO、ネット広告)

・並んでいる検索結果の中からタイトルや説明文で興味関心を持ってもらいサイトへ誘導する。

・自社ホームページの商品やサービスに興味を持ち、コンタクトのアクションを起こしてもらう。

 上記は簡単な分類ですが、企業ホームページを通して“利益”を得るためにはこのような段階を全て踏まえた上で、場合によってはどのステップかに重点を置いて対策を考えなければならない訳です。

 そういった意味では、WEBサイトを有効活用したいと思われている各企業様が何処か1点のサポートを行うWEB企業のサービスを受けるか、全体の対策や提案を行うWEB企業を選ぶかは企業判断による自由な選択だと言えるのでしょう。

 さて、話を本題に戻します。

 まず、“リピート率”を高める方法についてですが、繰り返し有効な情報発信を行う、ポイント取得などサイトを訪問する付加価値を付ける、通信販売目的のサイトであれば回転率の高い商品を揃えるという手立てが考えられます。

 何の得もなく、有効な情報もないのに訪問者がリピートしてくれるはずはありません。

 逆に考えれば、自社ホームページにおいてサービスや商品の魅力が感じられないというコトになります。

 間違えないで欲しいのは、企業のサービスや商品に魅力が無いという訳ではありません。

 もし本当にサービスや商品に魅力が無いあれば企業自体が存続できていないはずであり、こういったケースのほとんどは単に魅力を“発信できていない”というだけの話でちゃんと改善していけるものです。

 実際に競合企業のサービスや商品に負けている点もあるかも知れませんが、自社のサービスや商品よりも品質が明らかに劣っているのに企業ホームページを通した売上は負けてしまっていて“悔しい思い”をしているという企業様の話はよく耳にします。

 まぁ、嘘や偽りは駄目ですが“企業のサービスや商品の強みをアピールする競争”はリアルでのビジネスはもちろん当然ながらネットの世界にもあるのですから、企業間の競争で負けているという点で考えるならば営業努力を進めていくほかありません。

 次に“直帰率”についてです。

 皆さんの中に、1ページだけで他のホームページへ移動する方よりも自社サイトにとどまって沢山のページを見てくれる方のほうが企業の売上に繋がるという思い込みがあるのなら、その考えは“絶対ではない”と改める必要があるでしょう。

 例えば“寝た子を起こす”という諺がありますが、情報を与え過ぎたために“熟考状態”になる状況がそうです。

 ケースバイケースで対応ができるサービスの幅があるのに必要以上に過度な情報を発信したコトで、御社との契約を決めていたのに、“もう一度競合の企業と接点をもってみようかな”、“そもそもホントに必要なのかな”・・・と顧客に心変わりをさせてしまう。

 SEOと比較してエンドユーザーへ向けた情報の発信量の判断はとても難しく、ポジショニングシートの記事の時にも書きましたが、インスピレーションで購入させる嗜好品の商品なのに“ホントに必要なのかもう一度考えてみてください”という情報を過度に入れるのはナンセンスです。

 ガスの元栓や戸締りなど・・・ホントに大丈夫と繰り返されると自信があったのに不安になってくるというアレですね(笑)。ですが、ホントに企業利益に繋がる適切な情報量を考えるというのは大変なものです。

 最近では、1ページのセッションで結果を出している“ランディングページ”というものもあります。

 ネット広告を有効活用し、購買意欲を高めたページへ誘導する・・・もちろん、特定商取引や個人情報に関する記載もありますが、“直帰率が高いほど結果が出ている”というケースが考えられるページです。

 多くの事例を見て経験を積まなければ、何かと思い込みの多いWEBサイトの運営ですが、ネットに限らずその仕組をちゃんと理解して丁寧に向き合えば案外と対策を閃くコトは多いのでがんばってください・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。