クーポンサイトやランキングサイトの不条理について考えてみる。
- 2013年09月20日
- ホームページ有効活用
■同じ思いで企業が競い合う行為は業界全体の活性化に繋がるのだけれど、考えない模倣は・・・困る。
なぜ、アイデア勝負のポータルサイトは長続きしないのか。
そんなコトを考えてみたものの、ほとんどのビジネスブームは、いくら繁栄していても遅かれ早かれ衰退していき消えていくもので、“有終の美”を飾れるビジネスというものはほとんど存在しません。
特に、企業の存続については長く続くものとそうでないものがあり、その寿命は30年どころか今や5年程というニュースも目にするように成りました。
おそらく歴史ある企業様は、形を変え、サービスの柱を変え、変化しながら継続しているのでしょう。
こんな風に、企業の寿命ですら短くなっている昨今、時代に合わせた付加価値をポータルサイトに肉付けをしていくコトは可能でも、変化が難しいとサービスは一過性のブームで終わってしまうというのも納得です。
今や、ネットを介してのサービス提供や情報は飽和していると言えます。
定期的にポータルサイトを作りたいというご相談をお受けしますが、二番手、三番手の模倣では大手企業ですら成功させるコトは困難だと言われていますので、余程の“独自性”や“付加価値”、“資本力”が無いのであれば、新しいアイデアで挑戦した方が成功の確率はずっと高いでしょう。
そして、運良く“成功”してもシェアの囲い込みをしなければ、直ぐに模倣されるのが現実です。
ビジネスは“最初に提供して独占する”つもりでいかなければ、成功の期間はホンの一瞬だと思います。
意図的に“ブーム”を作り出すコトが難しいと言われている状況では、提案やITセミナーを行う企業の規模に関わらず、企業名を変えただけの提案書、形式的なチェックを行う提案、同業他社と同じ提案・・・こんなテンプレート的なサービスに溢れています。
間違えてはいけないのは、こういうサービスも基本が出来ていないホームページを運営されている企業様にとっては大いに・・・おそらく皆さんが考えている以上に役立つ手立てです。
しかし、今回のテーマがポータルサイトの現状についてですので、その辺をご理解の上でご覧下さいますようお願いいたします。
さて、話を戻して進めましょう。
一時期、すごいブームとなった“クーポンサイト”や今やペナルティ対処のサイトと判断され兼ねない“ランキングサイト”はどうして激減していったのでしょうか?
それはおそらく同様のサービスを提供する企業が増え過ぎたからに他なりません。
模倣と言うと聞こえは悪いですが、お金の集まるところに同様のサービスを提供できる企業が集まり、活性化させていくコトは当然の結果です。
しかし、それが急激なブームにより模倣するにも十分な準備の時間が取れないのであれば別です。企業は、早くしないとブームに乗り遅れると考えるコトでしょう。
こうなると、ビジネスの本質を理解せず、外から見える概要だけを真似る企業が出てきます。
ビジネスモデルを作り出した企業のサービス低下はなくとも、模倣を行う企業の資本力によっては準備不足な同様サイトの過剰な広告が業界に影響を及ぼし兼ねないと思われ、万一“悪い方の影響”が出た場合は、そのサービスを提供した企業だけでなく、全体のイメージダウンが業界全体を衰退させていくという訳です。
そもそも、クーポンサイトの目的は何だったのでしょうか?
全てがそういう目的では無いでしょうが、“経験してもらうコト”に合ったんだと思います。
普段は“買わない”、“体験しない”サービスでも半額ならやってみて、その価格だけの価値があるか判断するための経験・・・。
つまり、反響営業や新規顧客の開拓の一環となる広告です。
クーポンサイトは、新規顧客や共同購入者との繋がりを提供する場であるべきなんだと思っています。
それなのに、ここに間違った“WinWin”が入ってきました。※近年、正しく使われていないためか、この言葉に抵抗を示される社長様が増えている様ですね。
クーポンを利用される方から“利益”を出そうとしたコトです。
別に、これも間違えではありませんが、“利益”を出したいのであれば、本来の目的である“リピート”には期待すべきではありません。
そもそもリピートしてもらうために効率の良いサービスなのですから、営業単価を考えてリピートしてもらうようサービスを利用した企業様も努めるべきだったのです。
そして、広告宣伝費と理解していれば、そこに“赤字”という考えは無く、サービスを提供する側と受ける側が共通認識でき、ニュースで見てきた“企業間のトラブル”はもっと少なかったでしょう。
利益主義による弊害とブームによる目的を理解していない模倣サイトの氾濫・・・。
これがポータルサイトを真剣に企業の柱として運営している企業様にとっての不条理の原因です。
全てのWinWinは“利益”の提供ではあるが、それが“売上”とは限りません。
ポータルサイトに関わらず、良いアイデアが真似される訳ではなく、楽して儲かっているように傍から見えるアイデアが真似されやすいのが現状です。
故に、真似サイトではビジネスモデルを理解した上質なサイトが少なく、利益第一主義のサイトが横行していると言われています。
しかし、模倣サイトが急激に増えるネットビジネス程、そのサービスが廃れるまでの時間は短く、やはりアイデアに長けたポータルサイトも未来永劫に続くものではないんだなぁ・・・と感じずにはいられません。
ランキングサイトも他社のブランド力でSEOを行い売上を伸ばすという模倣サイトが氾濫して、売れ上げを目的としていない上質な商品情報サイトから順に閉鎖していったという歴史があります。
その場に関わる企業様にはその意識が無くとも、あまり過剰にビジネスの場を荒らしすぎると“ネットは信用できない”という考えをエンドユーザーに植え付けてしまい、大手サービス利用の一極化になってしまうと思うのですが・・・う~ん、これってリアルのビジネスと同じ道を辿っているとも言えなくはないですね。
ネット業界はもっとビジネスチャンスが広がっていると僕は思っているんだけどなぁ・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。