WEBマーケティングの本について考えてみる。



たまたま読んだWEBマーケティングの本について語る。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■マーケティングの本を読むためにも予備知識がないと難しい気がするのですが・・・

 こんな仕事をしていてなんですが正確な数字は嘘をつかないをモットーに“~白書”なるデータ集計された本は見ますが、自己啓発やビジネス本はまず見ません。

 どちらかと言えば、時間が有るのなら小説や雑誌の方を見ていますね。

 さて、そんな中、いくつかの“WEBマーケティングの本”を読む機会がありました。まぁ、内容については触れませんがいろいろと考えるところがあったので、今日のテーマに取り上げてみようと思います。

 あっ、ちなみにたまたま手にとって読んだ数冊の本から感じたコトなので、これらに当てはまらない本も多くあると思いますが、あらかじめご了承お願いします。

 まず、素直にどの本にも良い点があり、思わず“成功しそう”と感じさせる印象を受けました。

 ただ、本に書いてある事例をまんまやれば成功するというものでもありませんし、前知識も無く読むと“勘違い”してしまう部分も無くもないなぁ・・・というのが感想です。

 ちなみに場所は4月にリニューアルされた“武雄市図書館”でした・・・と言っても、リニューアル前には行ったコトは無いのですが(笑)、兎に角、スタッフの方々の対応も良くなかなか楽しめた1日でしたね。皆さんも機会があればどうぞ。

 では、そろそろ本題に入るコトにしましょう。

 1番に感じたコトですが、事例やストーリーの土台となる企業がどれも“ポテンシャルが高い企業”だという点です。中にはWEBマーケットの導入(もしくは、マーケッターとの契約)で成約数100倍なんて景気の良いものもあり、それなりに楽しんで読めました。

 そして、どれも最後は成功して大団円なんですね、実際のビジネスは継続していかなければならない点、成功ではなく目標の達成と新規目標の設定の繰り返しなので・・・正直、羨ましくも思います(笑)。

 また、WEBマーケティングの導入・・・つまり、ホームページの有効活用だけで大成功するなんていうコトは稀な話であり、クロスメディアや商品力、ブランド力や時代に“運”、いろいろな要素が絡み合って目標を達成するものです。

 誤解しないで欲しい点ですが、別に“WEBマーケティング”を否定している訳ではありません。

 確かに、売上のないサイトがWEBを中心とした展開だけで年間売上数千万になる・・・といった経験もしていますが、そういった事例こそが稀であり、万一、WEBマーケティングだけで大成功したと言われるのであれば、よほどポテンシャルを持っている企業が“0”に近い状態でホームページの活用しか出来ていなかったと思わざるを得ません。

 一人の力で成功するコトやWEBを整えるだけで成功なんて現実的には難しいと言われてます。

 僕も10年以上“運営サポート(WEBコンサルティング)”を中心にビジネスを行っていますが、ホームページを有効活用するコトは“目標達成”する確立を高めるコトだと思ってもらう方が正しいと思っています。

 事例やストーリー仕立てのビジネス本の多くは、マーケティングを行った“ダイジェスト版”であり、漫画でいうところの“キャプテン翼”や“バクマン”、“頭文字D”のようなものなのでしょう。※どの漫画も楽しんで読ましたが(笑)。

 これらはメリハリをつけて読みやすく演出しているという点を忘れてはいけません。

 それから文章が長くなりそうなので、ここからは後1点だけに絞って述べていきたいと思います。それは、WEBを活用する各手立てについてなのですが、ここからはあくまで個人的な意見というコトで、ひとつご理解下さい(笑)。

 さて、ホームページを有効活用する上で対象となる企業様について考えてみると“全国に名の知れた大企業”や“行政関連”と独占契約できたというケースは少なく、受注できたとしても大手広告代理店含め、数社との連携だったというケースがほとんどなのではないでしょうか。

 対象的にビジネス本を数冊チェックするとなぜか“業界二番手”という設定が多い・・・ですね。う~ん、まぁ、意図している点は分からなくもないですが。

 つまり、本で紹介されている企業様と本を手にとっておられる企業様の間には格差がある場合も考えられるという訳です。

 あまり、ブランディングされた大企業のWEB担当様が新人1人で任されていて、WEB有効活用の手立ての本を選んでいるという姿は想像し難いものがありますよね。

 1社独占でのコンサルティング契約の場合は、どちらかと言えば“これからブランド力を高めていく企業様”がほとんどなのではないでしょうか?

 ・・・うん、だからここでいったい何が問題なのか。※いよいよ、ここから個人的な意見です。(笑)

 僕が思うに、WEBを有効活用するための手立ては“大は小を兼ねない”というコトです。

 資本力をもった企業様には“大”に適した手立てが存在します。それは提供できる商品やサービスの規模からも大きな収益が見込めるために考えられたビジネスモデルであり、その中には簡単に真似できない手立ても多く存在します。

 しかし、これらは細かな手立ては必要ないという話ではなく“小”で例えられる様々な手立ても重要で、この部分を担うマーケッターも大切な存在です。

 言うなればこれが適材適所の役割分担であり、小が大を兼ねる・・・いえ、小は大にも含まれるというコトなのでしょう。先の例でも述べましたが、“成功”は1つの手立てだけで継続できません。

 細かな手立てを導入し、効果があれば継続し、無ければ改善したり別の手立てを導入したり・・・これらの繰り返しが“WEBを運営する”というコトなのでしょう。

 しかし、僕がもし本を書く機会があれば、今回みたいに“WEBマーケティング”のビジネス本を書くのではなく、“WEBマーケティングの本を読み解くための本”なんて、変化球の本を書くんだろうなぁ、なんて思ったり思わなかったり(笑)。

 さて、あえてこのテーマは前後編に分けず、概要をなぞる感じでまとめてみました・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。