プライバシーの保護は完全には成されていない点に思う。



個人情報を流出するツールも確かに多いのだけれど・・・。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

 

■怪しいサイトは、見た目が怪しくない方が怖い気がするのですが・・・どうでしょう?

 NTTグループが予定していたネット利用状況のモニター調査を中止するというニュースが発信されました。

 最初にニュースを目にしたのが4月1日だったのですが、当然ながら企業に不利益となる情報をジョークで発信するはずも無く、“説明不足だった”と謝罪したものの今後大きな審議をかもし出すコトになるかも知れません

 そもそも今回の事例に限ってみれば、企業がアプリを通して取得する情報の中には設定するコトで除外できるとはいえ、次のようなものがあったと言います。

・キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号や口座残高

 ただ、こういった場合は一般利用者のスキルを考えて案内だけでなく、サポートもすべきではないでしょうか?

 例えば、メルマガ登録などにおいてもドメイン指定解除の設定を行わなければ、正しくメールマガジンが送られてこないという問題があります。

 しかし、メーカー別や機種別で設定方法が違っていたりするため、勉強会においても設定が出来ないという方が八割以上となるケースも多く、企業としてどこまでサポートすべきか問われるところだと思います。

 今回のニュースに限って言えば個人情報を提供するコトになりますし、9,000円分のポイントで調査協力するのはリスキーだと僕なら思いますが、個々の価値観に委ねるべきだと言われれば、そうだと答えざるを得ません。

 今回の事例の他にも下記の情報を取得するアプリもありますが、皆様はどう判断されますか。※詳細は自己責任でお調べください。

・通話記録

・位置情報

・電話帳情報

・メール送受信記録

・閲覧サイト情報 などなど

 まぁ、取得される情報が全て表記されていたのであれば自己責任だという意見、何でも許されるのかという意見・・・両方の意見があるのですが、ネットの世界はまだまだ開拓時期だと言えるのかも知れません。

 しかし、被害を受けた場合には企業側が意図的ではなかったにしろ“スキミング”や“フィッシング詐欺”と違いはないと考えられても当然です。

 先の事件で一時期とはいえ遠隔操作ソフトが問題になりましたが、今回の事例も同等かそれ以上の被害を生み出す可能性があります。※中国で実被害が出たニュースなど最近話題になった事例もあります。

 どちらにしても何でも出来ると言われているネット世界において“コンプライアンス(法令遵守)”、“モラルハザード”は取り締まる側が追いつかない以上、個々の責任において守らなければならないという事実は寂しい限りです。

 誤解しないで下さい。

 いつもの如く当サイトでは、特定の企業を責めたり、不適当なアプリの配信についての良し悪しを述べるものではありません。

 単に、このニュースを知らなかったという方を含め考えるきっかけになればという問題定義であり、それ以上の情報が知りたい方は詳細を書いた記事が多くありますので、ご自身で調べられるコトをお勧めいたします。

 では、ホームページにおいて、このような問題が無いと言えるのでしょうか?

 ブラウザのメニューもしくは右クリックで、“ソースの表示”をすれば、どんな仕様のプログラムかは分かりそうなものなのですが・・・。

 しかし、CSS等の表面に出てこないファイルも存在します。

 最近、広告表示と思えない不自然にリロードを繰り返すサイトも多く存在すると聞きます・・・フィッシング詐欺等を狙った様子は無いというのですが、今後はページ表示時間はSEOだけでなく、安全性のアピールとなるかも知れません。

 また、あたらしくご相談を受けた場合、未だに費用がかさむからという理由で“セキュリティソフト”を入れていない方もいらっしゃいます。

 そんな時は、ご自身を守る必要性を理解して頂きつつ対応していただくのですが、インターネットは安心で便利なものという概念が壊れてしまったとき・・・これらを生業としていた企業に被害が跳ね返ってくるのだと思います。

 やはり過ちを繰り返さなければ、業界全体の成長は無いのかと悩みつつ、いつの日か一部のリスキーな行為のために閉鎖に追い込まれる企業が続出するかも知れないと考えると怖い気もしてくるものなのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。