サイト制作の予算は必ず聞くべきなのか考えてみる。後編



ホームページの制作予算はいくらか共有した方がスムーズに交渉は進むものです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ちゃんと共通認識できた上でなら制作費が“高い”、“安い”の判断は自由で良いのです・・・

 最初に誤解が無いように述べますと今回のテーマは、ホームページを制作したいという企業様とのファーストセッションにおいて“予算”を聞く必要性という点に絞り考えをまとめています。

 適正価格やヒアリングのポイント、受注の流れについては、それだけで文章が長くなってしまいそうなので、別の機会にあらためて記事にする予定だとご理解の上でご覧下さいますようお願い致します。

 そもそも、ホームページは自分でも作れるから“まけて欲しい”という理屈は、ビジネスにおいて成り立ちません。ご契約に至らない多くの場合、多くは適正か適正でないかではなく“予算”が“制作費”と合わないからと考えて良いと思います。

 例えば、家でラーメンは作れるからラーメン代をまけて欲しいという方はいません。その店のサービスや味、もしくは時間との対価として人は代金を支払うものです。

 また、こういう理屈が成り立つのであれば、うちのおじいちゃんが大工だから(やろうと思えば)自分でも家を立てられるので、そちらの“建築費”をまけてという要望が成り立つコトになってしまいます。

 逆に言えば、自分でホームページは作るから“検索できるように運営をサポートして欲しい”という要望があったとして、制作会社と運営会社ではアドバイスできる部分もビジネスの部分も違ってきます。

 ビジネスは“選び選ばれ”なのです。

 ここで、少しだけ話がそれますがWEBビジネスの起業をお考えの方には考えて頂きたいコトがあります。それは、選んでいただくコトばかりを考えている企業は長続きしていないという点です。

 例え、経営の苦しい時があろうとも“企業の品質を保つためのライン”と“ビジネスとして提供するサービスの価格ライン”は決めておいた方が良いと思います。※融通が利かない頑固になれという訳ではありません。

 つまり、“予算”をお聞きするというコトは業者側が仕事は選ぶというコトではなく、可能な選択肢の絞込みを行うというコトなのです。

 もちろんホームページは自分でも作れるものなのに高いだとか予算とあわないというご意見は、お客様がご契約を判断する基準であり、至極当然な意見です。

 ご契約するかどうかの判断なので、こういう思いがあっても良いんです。

 逆に言えば、どうしてもという場合はホームページ制作業者側でも“仕事を選ぶ”コトがあって良いのかも知れません。サーバーの月額利用料等は価格が決まっており、支払えなければ利用は出来ないものです。

 単純で分かりやすい仕組みだと思います・・・金額で他者サービスとの比較も出来ますし。

 ただ、ホームページ制作はまだ“言い値”的な部分もあって、そこが逆に“まけてもらえる”という印象に繋がっているのかも知れません。

 ホームページ制作のご相談を受ける際、多くの企業が“予算”をお聞きするのは、別にギリギリまで価格を吊り上げたいという訳ではありません。ご提供できる“品質”の目安と選んでいただくための“交渉”に必要だからお聞きするのです。

 少なくと弊社の知る企業様は皆そうです。

 ホームページの仕様は幅広く、できる限り予算の中で最善の品質のホームページを提供したいと思うからこそ、お聞きし互いの“納得”の上で契約できるよう努めています。

 確かに、残念ながら“同じ品質のホームページであっても取れそうな企業の見積もりは高めに”という企業があるのも事実ですので、警戒される方がいらっしゃるのも理解できます。

 しかし、良いものを一緒に作り上げていくのであれば、やはり“予算”は共通認識の上で制作すべきです。対策としましては、見積もりに詳細を掲載する等を行うと信頼関係を築いていくという点から良いかも知れません。

 まぁ、“予算”を必ず聞いた方が良いかどうかという結論を出しませんが、今回は、こういった思いで制作業者もお客様と接しているのですという話でした。※答えて貰えるかどうかは別として、聞くだけ聞くはありだな(笑)。

 ちょっとビジネスについて寄りの話だったので、明日は軽めの更新が出来たら良いなぁと思いつつ、今日はこの辺でまとめさせて頂くコトにします・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。