サイト制作の予算は必ず聞くべきなのか考えてみる。前編



ホームページ制作が手作業である限り、適正価格は無い?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■価格が先か仕様が先か・・・再び。しかし、この手のテーマは本題に入るまでが長いのでご了承ください。

 世の中にある全てのものは人間の頭から形作られたと言われるように、創造できるものはいずれ現実のものになるだろうという言葉があります。

 そういう言い方をすれば、ホームページ制作も同じであり、“こういうコトは出来るかな?”というご相談の中で、全く出来そうにないというコトはまずありません。

 更新サポートではないサイト運営サポートの対価が本当に適正かどうかを判断して頂くコトも難しいのですが、こちらはまだ時代が“リスクヘッジ”や“メンテナンス”は重要という方向へ流れていっているため、今後は理解が深まっていくのだろうと思います。

 ですが、ホームページ制作という業務は既にビジネスとして根ざしていると言えるため、受注営業は大変です。まず、お客様側のご意見として・・・。

・まず、見てみないと分からないから簡単なものを作って欲しい。

・ホームページを作るのに幾らくらいかかるのか。

・見積もりを知人に見せたら“高い”と言われた。

 以前にも記事にしましたが(参考記事:お金は出せないが要望はあるって企業様について考えてみる。他)、今もまだこのようなやり取りが、なかなかご契約に進めない原因になっていると言われています。※詳細は、割愛させて頂きます。

 企業によっては(弊社もそうですが)、新規ご契約企業様への訪問は3回まで等の社内ルールを決めて対応されているようですが、こういったところにフリーランスの方や個人事業の入れるニッチ産業があるのでしょう。

 ただ、いつまでも価格競争をしていては業界に未来が無いコトも頭においておかなければなりません。

 WEB業界がこれだけ短期間で発展した理由の一つには、“一攫千金が狙えそう”、“旨みがある”、“楽して儲かりそう”、“得意な分野で独立できる”というイメージを持つ方が少なからずいたのも事実だと思います。

 実際には、そんな気持ちだけで起業する方は皆無でしょうけど、そういう方がいたコトで賑わった部分があるという点も否定はできないはずです。

 まぁ、ご契約は一度のお打ち合わせで決まらないコトもあり、お客様のご要望をお聞きした上で提案をし直すのでしょうが、たいていの場合は“費用”と“仕様”が原因での再提案となります。特に、“費用”は利益と密接な繋がりがあり、作業工程数の決定に欠かせません。

 だったら、先に予算を聞いたら良いじゃないか・・・とは、企業側の要望です。

 しかし、まだ信頼関係が出来ていない新規見込企業様から“予算”を教えて頂くコトは難しいというのが現実です。なかなか本音で話し合えるまで時間がかかってしまうものなのです。

 上記のように制作企業側の要望としては・・・。

・予算を聞かせて欲しい。

・仕様やボリュームをすり合わせたい。

・十分な期日が欲しい。

・資料準備を積極的にして欲しい。

 という意見が多いようです。

 ただ、理由は様々であり、中には“予算を答えたら、ギリギリまで使い切られてしまう”と言われた・・・という営業の方もいらっしゃるとか。これには僕も思うところがあり、ここで後編へ続けるコトにします。

 まぁ、当サイトではいつもの通り、別に良し悪しを述べるものではありませんが、いろんな角度から考えてもらうきっかけになればという回というコトで、ひとつ・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。