商品やサービスの価格変更がホームページに及ぼす影響に思う。



ネットショップの悩みのひとつは価格設定。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■サービスの向上に伴う価格の変更を良さげなイメージで伝えるコトは出来ないのか・・・

 カード手数料を上乗せして請求しても良いものでしょうか?

 いやいやいや、どうやら料理店でお客様の新規開拓を狙い“カード払い”を導入するというのだが、なるべく美味しいものを安価で提供したいという価格設定をしていたためか、カード払いを導入した際の手数料負担までは厳しいというのだ。

 しかし、カードで支払いになったから利用しようという常連さんに“手数料負担”というのは如何なものか・・・。

 一時期流行った“格安クーポン”によるお店への誘導・・・一部では、クーポン利用者のマナーが原因で常連さんが激減してしまい元の状況に戻るまで半年以上かかったというお店もあると聞く。

 クーポンが悪いというわけではなく、ファーストセッションとなる敷居を下げすぎると“お店を知ってもらう”メリットと“常連さんが離れる”デメリットのバランスが崩れてしまうコトもあるので、どんなサービスを利用する場合であってもお店のイメージダウンは避けたいところだと僕は考えています。

 楽しくわいわいと騒げる店もあれば、しっとりと雰囲気を楽しむ店もある。

 未だに“一見さんお断り”というお店もあるが、それはそれでビジネスモデルとして完成していれば、利用者がお店を選ぶ魅力になっていると言えるのかも知れない。まぁ、そういった意味では弊社もWEB会社でありながら“一見さんお断り”の会社と言えなくも無いのですが(笑)。

 この問題の解決策として考えられるひとつは、季節ごとにメニュー表を替えるコトだと思う。

 別にコース料金にカード手数料を上乗せして全ての価格を変更するのではなく、ごく普通のコトで最初はカード払いのお客様が何割に上るかを予測して料金設定の変更を行い、出るコースと出ないコース、それに実際のカード利用者の割合を考えて、次の季節のメニューで料金の調節していくという方法だ。

 某ハンバーガーショップにおいても季節の人気メニューを毎年期間限定で販売しているが、過去10年程度(10年経っていない商品も数多くありますね。)のデータを見てみると徐々に値上げしているコトが多い。

 これは販売促進期間の価格からブランド化(認知)され利益率を含めた適正価格へスライドさせているからだと予想できるのだけれど、ほとんどの利用者の方は去年の価格を意識してはいないだろう。

 ただ、それを利用して過度な値上げをしていくコトが無くもないのは、残念なコトだと個人的に思っています。

 詳しくは、いずれ記事のテーマとして予定している営業単価や価格設定のところでご紹介したいのだけれど、経営コンサルティングではないので実際に起こった事例をホームページ運営という視点から考える形にはなるコトでしょう(笑)。

 また、地方の高校やセンター試験の受験解答速報番組などので「去年の番組でも予想問題が○%一致して・・・」という件、毎年番組を録画で見直すと、編集でカットされて知らなかったのか何処にも述べられていなかったり、勘違いだったのか数値が違っているコトも10数年前にはあったと聞いています。

 ここでの例は地方番組でしたが、ホームページも同様に記録として残るものですから、公開する情報には最新の注意を払わなければなりません。例えば、通販目的のホームページにおいて送料税込の商品販売を行う点から考えてみても様々な問題が発生するものです。

 実店舗とホームページの両方に接点を持つお客様は存在する?

 極端な例ですが、実店舗で“ホームページだと送料税込で同じ価格なんだからおまけしてくれない?”と言われたとするとどうでしょう?

 考えられる対処方法は、大きく考えれば次の3点です。

・丁重にお断りする。

・何か粗品を付ける。

・送料税込分を値引する。

 イメージという点も含めれば、どの解答も企業にとってはマイナスです。そもそも実店舗が無い場合は別ですが、大手ショッピングモールに出店している多くの企業様は。販売促進やルート開拓の点からも実店舗とネットの両方を活用されているのではないでしょうか?

 そこでネット販売がはじめての際の価格設定一例として、こんな対策はどうでしょう?

 “紅茶”や“蜂蜜”の通信販売を行っていると仮定します。店舗では容量100gで販売していたとして、商品パッケージは同じで良いのですが、ネット販売用は容量80gにして商品を用意します。もちろん、それぞれの公開価格は同じです。

 これによりネット購入者には“送料のサービス”を提供でき、店舗利用者には“増量というサービス”を提供できるコトになります。また、大手ショッピングモールを利用している場合においては、粗利が3割以上無いと儲けがないと言われています。

 多くの方が価格で比較し“少しでも安い商品”を探していると言えるショッピングモールで競争するのですから、ブランディングするまでは粗利が3割以下の人気商品をそろえ、徐々に売上を出せる商品に入替えていくという方法をとる企業もあり、ネット販売の導入時には、いろいろと先行投資が必要みたいです。

 行く行くは自社サイトでの販売であれ、ショッピングモールサイト出店であれ、独自の商品を取り揃えて店舗販売と正しいすみ分けが出来るよう、社内体制とホームページ上で取り扱う商品と価格の改善をしていかなければならないと思います。

 何度か記事に書いていますが“適正価格”とは一方的な企業側の過度なサービスではなく、企業側においても利用者側においてもどちらかに負荷がかかる価格ではなく、両者において“心地よい価格”なのですから・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。