ホームページにストーリー性をというアドバイスを考えてみる。



ホームページにストーリー性って、どういうコト?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページにストーリー性を持たせるという意味を具体的に考えてみよう。

 “ホームページのストーリー性”についてですが、前回の“ホームページ有効活用”の記事で書こうとしたテーマです。今回は、さらっと短めの文章でまとめられそうですね(笑)。

 しかしながら、ストーリー性と言ってもそこはビジネスです。

 そもそも本であっても好みのジャンルがあります。僕なんか、星新一さんを初めとするショートショートの他は、東野圭吾さんや乙一さん、山田悠介さんの推理ものやサスペンスものは読みますが、恋愛ものなんかはちょっと・・・とても愛を叫んだりはできないですね。

 これをホームページに置き換えると“ジャンル”が業種で、“著者”が企業です。

 つまり、その業種のサービスや商品を必要としている人に“企業を選んでもらう”という手立ての一つとして、“ホームページにストーリー性を持たせる”という行為を行うのだとイメージして下さい。

 では早速、本題に入っていきましょう。

 まず、ホームページに“ストーリー性”を加える場合に、考えられるポイントは大きく分けて次の2点です。※ホントはもっと分割できるでしょうが、都合上絞らせて頂いてます。

1)購買意欲、来店意欲、問い合わせ意欲を高める目的

 幾つものサービスや商品を提供している場合、情報を探す行為は“興味関心”を萎えさせます。ここでのストーリー性とは、拾い読みをさせない工夫をするというコトです。

 例えば、歯の矯正をしようと思っている方がいて、診療科目、料金一覧や資料期間の目安など各ページから情報を探さなければならない構成でホームページを作るよりも、1ページにまとめた上で独自性や強みでを加えて無料相談などの来院誘導というアクションを起こす敷居を低くした方が、問い合わせの率は高まります。

2)ホームページの導線・ページ移動の効率化を行う目的

 上記の例のように必要な事項を1ページで完結できれば良いのですが、企業を選んでもらうための良さをアピールするためには、いろんな面を各ページに渡って知ってもらう必要があります。

 ここでいうストーリー性とは、問い合わせまでのページ移動の流れを作り、サイト内を誘導するというコトです。

 例えば、建設会社で新築住宅のご契約をいただく為には、今までの施工実績や見学会、工法の特徴や特典、アフターケア等を順に見ていただくと弊社の独自性と強みをアピールできるのではないでしょうか?

 逆に、リフォームや土地の有効活用のページには寄らないような流れの方が気持ちを維持し、その上に高めるコトまでもできるかも知れません。

 総合病院のホームページを制作する時等がそうなのですが、ページの下まで読んで次へ次へと進んでいるうちに関連ページだけを網羅できたという構成が理想なのです。

 まぁ、この辺はサイト構成のポイントで記事をいずれ書こうと思います。

 リスクマネージメントを行う上でも大切なポイントなのですが、上記の2点を曖昧にしたままアドバイスをしても、クライアント様には伝わりにくいようです。

 他のホームページ有効活用のポイントもそうですが、自社ホームページを兼務で担当し運営を完結されている多くの場合、アドバイスの真意が分からないままに導入されているコトが少なくありません。

 そのため、そのホームページが持つポテンシャル(潜在的な力)を引き出せていなかったり、必要以上にマンパワー(労力)がかかり過ぎたり・・・というコトが起こります。

 例えるならば大工さんにアドバイスを受けながら日曜大工の延長で家を建てるようなものです。プロから見て完璧なものが出来るとは思えませんし、専門のWEB担当であれば別ですが、あくまでも兼務でのホームページ担当であるならば本業が疎かになってはいけません。

 “経費削減”と同様に“効率化”を突き詰めていき“売上”を伸ばしていくコトこそがビジネスだからです。

 それでは、もう一度ホームページにストーリー性が出せるように(もしくは出せているか)見直してみて下さい。ちょっと難しいようであれば、サイトチェックを弊社やご契約の企業様に依頼するのも良いかも知れませんね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。