検索エンジン非最適化のススメ



柔軟な提案をするためのポイントのお話。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ホームページへ誘導するツールとマーケティングを行うために活用するツールは違うものです。

 まぁ、いきなり何でこんな話題から始まるのかとお思いでしょうが、実は、あまり深い意味はないです。ホームページ運営サポートの仕事をしていると多面的な考え方をする場面が多いので、今回は、このコトについて少しだけ文章にまとめるコトにしてみました。

 例えば「いいね」というボタンがホームページ(または記事)に付いているコトがありますが、「わるいね」というボタンはありません。

 一見、なんでもないコトのようですが、実はここがポイント・・・というか気になるんですよね。

 「いいね」ボタンを押してみるとツールを利用していない人は登録の促し、利用している人にとってはそのホームページまたは記事への誘導を担う役割が与えられます。

 うん、よくできたツールです。あえてここではコミュニティーツールともビジネスツールとも位置づけをしませんが・・・。

 公開情報を自分自身で設定できているとはいえ個人情報を発信するツールです。「いいね」を押した人の一覧が表示される機能もあるため、ツールを採用している企業の8割が面接を行う際に「いいね」を押した人がいるかチェックしているというニュースは記憶に新しいと思います。

 この様な仕組みから考えると、このツールで得た情報についてもホームページ上に“プライバシーポリシー”として記載が必要なのではないかと思います。

 当然、弊社のクライアント様で、ホームページに「いいね」ボタンを設置し公開する場合には、プライバシーポリシーに追加記載するように提案しています。

 そもそも問い合わせフォームの設置の際には、プライバシーポリシーは必要なのに、「いいね」ボタンでは必要ないというコトは無いはずですから。

 今は、企業がどれだけ“リスクマネージメント”していくかが求められる時代です。

 国外のサービスを利用する場合に気をつける点は、日本でまだ法規制がされていないかもしれない・・・というリスクがあるという点です。

 特定商取引法に基づく表記しかり、プライバシーポリシー(個人情報取扱いについての表記)、サイトポリシーなど一般的になるまでかなりの時間を要しました。特に、個人では入ってこない情報も多く、先回りして予測する力が必要だと思います。

 まぁ、今回はリスクマネージメントの話ではないので、話を進めます。

 例えば「いいね」が1,000回クリックされている記事があるとします。素直に話題になっている記事なんだな思えば良いのでしょうが、仕事柄(性格?)次のように考えてしまいます。

10万人が見に来て、1,000回しか「いいね」をクリックされてないのか、1,200人が見に来て、1,000回も「いいね」がクリックされたのか。

「わるいね」が仮にあったとして、1,000回の「いいね」に対して、100回程度しか「わるいね」が押されない記事なのか、10万回も「わるいね」を押されるような記事なのか。

 ここがビジネス(コミュニティー)ツールかマーケティングツールなのかの違いなんだと思います。

 ヤフーの記事コメントでも「そう思う」と「そう思わない」というボタンがあるからこそ情報としての価値があると言われています。※この反対のツールと言えば“ヤフー知恵袋”といったとこでしょうか。

 別の記事でも書きましたが、SEOをウリにしているホームページ制作会社様には、検索エンジン非最適化をオススメします。今まで情報を集め、社内でのノウハウを集めてこられているでしょうが、別の角度から見えてくるものも非常に多いものです。

 ちょっと前回の記事のテーマ“良いホームページとは?”とも繋がる点になりますが、ホームページには1人あたりの平均ページビューというものがあります。

 当然です、全ての訪問者が全てのページを見るなんてコトはほとんどありません。ここに企業間だけでホームページ制作をしている時の落とし穴があります。

 ホームページの有効活用セミナーなどで、各ホームページのチェックをするコトがありますが、実際にサイトを利用する人は部分的に拾い読みしかしないのです。

 つまり、大切な事は何度も述べて繰り返し掲載するコトがホームページには必要なのです。

 とにかく今回は、多面から物事を考える例を述べてみましたが、常に一般常識にとらわれず、柔軟にホームページの有効活用についての提案がしていけるようにいたいものです。

 長所と短所は表裏一体で、僕のこの性格ですが仕事には役立っているようです(笑)。まぁ、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。