2013年10月12日の戯言(人は自分に都合良く受け取るものです。)



正しくとも説明が十分でないと、間違って理解をしたり、意味を取り違えたりされるというたとえ。

 人が意思の伝達を行う上で、“言葉”というものは決して欠かせません。しかし、“言葉”だけで意思を伝えようとすると、意図する内容とは逆に伝わってしまい誤解を生じるコトもあります。

 実際に向かい合って話をしているのであれば身振り手振りを加えるコトも出来ます。

 また、看板や雑誌広告であれば“オレンジは暖かさ”“青は清涼感”、“緑は安らぎ”といった視覚的なイメージで補うという行為も可能で、企業ロゴ等は逆に言葉を使わずイメージを伝える手段だと言えそうです。

 兎角、ビジネスにおいては意思を伝える色んな場面に出くわすものなのでしょう。そういった意味では、メールで使われる顔文字が誤解の回避のために発展してきているのも当然のコトだと思います。

 特に、企業ホームページでは、不特定多数のビジネスターゲットとなる層へ、企業が選ばれるための情報を発信していくのですから、受け手の印象に対する気遣いは半端では済みません。

 オリジナルドメインによる自社ホームページの場合、全ての情報が企業からの発信となるので、ホームページの全体を読んだ印象だけが対象ではなく、ページの部分読みやキャッチコピーの拾い読みをした場合でも、読み手がどんな印象を受けるのか十分な検証が必要です。

 もちろん、時間や金額などの誤表記は問題外でダメですが・・・。

 そうでなくても、主語がなかったり、説明不足だったりする企業ホームページは多く、商品やサービスの魅力を伝え切れていない場合や頑なな言い回しにイメージを悪くしている場合も少なくないみたいです。

 また、企業の提供する商品やサービスには、新たに作り出したものと既存と同じ用途がある品に取って代わるものがあり、それによっても伝達の難しさは違ってくると言います。

 なので場合により、比較できる商品やサービスとの違いをあげてイメージを分かり易く伝えるコトも大切なようです。

 例えば、新しく気体を使った安価でほぼ無制限の容量を収めるコトのできる記録媒体を個人で発明し、これが既存のパソコンやBDレコーダーでも使用できるものだとします。

 しかし、“青紫半導体レーザーを用いた第3世代光ディスク(Blu-Ray)”の延長線上の発明では無いため、企業へ売り込みをするプレゼンにおいてどうやって商品説明をすべきかは考えてしまいます。

 商品のイメージを伝える方法としては、独自性をアピールし一から説明する場合と同じ目的の従来の比較できる商品との違いを説明する場合が考えられるのですが・・・。

 いや、この例えはちょっと違うかな(笑)。

 兎に角、ビジネスのターゲット層へは興味関心を持ってもらうために十分な情報を提供し、“使ったみたい”、“経験したい”と思っていただく時代です。

 以前は、企業から発信する情報は三割程度に小出しにして、ホームページの場合なら訪問者に問い合わせさせるのが良いというコトを言ってたようですが、情報が飽和している今、僅かな情報では消費者から“選んでもらう”コトは皆無です。

 情報を正しくエンドユーザーへ伝えるためには、商品やサービスを“イメージさせる”だけの言い回しと量を提供するコトが重要だという話なのですが、案外、意識して考えれば考えるほど分かんなくなって来たりするものですから、これが結構むずかしいものなのです・・・。

 いやはや。。