2013年9月28日の戯言(本音を隠しては成り立たず?)



何ごとをするにも、まずは利益を考えてから行動せよというたとえ。

 “欲”というと聞こえが悪いですが、利益の共有なくして“ビジネスパートナー”という関係は築けません。

 実のところ、企業様がホームページを使って何をしたいと考えてあるのか、これをお聞きしてはじめてWEB会社側も、それにはどのくらいの情報発信が必要で、どのくらいの予算でどんな告知の手立てを使うのか・・・と言った具体的な提案が出来るというものです。

 いわゆるホームページの運営サポートを行う上で難しいと言われている“ヒアリング”の話なのですが、これって、案外と企業間で駆け引きがあったりします。

 弊社の様なご紹介で新規ご契約を希望される企業様へお伺いする場合は、最初から踏み込んだお話がし易く、恵まれているなと感じる場面が多々ありますが、例えば次の様な本音もあるそうです。

・(企業様側) まだ契約も決めてないし、全てを話してアイデアを持っていかれたら困るな。

・(WEB企業側) あまり詳しいヒアリングをするとテンプレートに当てはめ難くなるな。

 ホームページの制作というビジネスを挟んで向かい合った企業に、それぞれの思惑があって、やはり初対面で“利益の共有”はまず不可能みたいです・・・だらこそ企業と企業は、時間を掛けて“信頼関係”を築きビジネスパートナーとなっていかなければならないのでしょう。

 また、ホームページ制作のサービスを提供している企業にもいろいろとビジネスモデルはあり、最近ではオリジナルデザインでの制作が一般的になっていますが、安価で、しかも少ない資料でも短期間で納品する・・・こんなサービスを提供しているWEB企業もまだ多く存在しています。

 当然、こんなサービスを求めている企業様があってこそなのですが・・・。

 しかし、この需要と供給におけるマッチング率は、実際にお会いするまで分からないものです。

 いえ、実際にお会いしてもドラマみたいに直ぐに本音をぶつけ合うというのは、ブランディングが出来ている広告代理店や大手企業であっても難しいと思います。

 例えば、受注が決まるプレゼン日までにとか、近々で決まったプロジェクトの告知だとか、“まず、公開するコト”それ自身が企業の利益に繋がるケースもある訳で、そんな場面で何度もお伺いしてヒアリングするという行為は、利益から判断すれば“迷惑”以外の何者でもありません。

 では、多少は雑でもホームページを制作して納品すればベストなのか。

 もしかしたら、まず求められている告知ページの公開をするというのは当然としても、その後に差し替えるしっかりとしたサイト制作も提供すべきかも知れません。

 でも、これって聞いてみないと求められているか分からないですよね。

 結局、欲と相談するという言葉の中にある“欲”とは、自社にとって今回の仕事における利益なのか、ビジネスパートナーとして今後に見込まれる利益なのか・・・それはケースバイケースのようです。

 なんだかこの文章だけで表現するのは難しいですが、単発の仕事でも無い限り、ビジネスでは企業間における付き合いの長さや次に繋がるかどうかによって“サービスする”、“勉強する”といった判断を行い“欲と相談”を繰り返しているのかも知れません。

 いやはや。。